![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/cover_kuroshimaV_k001_DSC_6230-1600x1000.jpg)
「恋する石垣島」は、雑誌DIVERに、2019年5月号、7月号、9月号、11月号、2020年1月号、5月号、7月号、11月号に掲載された人気連載企画です。
POINT INDEX
黒島TNP
黒島V字
黒島仲本ケーブ
パナリ竜宮の根
パナリ日本庭園
パナリ ビックコーナー
黒島TNP
01 浅めの砂地にポツンとある根をじっくり潜ろう
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/01_DSC_8757_tnp-750x559.jpg)
根の周りをたくさんのキンメモドキが泳ぎ回る
真っ白な砂地に大きな根が1つある、なんとも沖縄らしいポイントです。水深は10m 前後と浅く、流れもほとんどないので、とにかくのんびりまったり時間を過ごすことができます。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/04_DSC_0029_tnp-750x500.jpg)
スカシテンジクダイ。その名前の通り体は透けていてい骨まで見える
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/05_DSC_8747_tnp-750x500.jpg)
根にはヨスジフエダイの幼魚も多く、小魚を狙っている
根のトップにあるのはパラオハマサンゴ。ここにはキンメモドキやスカシテンジクダイなどがたくさん集まっており、取材時にはそれを狙うグルクンやカマスの子どももたくさん見られました。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_DSC_0018_tnp-750x501.jpg)
岩陰からそっとこちらを見ていたミナミハコフグの幼魚
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/3-750x375.jpg)
左:一面に広がる砂地の海藻類にはウミウシ類も隠れている 。右:ストライプ模様のフタスジタマガシラの幼魚
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/06_DSC_0056_tnp-750x501.jpg)
バラハタの幼魚。正面顔はユニーク
根の周りにはヨスジフエダイやチョウチョウウオが泳ぎ回り色彩も豊か。岩陰には変わった生き物も隠れていることがあるようで、小さな生き物好きなカメラ派も楽しめるはずです。
ちなみにポイント名の由来ですが、ゲストの「トノさん」といっしょに潜っていて見つけたので、「トノさんのポイント」、T・N・Pだそうです。
POINT DATA
◉石垣港から>>約45分
◉水深>>9m
◉潮の流れ>>ほとんどない
◉おすすめシーズン>>7〜 12月
●「黒島TNP」をナビゲートしてくれたのは
吉村勇人(まさと)さん ダイビングショップ メビウス tel. 0980-83-3966
埼玉県出身。写真映えするマクロの風景のガイドを得意とするカメラ派ガイドさん。ショップには託児サービスがあるので子ども連れのリピーターも多いとか。好きな食べ物は唐揚げ
黒島V字
02 マンタからモンツキ君までオールマイティー!
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/k001_DSC_6230-750x500.jpg)
マンタ出現ポイントの1つ。高確率とはいえないがそのぶん出会えた喜びは大きい
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/k004_DSC_5698-750x501.jpg)
ハナゴンべが壁沿いを泳ぎ回る
そびえ立つような壮大な岩肌は生き物にとっては居心地のいい環境のようで、見上げれば単体で泳ぐイソマグロやプランクトンを捕食するために回遊するマンタの姿も見られるポイントです。ドロップオフの壁では、ハナゴンべが10 匹ぐらいまとまって元気に泳ぎ回っています。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/k002_DSC_6282-750x500.jpg)
岩の窪みの中にはたくさんのアカマツカサが隠れていた
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/k003_DSC_5765-750x500.jpg)
顔の模様がかわいいモンツキカエルウオ君
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/k005_DSC_5808-750x501.jpg)
目をマクロに切り替えれば、岩の上にはウミウシも!
名前の由来でもある「V 字に見える岩の割れ目」は上から見るのと下から見あげるのではまったく違う光景になります。ダイナミックな地形は圧巻です。
V 字近くの岩の切れ目にはアカマツカサが群れています。また、岩肌を探すと、アカイバラウミウシやホシゾラワラエビも見つかります。浅場に戻ればモンツキカエルウオやギンポの仲間も見られる、オールマイティーな名物ポイントです。
POINT DATA
◉石垣港から>>約45分
◉水深>>2〜26m
◉潮の流れ>>ときどき流れる
◉おすすめシーズン>>8〜3月
●「黒島V 字」をナビゲートしてくれたのは
吉武孝文(よっしー)さん ダイブ パラッパ tel.0980-82-5711
さまざまな海で経験を積んだのち、石垣島でガイドをしているよっしーさん。ガイドスタイルはのんびりまったり。柔軟なガイドは海中でも安心感がある。さらに、陸でもユニークなトークでゲストを和ませてくれる!
