「恋する石垣島」は、雑誌DIVERに、2019年5月号、7月号、9月号、11月号、2020年1月号、5月号、7月号、11月号に掲載された人気連載企画です。
POINT INDEX
嘉弥真島ドルフィンケーブ
浜島東キンメの根(天竺)
竹富海底温泉
竹富南ジャガイモ
アカナー
嘉弥真島ドルフィンケーブ
01 洞窟が輝くのは太陽光が強いシーズン!
どこを見てもビッシリのサンゴの量は圧巻、ポイント名にある洞窟も美しいポイントです。昼、太陽が真上にやってくると洞窟内にはシャワーのように光が降り注ぎ、初夏には、洞窟内に住み着いたリュウキュウハタンポが光に照らされ、「写真映え」します。
ワイドメインのポイントのようですが、水深は浅めで小さな生き物も多いのでマクロ派ダイバーにもおススメです。浅場の水路ではカエルウオの仲間が縄張り争いをしていたり、愛らしく餌を食べる姿を見せてくれることもあります。ガレ場ではクビアカハゼのように大きめの砂粒を好む魚やキンチャクガニなどの甲殻類もじっと身を潜めているので、じっくり探してみましょう。
POINT DATA
◉石垣港から>>約30分
◉水深>>2〜15m
◉潮の流れ>>ほとんどない
◉おすすめシーズン>>5 〜 9月
●「嘉弥真島ドルフィンケーブ」をナビゲートしてくれたのは
吉村勇人(まさと)さん ダイビングショップ メビウス tel. 0980-83-3966
埼玉県出身。船上では紳士的で、安心感あるトークをしてくれるので、初めてのゲストも落ち着いて潜れる。小さな生き物が好きで、水中ではスレートを活用して生き物の特徴を楽しくわかりやすく教えてくれる。
浜島東キンメの根(天竺)
02 小さな根は魚たちの暮らしが凝縮された小宇宙
一面真っ白な砂地が広がり、そこに生き物たちがぎゅっと収縮されたような生活環境の根が存在するポイントが浜島東キンメの根です。根の周りをグルグルと回るのは莫大な量のキンメモドキや「グルクン」と呼ばれるタカサゴの仲間などの幼魚たち!
そんな小さな魚たちを捕食しようと下から狙うのは、岩に擬態しているオニダルマオコゼやハダカハオコゼ、オオモンカエルアンコウです。
口内保育中のキンメモドキもいるし、じっくりと生態観察しても面白いポイントです。ただし、テンジクダイなどの魚がつく根は毎年変わるので来年は生き物たちは別の根に移動しているかもしれません。
POINT DATA
◉石垣港から>>約15分
◉水深>>1〜11m
◉潮の流れ>>ときどき流れる
◉おすすめシーズン>>5〜9月
●「浜島東キンメの根(天竺)」をナビゲートしてくれたのは
寺本晃洋(あっきー)さん DivingService SUNNY SUNNY Tel.0980-87-0411
石川県出身。宮古島でのガイドを経て、生き物の豊富さに魅せられて石垣島へ。島を愛する気持ちは人一倍強い熱血派。水中ではマニアックな生き物から小さい生き物の生態まで細かく伝えてくれる。ゲストからの信頼も厚く、サイドマウントを身にまとうガイド姿が印象的だ
竹富海底温泉
03 温水が湧き出す不思議ポイント
竹富島の名物ポイントの1つ、「海底温泉」です。すり鉢状の斜面から底にかけて、温泉が湧き出る場所では海水が温かく、入浴気分のダイビングが楽しめます。ちなみに冬場は北風の影響でポイント自体がエントリーしにくく、さらに温泉で温まってしまうと出られなくなるので(笑)、夏がオススメです。水温は常に変化していて、砂地では砂の中も温かく砂風呂のようです。
浅場のサンゴは数年前の高水温による白化現象でかなり死滅してしまったそうですが、それでも枝サンゴは圧巻の量、スズメダイの仲間やベラの仲間などが数多く隠れています。オオハマサンゴにはカエルウオの仲間もたくさんいるので、時間を忘れそうになるくらい撮影できます。
POINT DATA
◉石垣港から>>約10分
◉水深>>5〜20m
◉潮の流れ>>ほとんどない
◉おすすめシーズン>>4 〜 12月
●「竹富海底温泉」をナビゲートしてくれたのは
