奄美大島「THE SCENE」で今が旬のホエールウォッチング×大自然の中でウェルネス体験してきた!

奄美大島最南端に位置するウェルネスリゾート「THE SCENE」。聞こえてくるのは鳥のさえずりや風、波の音だけ…大自然に囲まれたこの土地でヨガやリラクゼーション、リゾートならではのアクティビティを通して心と身体の浄化・ネイチャークレンズを体験してきました!そして、シーズンインしたばかり、1〜3月限定で開催されるホエールウォッチングの様子をDIVER編集部がリポートします!!(写真=田中良洋)

クジラ好きたちから近年注目されている奄美諸島。奄美大島南部のウェルネスリゾート「THE SCENE(ザ シーン)amami spa&resort」(以下、THE SCENE)が1月からホエールウォッチングをスタートしたということで、さっそく編集部イチのクジラ好き・須賀が向かいました!

ホエールウォッチングとは

クジラが現れるその一瞬を逃すまいと、カメラを構えて待つゲストたち

ホエールウォッチングは、船で沖合へ向かい、ザトウクジラを探索・観察します。見つけるポイントは水平線にあがるブロー(水面での呼吸行動)!しかしながら、相手は野生。出てくる時間が決まっているわけでもなく、いつも遭遇できるとは限りません。チラリと姿を見せただけの時もあれば、いきなり船の近くまで寄ってきて迫力満点のシーンを披露してくれることもあります。

想像以上の大きさ、迫力…。たとえ一瞬でも、一生忘れられない特別な体験になることは間違いありません。

奄美諸島近海のホエールロード

奄美大島近海でザトウクジラがよく見られるのは、通称「ホエールロード」と呼ばれる島の東西側。東側は北部のあやまる岬から南部の加計呂麻、請島の先まで。西側は菖生﨑から与路島付近まで。

日本近海にやってくるザトウクジラは主に子育てや繁殖のためと考えられています。そのため、母クジラと子クジラの親子であったり、親子とエスコートと呼ばれるオスのグループ、オスとメスのペア、単独行動をする個体などが見られます。

数千Kmともいわれる長距離を移動するザトウクジラ

夏にはアラスカやベーリング海など冷たい高緯度の海域で摂食を、冬には温かい低緯度の海域で子育てや繁殖をする(※定期的な皮膚のメンテナンスのため、という説もある)ザトウクジラ。日本近海でも、沖縄・慶良間諸島や久米島、奄美諸島、そして近年では八丈島でも見られるようになり、「DIVER」2020年5月号で特集しました。

今でこそ、ホエールウォッチングやホエールスイムなど、日本近海で冬場の観光資源になっているザトウクジラですが、たった30年ほど前にはクジラを見るという文化はありませんでした。というのも、クジラは捕鯨の対象。乱獲により一時期月滅寸前まで陥ったこともあるのです。

かつて、奄美諸島近海でも捕鯨が行われていましたが、捕鯨停止から約50年が過ぎ、個体数の回復とともに本来の分布域に彼らが戻ってきているのか、個体数は増加傾向にあるよう。取材は1月下旬。果たして、ザトウクジラに会うことはできたのでしょうか!?

取材班はクジラに出会えたのか……!?

天気にも恵まれ、取材班もいざ出航!

奄美大島では〈奄美クジラ・イルカ協会〉に入っているショップ同士で連携を取り、ザトウクジラの出現を共有していました。この日は、奄美大島と加計呂麻島の海峡内で目撃情報があり、まずは早速現場へ!

ブローとテール(尾びれ)を確認! 写真=田中良洋

幸先よく確認できたのは4頭の群れ。母クジラのすぐ近くを泳ぐ子クジラ、近くにはオスとみられる2頭がいました。のんびりと海峡内を泳ぎ、ブローやフルークアップダイブ(尾びれを水面上に上げて潜る行動)を1時間近く、くり返してくれました。

ドローンにて4頭の姿を確認しました 写真=田中良洋

母クジラに寄り添うように泳ぐ子クジラ 写真=田中良洋

フルークアップダイブ(尾びれを水面上に上げて潜る行動) 写真=田中良洋

4頭を後にし、外洋へ向かうとすぐ別の群れを発見。今度は2頭発見。この日はありがたいことに調子良く、すぐ次の個体を見つけることができました。

身体の艶や傷を目視で確認できる距離に! 写真=田中良洋

奄美の大自然・山肌をバックにクジラを観察する。非日常的で、改めて海や自然の雄大さを実感します。

自分の目で見つけたい!