黒島仲本ケーブ
03 洞窟とマクロ、2 本立てのお楽しみ
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/naka_001_9076-750x494.jpg)
岩と岩の隙間からは幻想的な光が差し込む
黒島V 字から近く、似たような地形ですが、浅場の魚の群れや洞窟の様子などが少し違います。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/naka_002_9167-750x500.jpg)
洞窟の入り口付近には、ダイバーを出迎えるようにアカマツカサが群れている
手前には、ダイバーを出迎えてくれるようにアカマツカサの群れが待機していて、天気がいい日には奥まで行けば岩の割れ目からは美しい光が差し込みます。春は洞窟内でホワイトチップシャークがいましたが、初夏に潜ったときにはお引越ししていました。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/naka_004_9055-750x500.jpg)
壁沿いにいたのは、擬態上手なオランウータンクラブ
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/add_ihigaki17_moss_DSC_9101-750x500.jpg)
かわいいこの子に会えるかも
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/naka_007_9062-750x500.jpg)
ヒトスジギンポが岩場でひと休み
マクロも充実していて、壁沿いにはオランウータンクラブ、浅場にはモンツキカエルウオとネタは尽きません。エグジット際にはアカヒメジが大きな群れになっていて、ギリギリまで楽しませてくれるポイントです。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/naka_008_9249-750x500.jpg)
黄色いアカヒメジの群れに行く手を阻まれた
POINT DATA
◉石垣港から>>約30分
◉水深>>2〜25m
◉潮の流れ>>ときどき流れる
◉おすすめシーズン>>1年中
●「黒島仲本ケーブ」をナビゲートしてくれたのは
森敬太(モリケー)さん モスダイバーズ tel. 0980-87-5244東京都出身。スポーツ関係の専門学校を卒業後、ダイビングインストラクターの道に進む。陸上では優しく、常にゲストを気遣ってくれる頼もしい存在。船上ではサプライズでユニークな姿を披露してくれることもあるので、お楽しみに。
パナリ竜宮の根
04 イソバナが咲き小魚が舞う「THE・沖縄の海」
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/01_DSC_8811_ryugu-750x500.jpg)
赤いイソバナが美しい。まさに竜宮城
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_DSC_0158_ryugu-750x501.jpg)
縞模様が美しいオイランヨウジ
砂地の根に大きな赤いイソバナが咲き乱れる色合いが豊かなポイントです。見どころはイソバナだけではありません。根の周りは小魚がいっぱい。スカシテンジクダイが覆いつくす岩陰には、捕食者のハダカハオコゼが身を潜めていたり、岩の間にはオイランヨウジも隠れていたりします。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/07_DSC_0294_ryugu-750x501.jpg)
ホヤの上にちょこんとイシガキカエルウオ
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/03_DSC_0112_ryugu-750x500.jpg)
ウミシダにトゲコマチガニが隠れていた
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/04_DSC_0281_ryugu-750x500.jpg)
砂地にいたのはタツノイトコ
水深は7m 前後と浅いので、かわいいカクレクマノミやカエルウオもゆっくり観察できます。ただ時間帯によっては流れが強くなることがあるので注意が必要。
また毒性のあるシロガヤが多く生えているので、撮影をするときや流れが出たとき、不用意に岩をつかまないように気をつけましょう。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/06_DSC_0106_ryugu-750x500.jpg)
シロガヤ。毒があるから要注意
POINT DATA
◉石垣港から>>約40分
◉水深>>7m
◉潮の流れ>>流れるので潮を見て潜る
◉おすすめシーズン>>6〜 10月
●「パナリ竜宮の根」をナビゲートしてくれたのは
板橋雅樹(いたさん)さん ダイブハウスクローバー tel. 0980-82-8204
埼玉県出身。石垣ガイド歴は20 年。得意ジャンルはマクロ系、それも生態紹介、という生き物好きだ。ショップにはワンニャン他、たくさんのペットがいるので動物好きの方はお楽しみに……。好きな食べ物は肉。
パナリ日本庭園
05 真っ白な砂地に、チンアナゴがいっぱい
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_03_8196-750x501.jpg)
あたり一面がチンアナゴ!
