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ウエイトベルト(ウエイトベルト)
ウエイトを固定し、腰に巻きつけるためのベルト。緊急時にはすぐにウエイトを外せるよう、クイックリリースのバックルがついている。
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アーチ(アーチ)
橋や弓形の門のような地形。
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安全停止(アンゼンテイシ)
ダイビングを行うとき、それが減圧停止を必要としない無減圧限界潜水時間内での潜水だとしても、減圧症を避ける意味で、安全のため水面6〜3m地点に一定の時間(水深5mで3分間の停止をすすめる指導団体もある)とどまり、体内の窒素をある程度排出してからエグジットすること。
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アンクルウエイト(アンクルウエイト)
ドライスーツのときに足首に装着するウエイトのこと。ドライスーツは浮力が大きいためウエイト量が増えてしまうが、それをすべて腰に付けるのではなく、負担を分散させるために足首に付ける。吹き上げ防止にもなる。重さは片足500gから1kgが主流。
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アンカーロープ(アンカーロープ)
船とアンカー(いかり)をつなぐロープのこと。ボートダイビングのときに、「アンカーロープに沿って潜降・浮上するように」と指示されることもある。
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アルミタンク(アルミタンク)
タンクの容器がアルミ製のもの。ダイビング後半になると、空気が減ってタンク自体が浮いてくるので、スチールの時よりも1〜2kg程度ウエイトを増やす必要がある。
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アルキメデスの原理(アルキメデスノゲンリ)
「全体、または一部分が液体につかった物質は、すべての物質が押しのけた分だけの液体の重さに等しい力によって上へと押されている」という、ギリシャの数学者アルキメデスが発見した浮力の原理。物体が浮いていればプラスの浮力、沈めばマイナスの浮力、浮きも沈みもしない場合は中性浮力であるというもの。この浮力の原理を利用することで、中性浮力ができる。
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アフターダイビング(アフターダイビング)
一日のダイビングが終わった後の時間。ログ付けから、観光、食事、温泉など、その土地ならではのものを楽しむダイバーも多い。
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アドバンス(アドバンス)
アドバンスドオープンウォーターダイバーのこと。略して「アドバンス」と呼ばれることが多い。オープンウォーターの次のステップに当たる。ダイビングでの行動範囲を広げるためのコースで、ナビゲーション、ナイトダイビング、ディープダイビングなどを実習する。
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圧平衡(アツヘイコウ)
水深が変化すると圧力も変化する。そのために体内にある気体の体積が増減しようとすることが原因で、なんらかの障害が起こること。ダイビングでしばしば見られるものとしては耳や副鼻腔などの圧外傷が挙げられ、耳の閉塞感や痛み、鼻血などの症状が出る。
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圧外傷(アツガイショウ)
水深が変化すると圧力も変化する。そのために体内にある気体の体積が増減しようとすることが原因で、なんらかの障害が起こること。ダイビングでしばしば見られるものとしては耳や副鼻腔などの圧外傷が挙げられ、耳の閉塞感や痛み、鼻血などの症状が出る。
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アップカレント(アップカレント)
水面に向かう潮の流れ。ダウンカレントと同様、ドロップオフや地形の複雑な場所で発生することがある。強いアップカレントにつかまると、吹き上げられてしまうこともあるので要注意。
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アタックシーン(アタックシーン)
「友達からお願いします!」のアタックではなく、捕食行動のこと。たとえば、スカシテンジクダイの群れにカスミアジなどの大型魚が突っ込みハンティングするシーンなど。
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浅場(アサバ)
一般的に浅い海域を指す。ダイビングでは5mよりも浅い場所を指す場合が多い。
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上げ潮(アゲシオ)
潮が満ちてくるとき、陸地に向かって潮汐流が流れること、またその状態。満ち潮。
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あおり足(アオリアシ)
平泳ぎの要領で、フィンを縦ではなく横にキックするフィンワークのこと。砂地で砂を巻き上げないようにするときなどに使われる。
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アイスダイビング(アイスダイビング)