鈴木達也(たっちゃん)さん サーフダイブ tel. 0980-82-4600東京都出身。石垣島ガイド歴30 年以上のベテランガイド。親分肌の頼れる存在だ。30人乗りのダイビング専用自社船で、川平エリアから黒島まで駆け巡る! 好きな食べ物はズバリ、肉。「石垣島にはおいしい食べ物屋さんがたくさんありますよ!」
竹富南ジャガイモ
04 白砂の海底でのんびりワイド&マクロ
初心者から楽しめる竹富島の南にあるポイントです。エントリーすると一面に真っ白で美しい砂地が広がり、ところどころに岩やサンゴが並んでいます。見どころの1つは黄色い模様が遠くから見てもすぐにわかるヨスジフエダイの壮大な群れ! コモンシコロサンゴの群落の周りをゆっくりと泳いでいるので静かに近づいてみましょう。
もう1か所ゆっくり見てほしいのがユビエダハマサンゴの群生です。周りにはデバスズメダイやスカシテンジクダイが群れていて、近寄ってサンゴの窪みをのぞくとクリーナーシュリンプやベンテンコモンエビなどの甲殻類がたくさん見られます。砂地にはハゼの仲間も多いのでマクロ好きのフォト派の方にもオススメですね。春にはコブシメが産卵にやってきます。
POINT DATA
◉石垣港から>>約20分
◉水深>>3〜13m
◉潮の流れ>>ときどき流れる
◉おすすめシーズン>>1 〜 6月
●「竹富南ジャガイモ」をナビゲートしてくれたのは
栃木寿夫(とっちー)さん オーシャンブルー tel. 0980-83-5072
栃木県出身の栃木さんは、神奈川の都市型ショップで働いた後に石垣島で20 年ガイドをしているベテラン! 生き物に詳しく中でも特に好きなのが甲殻類。水陸問わずゲストへの気配り上手で、笑顔も素敵なのだ。
アカナー
05 生き物たちのオアシスにお邪魔します!
竹富島の南側に位置するポイントです。ボートを岩場にアンカーリング、砂地を移動していくと巨大な根があり、そこにたくさんの魚たちが群れています。根の周りはスカシテンジクダイで埋め尽くされて、根の頭にはキンメモドキが圧縮されたようにごっちゃりと群れています。
根はとても大きいので、群れる小魚を狙うユカタハタやツチホゼリもたくさんいますから、捕食シーンに出会える確率も高くなります。岩の間には甲殻類が隠れているので目を凝らしてみてください。ポイント名のアカナーとは沖縄の方言でバラフエダイのこと。昔はその姿がよく見られたけれど、今は数がずいぶんと減ってしまったそうです。バラフエダイは見られなくても、多くの魚たちで賑わうオアシスのような根です。
POINT DATA
◉石垣港から>>約20分
◉水深>>3〜13m
◉潮の流れ>>ときどき流れる
◉おすすめシーズン>>1 〜 6月
●「アカナー」をナビゲートしてくれたのは
広瀬晴夫(はるちゃん)さん ヒートハートクラブ tel. 0980-88-5593
千葉県出身。石垣島ガイド歴は20 年。1 日2 ダイブ限定を公言、ゆとりのあるスケジュールで、ゆっくりゆったり海を楽しんでもらうスタイルが信条。好きな食べ物は八重山そば
「恋する石垣島」企画参加の17ショップはこちら
WAKE UP CALL
オーシャンブルー
ダイブハウスクローバー
サーフダイブ
さうすぽいんと
DivingService SUNNY SUNNY
SEA-TRIP DS 太造之店
石垣島シーフレンズ
石垣島marine serviceSelFish
マリンショップtaitai
ダイブパラッパ
ビーチライフ石垣島
ヒートハートクラブ
ぷしぃぬしま石垣島店
megloop
ダイビングショップメビウス
ダイビングセンターMOSSDIVERS
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈01〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈02〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈03〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈04〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈06〉
●〈06〉は、5月10日、公開予定です。