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_01_8060-750x500.jpg)
覆いかぶさるように赤いイソバナが集結している。その周りにはスカシテンジクダイが泳ぎ回っている
真っ白な砂地と赤いイソバナが生えている大きな根がシンボル。「日本庭園」というポイント名にうなずけるはずです。
水深は5〜 7mと浅く、砂地には何千いるのかわからないくらいチンアナゴが生息しているエリアがあります。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_02_8152-750x501.jpg)
小さなテーブルサンゴに身を寄せるデバスズメダイ。流れが強いときは捕食しているようですぐ近くまで寄れる
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_04_8109-750x501.jpg)
このポイントではナンヨウハギの幼魚と成魚の両方を見ることができる
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02-750x375.jpg)
左:フタスジリュウキュウスズメダイやミツボシクロスズメダイの幼魚たち
離れ小島のようにポツンとある小さなテーブルサンゴにはデバスズメダイやフタスジリュウキュウスズメダイの幼魚が集まっていて、中にはナンヨウハギの幼魚も混ざっているので探してみてください。
大きなイソバナを取り囲むようにスカシテンジクダイが群れ、水深3m 前後にはクダゴンベがひっそりと隠れています。ただし潮周りや時間帯によって流れが強くなることがあるので要注意です。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/02_05_8219-750x501.jpg)
水深3m、こんな浅い場所でクダゴンベが見られる
POINT DATA
◉石垣港から>>約50分
◉水深>>5〜7m
◉潮の流れ>>ときどき流れる
◉おすすめシーズン>>1年中
●「パナリ日本庭園」をナビゲートしてくれたのは
清山太造(タイゾー)さん SEA-TRIP DS 太造之店 tel. 0980-82-6777
奈良県出身。水中では飛ぶように泳ぎ、人気の生き物たちや見どころをしっかりと教えてくれる。ポイント選びもオリジナルな場所が多く撮影を考慮して選んでくれるのがうれしい。船上やブリーフィング中にテンポよく笑える話を挟むので、聞き逃さないで。
パナリ ビックコーナー
06冬場のマンタウォッチングならココ!
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/pana001_5939-750x500.jpg)
根の周りをゆっくり旋回。写真のマンタは同じ根に10分以上いた
数年前に見つかった冬シーズンのマンタポイントです。
石垣島の南に浮かぶ新城島下地(通称パナリ)の東、沖に向かって何本か走る根にマンタのホバリングポイントがいくつもあります。潮にもよりますが、根をゆっくり旋回しているので、落ち着いて撮影や観察ができます。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/pana000_5873-750x500.jpg)
興奮していきなり接近しないように注意!
小ぶりな個体が多いのですが、1ダイブで20匹見たこともありそうです。根で待つスタイルなので大人数がバタバタと近づくと逃げてしまいます。近づけそうな個体かいなくなってしまいそうか、ガイドは見極めますので、指示に従ってゆっくり寄ってほしいです。
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/pana003_5996-750x500.jpg)
アオウミガメだけでなく、タイマイも見られる
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/pana002_5499-750x501.jpg)
石垣島といえば「イシガキカエルウオ」
![](https://diver-online.com/wp-content/uploads/2021/05/pana004_5604-750x501.jpg)
アカテンイロウミウシ。全長2cm、コンデジでも撮影しやすい
ウミガメもいますし、足元をじっくり探せば、ウミウシも多いですね。ただし、ここで高確率でマンタに会えるのは冬場だけ。夏にはいません。
POINT DATA
◉石垣港から>>約50分
◉水深>>5〜18m
◉潮の流れ>>流れていることが多い
◉おすすめシーズン>>12 〜 5月
●「パナリビッグコーナー」をナビゲートしてくれたのは
砂川恵彦(よっしー)さん 石垣島シーフレンズ tel. 0980-82-0863
生まれも育ちも石垣島。老舗ショップの2 代目として、30人乗りの自社ボートの操船から、気配りの効いたガイドまでこなす。川平の「マンタシティポイント」の名付け親で、もちろんマンタLOVE!
「恋する石垣島」企画参加の17ショップはこちら
WAKE UP CALL
オーシャンブルー
ダイブハウスクローバー
サーフダイブ
さうすぽいんと
DivingService SUNNY SUNNY
SEA-TRIP DS 太造之店
石垣島シーフレンズ
石垣島marine serviceSelFish
マリンショップtaitai
ダイブパラッパ
ビーチライフ石垣島
ヒートハートクラブ
ぷしぃぬしま石垣島店
megloop
ダイビングショップメビウス
ダイビングセンターMOSSDIVERS
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈01〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈02〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈03〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈04〉
●恋する石垣島 ダイビングポイントガイド〈05〉