流氷ダイビング
用語集GLOSSARY
©Kirin Sekitoあ行
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インフレーターホース(インフレーターホース)
パワーインフレーターとBC本体を接続する蛇腹ホース。
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イントラ(イントラ)
インストラクター
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インストラクター(インストラクター)
各ダイビング指導団体の指導員養成カリキュラムに従って講習を受け、試験に合格し、ダイビングの指導者としての技術と知識を認定された人。インストラクターにもさまざまなランクがある。
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ウミウシ(ウミウシ)
貝殻を捨て進化してきた巻貝の仲間の総称。1999年に日本初のウミウシ図鑑「ウミウシガイドブック」(TBSブリタニカ)が出版され、本格的ウミウシブームが到来。わずか数ミリの世界は非常に色彩豊かで、多くのダイバーを魅了している。
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ウォータープルーフバッグ(ウォータープルーフバッグ)
バッグの中がぬれない防水性のバッグ。かたちやサイズはさまざまで、船上やビーチなどで着替えやタオルを入れたり、ダイビング後に濡れたスーツなどを収納するのにも便利。
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ウエットスーツ(ウエットスーツ)
身体がぬれるスーツ。スーツが身体にぴったりとフィットしていれば、スーツと身体の間に入った水が体温で温められてスーツ内にとどまり、ダイバーの体温喪失を少なくすることができる。
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ウエイト(ウエイト)
スーツなどによってできる浮力を相殺し、潜降しやすくするための重り。鉛でできているものが多い。ビギナーにとっては何キロにするかが大きな悩みどころ。
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エントリー(エントリー)
陸上から水に入ること。水中に沈むこと(潜降)ではない。おもにビーチやボートから水面に入ることを指す。
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エルニーニョ現象(エルニーニョゲンショウ)
南米ペルー沖で熱帯系の温暖水が発生する海洋現象のこと。地球規模で異常気象を引き起こす。地球温暖化が関連している可能性があるとも言われている。
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枝サンゴ(エダサンゴ)
枝のかたちをしたサンゴのことを、俗にエダサンゴという。
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sp.(エスピー)
ラテン語の「Species=種」の略で、生き物の学名に付けられる。その生物の属名まではわかっても、その下の分類までは学術的に判別できないものや、この属に入るだろうと思われるものに付けられる。Specialと勘違いしているダイバーも!?
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エグジット(エグジット)
水面に浮上してから、陸上や船上に上がること。
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エア漏れ(エアモレ)
器材から本来漏れるはずのない空気が漏れている状態のこと。一般的なのはタンクバルブのOリングからのエア漏れで、かすかに漏れている程度ならダイビングに支障のないケースがほとんどだが、安心して楽しむためにも定期的なメンテナンスやセッティング時のチェックは忘れずに。
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エア持ち(エアモチ)
タンク内の空気の消費具合。エアの減りが少ないことを、「エア持ちがいい」などという。
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エアドーム(エアドーム)
ドームの中でも、頭上はふさがれているが水面に上がることができるものを「エアドーム」と言う。
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エア切れ(エアギレ)
潜水時にタンク内の空気を使いきってしまう緊急事態のこと。
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エアエンボリズム(エアエンボリズム)
空気栓塞症
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エア(エア)
タンク内の空気のこと。
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Oリング(オーリング)
ダイビング器材の中で、密閉、防水の必要なさまざまな部分に使用されているゴム製のリング。時間と共に劣化するので、定期的な点検・交換が必要。
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オープンウォーターダイバー(オープンウォーターダイバー)