ホエールウォッチングはその海を知り尽くす船長やガイドさんがクジラを探してくれます。しかし、せっかくなら自分の目で見つけたい!大海原、水平線を眺めクジラのブローを探す。個人的には、ホエールウォッチングの醍醐味のひとつだと思っています。

冬とはいえ、太陽の光を直に浴びます。日焼け対策を怠っていると、おでこ、鼻、耳、顔が真っ赤に焼けてしまいますので、気をつけてくださいね!(笑)

さて、外洋に出てブローを探していると……

沖合に上がる水しぶき。クジラがいる合図です 写真=田中良洋

少し先の方に2頭のブローを確認。ブローが上がった場所まで船を走らせ、次のブローを待ちます。

約5分間隔でブローを確認しますが、なかなか追いつけず追いかけっこ状態。そんな時、船の右側でブローが上がりました。「さっきまで正面に進んでいたのに…たった数分でこんなに移動できるの?」という疑問が頭をよぎりました。あの大きな巨体なら余裕か、とすぐに納得。ブローが上がった方向に船を走らせます。

すると、ほぼ同時に先ほどいた場所でもブローが。どうやら別の群れだったようですね。あちこちでブローを確認できる幸せ、クジラ好きなら共感できますよね…?

ここで確認できたのは2頭。オスとメスのペアでしょうか。2頭は同じペースで泳ぎ、ブローをしていました。仲良さそうなクジラたちを目の前に、なんだか心があたたかくなります。

ペタングルアーチ(潜行始める間際に見られる行動) 写真=田中良洋

クジラと最接近!

この日最後に出会った2頭は特別おとなしく、水中で約15分間ピタッと止まっていました。その後も2頭で息ぴったりのタイミングであがるブロー、尾びれ、、、約10分ほどの間隔をあけ、また水面近くでホバリングをしています。

クジラのブローに虹がかかりました〜何かいいことあるかな! 写真=田中良洋

そろそろ帰ろうか、と話していた時にビッグサプライズ。船の後方に勢いよくブローが上がりました。

取材班が乗る船と2頭のクジラ 写真=田中良洋

こちらに向かってきている!体感では、船にぶつかるのではないかと思う距離でした。ブローのタイミングでザトウクジラのコブも確認でき、水をはじく艶やかな皮膚と顔周りのごつごつしたコブ。あの光景は今でも忘れられず、この先も脳裏に焼き付いて離れないと感じました。

真近で上がるブロー。ザトウクジラの特徴の一つである上顎のコブが見える 写真=DIVER

今回の取材では、トータルで5群12頭のザトウクジラを確認できました。THE SCENEでは2022年1月からホエールウォッチングを始めたばかり。取材当日の観察数は「今まででいちばん多かった」とアクティビティスタッフの小林拓海さん。

日本近海にザトウクジラがやってくる時期はだいたい1月〜3月末まで。まだシーズンインしたかりです。この後にはどんな出会いが待っているのでしょうか。ホエールウォッチングにご興味が沸いたら、ぜひTHE SCENEのアクティビティをチェックしてくださいね。

ウェルネスリゾートTHE SCENE

2021年に世界自然遺産に登録された奄美大島。その最南端に位置するホテルTHE SCENE。コンビニや集落がある場所から車で20分ほど進んだ先には、山・海など大自然に囲まれた神秘的で美しい、プライベート感満載なロケーションが待っていました。

白を基調とした明るく清潔感あるホテル。大きな窓が印象的で、全室オーシャンビュー

ウェルネス(Wellness)

「ウェルネス」とは、健康(ヘルス)をより広い範囲・視点で見た健康観を指します。自分に適したライフスタイルの確立や前向きに生きようとする心など自発的な健康促進に重きを置く概念で、健康であるための”手段”といったニュアンスです。

海に溶け込むような白と藍で統一された部屋

部屋に入ると大きな窓が。ここから見える景色は電線やビルなどの建物は一切なく、緑豊かな木々と雄大な海、そして目の前には「神の島」と呼ばれる加計呂麻島。

テーブル、イス、ベッドなど部屋にあるほとんどのものが白色、または藍色に統一されており、心と海が一体化するような落ち着いた空間です。部屋の左手から上がってくる太陽、右手には夕刻に美しいサンセットが、部屋にいながらも楽しめます。

洗面台には女性にうれしい、照明付きの大きな鏡がありました。鏡の縁にあるライトのおかげで見やすく、身支度も捗る!さらに気分も上がりますよね。また、お風呂場は部屋とガラス一枚で繋がっており、海を眺めながら湯船に浸かれるという贅沢な空間です。

明るく開放感のある室内。お茶やコーヒーなど飲み物も。

心と身体を空っぽに、自然のエネルギーで満たして

ここ数年、感染症の影響で私たちの暮らしは一変しました。閉鎖的な気持ちになったり、忙しない日常に疲れきってしまった方も多いのではないのでしょうか。ここだけの話、私もそのうちの1人です。先が見えぬ生活に不安を感じ、時に自分を攻め、心が回復しないまま次の日を迎える…そんな心と身体を助けてくれるのが、大自然のパワーです。

ホテルから徒歩0秒のビーチ・ヤドリ浜

まずは裸足になってホテル前のビーチを歩きます。自分の内に溜まっていたものを足の裏から大地に流していきます。足の裏で地面の感覚を楽しむことを「アーシング」というそうです。