ダイビングのエントリーレベルの講習を受け、Cカードを取得したダイバーのこと。指導団体によって呼び名が異なる場合がある。
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OW(オープンウォーター)
オープンウォーターダイバー
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オーバーホール(オーバーホール)
器材のトラブルを未然に防ぐために行う定期点検のこと。100本に1回または1年に1回が奨励されていることが多い。
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オーバーハング(オーバーハング)
上部が垂直よりも前方にせり出した、ひさしのような地形。
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オーバーウエイト(オーバーウエイト)
ウエイトが重すぎる状態。一般に、適正より2kg以上重いとオーバーウエイトと言われる。初心者は潜降しやするするためにオーバーウエイトになっていることも多い。
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オリジナルポイント(オリジナルポイント)
ダイビングサービスが独自で開発したポイントのこと。
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オプチカルレンズ(オプチカルレンズ)
マスクの近視用度付きレンズのこと。
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オクトパスブリージング(オクトパスブリージング)
エア切れなどの理由で、自分のセカンドステージが使えなくなった場合、バディのオクトパスから空気をもらうこと。
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オクトパス(オクトパス)
メインのセカンドステージが故障した場合などのために備えておく、予備のセカンドステージ。バディのエアがなくなったときに、1本のタンクから2人でエアを吸うためにも使う。
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大物(オオモノ)
サイズの大きい大型魚や海洋哺乳類を総称して指す。マグロ、ブリなどの回遊魚から、マンタ、ジンベエザメなど。
か行
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ガレ場(ガレバ)
サンゴが死滅して、その残骸が海底一面に堆積しているところ。一見何もなさそうに見えるが、よく探せばさまざまな生物が生息していて、マクロ好きにはたまらない環境でもある。
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学科講習(ガッカコウシュウ)
潜水物理、潜水医学などダイビングに関する知識を学ぶためのカリキュラム。
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外洋(ガイヨウ)
広々とした外海。ダイビングでは、「外海」と同じ意味合いで使われることもあれば、絶海の孤島やリーフの外など、海流が直接当たるような潮当たりのいい海域を指すことも。
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ガイドロープ(ガイドロープ)
ある場所まで導くために水面や水中に張られたロープのこと。コース取りの目安として水中に張られているポイントも少なくない。
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ガイド(ガイド)
特定のダイビングエリアに精通していて、ファンダイバーが安全にダイビングを楽しめるよう、そのエリアやポイントを案内するダイバー。ファンダイブの引率、生き物の紹介などを行う。一般にはダイブマスター以上の資格があればできるが、インストラクターの資格を持っている人が多い。
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寒流(カンリュウ)
高緯度の海域に源を持ち、低緯度に向かって流れる寒冷な海流。日本近海では、親潮など。
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環礁(カンショウ)
長い年月をかけて島が完全に水中に沈下し、島の周囲にあったサンゴだけがリング状に発達したもの。モルディブやマーシャルなどが有名。
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カレントフック(カレントフック)
流れの強い場所で魚待ちしたり撮影したりするときに使うアクセサリー。ロープの先についたフックを岩など引っかけ、もう片方をBCにつなげて身体を固定することができる。パラオ「ブルーコーナー」の必需品とも。
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空タン(カラタン)
空になったタンク、または使用済みでチャージの必要なタンクのこと。使用前のタンクに紛れないよう、ダイビング後は所定の場所に返却しよう。
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壁(カベ)
根やドロップオフの壁面のこと。
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過呼吸(カコキュウ)
極端に浅く速い呼吸状態。過呼吸状態になると、実際には血中の酸素濃度は高くなるのに本人は空気が吸い込めないような息苦しさを感じる。心理的ストレスが原因となっていることも。ダイビング中になってしまった場合には、すぐにバディに知らせるとともに、いったん岩などにつかまって泳ぐのをやめ、意識的に深くゆっくりした呼吸を心がける。
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かけあがり(カケアガリ)
ドロップオフよりも穏やかな傾斜のこと。
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隠れ根(カクレネ)
潮が引いても水面下に沈んだままの根のこと。または、手前に大きな岩や根などがあって隠れていたり、沖にある根を指す場合も。「隠れ根」と聞くと、なぜか心浮き立つ。
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海洋実習(カイヨウジッシュウ)
プールや机上で覚えたダイビング知識や技術を、実際の海で実践する講習のこと。穏やかな海域で行われる。
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回遊魚(カイユウギョ)
一般的には季節的に移動する魚を指すが、ダイビングでは沿岸や外洋を回遊する魚や、中層を浮遊する大型魚も回遊魚と呼ばれている。アジ、ブリ、サバ、マグロの仲間など。
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海底マップ(カイテイマップ)
ポイントの海底地形、水深、ランドマーク、生物などが示された地図。ポイントがイメージしやすく、ブリーフィングやログ付けの際にも活躍する。Dサービスから提供されたり、ダイビング雑誌などで掲載されていることも。
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海藻酔い(カイソウヨイ)
波酔いと同様、海藻などが水面付近でなびく様子を見て、乗り物酔いと同じような症状に陥ること。岩など動かないものを見るように心がけよう。
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銀塩(ギンエン)
フィルムなどを使って撮影する従来からあるカメラのことで、デジタルカメラとの対比語として使われる。
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漁礁(ギョショウ)
魚の住みか。人為的にテトラポットやタイヤなどを沈めて漁礁が作られているポイントもあれば、沈船などが長い年月をかけてかっこうの魚の住みかになっていることも。サンゴやソフトコーラルなどが付着すると、より魚の住みやすい環境となる。
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魚種(ギョシュ)
魚の種類のこと。
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ギョサン(ギョサン)
古くから小笠原の漁師の間で履かれていたサンダルのこと。鼻緒とソールが一体化していることが特徴で、丈夫で滑りにくいことからダイバーやサーファーなどの間で人気が広まった。カラーバリエーションも増えている。
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魚影(ギョエイ)
魚の種類や数の多さのこと。「魚影が濃い」と使われるが、「魚影が薄い」とは言わない。
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擬態(ギタイ)
他の生物や危険から身を守るため、身体の色や模様を他の生物やモノに似せること。有毒魚のまねをするもの、海藻の切れ端に化けるものなど、擬態の方法もさまざま。カムフラージュともいう。
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ギア(ギア)
器材
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共生ハゼ(キョウセイハゼ)
テッポウエビなどと役割分担しながらエビの掘った巣穴で共同生活を送っているハゼのこと。目の悪いエビからすれば、自分が掘った巣穴にハゼを棲まわせるかわりに見張り番をしてもらったり、たまにエサのおこぼれを頂戴する。ハゼからすれば見張り番はするものの、ただでマイホームを手に入れたようなもの。
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共生(キョウセイ)
異なる生物同士がいっしょに暮らすこと。互いにメリットになる場合もあれば、片方だけの場合も。クマノミとイソギンチャクの共生がよく知られている。
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急浮上(キュウフジョウ)
水深の深い所から浅い所へ上がってきたときに浮力のコントロールがうまく取れずに、プラス浮力のほうが大きく働いて速いスピードで浮上してしまうこと。窒素の排出される速度に合わせたスピードで浮上しないと、肺の過膨張障害や減圧症を引き起こす危険性があるので、急浮上は非常に危険。深度を上げる際や浮上時にはBCの空気を抜いておくことが大切。万一「浮いたな」と感じたら慌てずにBCの空気を抜き、息を吐き続けよう。
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給気ボタン(キュウキボタン)
パワーインフレーターに付いている、タンクのエアをBC内に給気するボタン。
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求愛行動(キュウアイコウドウ)