目まぐるしいほどの情報が簡単に手に入る、現代のスマホやパソコン。ここではそんなデジタル機器とも距離を置き、疲れやストレスを排出します。

編集部がいちばん印象深かったクレンズ(浄化)体験は、「瞑想」です。目を閉じ、風の音、波の音など自然の音に耳をすませ、鼻からゆっくりと息を吸い、深呼吸する。不思議なことに、頭の中に溢れていた考え事がスーッとなくなり身体の緊張や強張りも無くなっていきました。

サンライズヨガでパワーチャージ

日の出と合わせて開催される朝ヨガ(要予約)。段々と日が上り明るくなっていく空の下で、朝のフレッシュなエネルギーをチャージします。身体の硬い編集部スタッフ、初めてのヨガ体験に緊張気味でしたが、自分の呼吸と身体の動きに合わせて無理なく楽しむことができました。朝から身体を動かすってこんなに気持ちのいいことなんだ、と感じました。

好きな場所で受けられるリラクゼーション

ビーチやガーデン、客室、屋上など好きな場所で受けられるリラクゼーション。身体の気になる点に合わせてセラピストがコースを提案してくれます。

オイルミムピーは筋肉のコリをほぐすために追求したマッサージ技術。好きな香りを選んでオイルの気持ち良さとすっきり感を感じながら、 身体に溜まった老廃物をデトックスします。編集部スタッフも実際に体験し、デスクワークで凝り固まった肩が嘘かと思うほどスッキリ、軽くなりました。

また、凝り固まった筋肉を緩めながら伸ばすコアバランスストレッチも体験。このストレッチ技術は、国内外に200店舗展開するストレッチ専門店「Dr.stretch」の技術。自分の力だけでは伸ばせない箇所、セーブしてしまいがちな箇所も痛気持ちよく伸ばしてくれます。

ホテルステイで満足・完結できる旅

こだわりの食事

夕食は、和食またはイタリアンのコース。
和食は、西新宿「割烹へぎそば宍倉」の宍倉料理長が監修し、素材を生かし出汁を効かせた滋味豊かな味が魅力的。白米は、無農薬の自社栽培米を土鍋で炊き上げ。イタリアンは、代官山「カノビアーノ」植竹シェフが監修し、唐辛子やニンニクを使わない素材を生かしたシンプルな味付けが特徴。どちらも鹿児島県産や奄美近江で採れた新鮮な魚介や契約農家の有機野菜を使用。素材そのものの味を楽しむことができます。

旅行に食事は付き物、ですが外に出なくともその地ならではの食材を使った美味しいご飯が食べられるって幸せですよね。

舌だけでなく、目でも鼻でも楽しめる食事はTHE SCENEのこだわりが満載。実際に出てきたメニューなども紹介したいのですが、長くなってしまいそうなので、詳細は後日公開予定の【編集後記】DIVER編集部・須賀の奄美大島取材こぼれ話にて。

日々の疲れを洗い流す天然温泉「きゅらの湯」

THE SCENEには奄美大島で唯一という天然温泉「きゅらの湯」(宿泊者限定・無料)があります。黄金に輝くお湯は海の恵みである塩分を含み、湯冷めしにくく、ツルツルの肌へ導いてくれます。お部屋同様オーシャンビューですが、窓がない分、大自然をより身近に感じられる空間です。

朝7時から24時まで開放されているので、目覚めに、また星空を眺めながら、至福のひとときが楽しめます。

写真=THE SCENE

屋上テラスでサンセット・星空観察

満天の星を楽しむために作られたという屋上も魅力的。日中は目の前に広がる海を、夕方には美しいサンセットが楽しめますが、個人的にはぜひ夜の景色を楽しんでほしいです。

記事の中でもお話しましたが、ホテルの周りには全くもって人工物がありません。都会にいるとあまり見られない星空。1日の締めくくりに、頑張っている自分へのご褒美に、ぜひ奄美の星空でリフレッシュしてください。

今行きたい秘境リゾート

今回はDIVER編集部が実際に体験した、ホエールウォッチング(1〜3月限定)、ネイチャークレンズ体験をご紹介しました。THE SCENEでは、ネイチャークレンズの他にもヨガや快眠、世界自然遺産を巡るなど、さまざまな宿泊プランがあります。

心を安らかにし、脳を空っぽにし、体を整える。

いつも頑張っているご褒美に、奄美大島最南端のホテルならではの、解放と充足の旅をしてみませんか。

写真=田中良洋

お問い合わせ先

ウェルネスリゾート THE SCENE

客室数:21室
料金(1室):2階スタンダードルームツイン仕様 33,000円~、3階デラックスルームツイン仕様 55,000円~(いずれも1室2名利用、朝食付き)
ホエールウォッチングツアー料金:大人11,000円、小学生5,500円

〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈970
TEL 0997-72-0111(7:00~22:00) 年中無休

※来島前のPCR検査、毎日の検温、こまめな手洗いうがい・手指消毒、マスクの着用など感染症対策を行ったうえで取材しています

写真と文=須賀円香 協力=THE SCENE amami spa&resort

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Suga

DIVER ONLINE 編集部

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