繁殖期に繁殖相手を獲得するために行われる、さまざまなアピール行動のこと。婚姻色もその1つ。
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キャリーバッグ(キャリーバッグ)
キャスターが2つついたダイビング旅行用のバッグ。器材などを入れるハードケース部分と、衣類などを入れる布製部分の2層構造になっていることが多い。
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気泡(キホウ)
気体を含んで丸くなったもの。泡。ダイビングでは、減圧がじゅうぶんに行われず体内に溶け込んでいた窒素が気泡化し、減圧症を引き起こすことが知られている。
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記念ダイブ(キネンダイブ)
タンク本数が50本・100本など、ちょうど区切りとなるダイビングのこと。仲間同士、水中でお祝いする光景も。
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死滅回遊魚(シメツカイユウギョ)
本来の生息地から海流などによって運ばれてきた魚で、運ばれた先では繁殖することができないもの。たとえば、関東近海では夏以降に黒潮に乗って運ばれてきた熱帯や亜熱帯性のカラフルな魚が見られるようになる。これらは、冬になって水温が下がると冬を越せず、死滅してしまう。決して、死んだ魚が回遊しているワケではない。夏の終わりから秋にかけて季節限定で観察されることから、季節来遊魚とも呼ばれる。
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汽水域(キスイイキ)
淡水と海水が混ざった水域。内湾や河口域などがこれにあたる。通常のポイントとは異なった珍しい生き物が観察でき、マニアックなダイバーに人気。
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器材(キザイ)
ダイビングに必要な道具の総称。3点セットなどの軽器材と、レギュレータ、BCなどの重器材にわけられる。
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グローブ(グローブ)
手や指からの体温喪失を少なくし、保護する手袋のこと。水中で岩などに手を触れた際に手を保護する役割もあるが、反対にサンゴ保護のためグローブ禁止のポイントもある。
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黒潮の蛇行(クロシオノダコウ)
黒潮が本来の流れる場所から、冷水塊を避けるように曲がりくねって流れること。海洋生物にも影響を与える。
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黒潮(クロシオ)
フィリピン沖から沖縄、本州の太平洋側を流れる強い暖流。日本には黒潮によって多くの魚が運ばれてくる。
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クレバス(クレバス)
棚に入った大きな亀裂のこと。
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クリーニングステーション(クリーニングステーション)
「クリーニング」を行う場所のこと。たいていの場合は決まった場所があって、魚たちはクリーニングしてもらうために「クリーニングステーション」を訪れ、順番待ちしている。石垣島の「川平石崎マンタスクランブル」は、マンタがクリーニングされに集まるポイントとしてあまりにも有名。
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クリーニング(クリーニング)
ホンソメワケベラやエビの仲間などが、中・大型の魚に付着している寄生虫を食べて駆除する行動のこと。
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曇り止め(クモリドメ)
マスクが細かな水滴で曇ることを避けるために、レンズに専用の薬を吹きつけたり、少々抵抗はあるがつばを吹きかけてこする方法などがある。エントリー前は忘れずに。
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空気栓塞症(クウキセンソクショウ)
肺の圧外傷(息を止めて浮上したときに、浮上に従って膨張した空気が行き場を失って肺胞に障害を起こすこと)を起こしたとき、空気の気泡が毛細血管を通って血液の中の入り心臓や脳に運ばれ、細い毛細血管の中で詰まり、血液の流れを止めてしまうこと。症状としては不快感やしびれ、筋力の低下、頭痛、視力障害からけいれん、意識障害などがあり、ほとんどの場合浮上してすぐに発症する。軽傷の場合は自然と症状が治まることもあれば、治まったはずの症状が時をおいて再び現れることもある。医師の診断を仰ぎ、なるべく早く再圧治療を行う。
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クイックリリースバックル(クイックリリースバックル)
ウエイトベルトやBCのバックルなど、いざというときワンタッチで外せる構造のこと。
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減圧停止(ゲンアツテイシ)
万一、無減圧限界潜水時間を超えて潜水した場合、減圧症を避けるために、組織内に溶け込んだ窒素をじゅうぶんに排出してから浮上しなければならない。ダイブコンピューターなどの指示に従って、浮上前に一定の水深に一定時間とどまることを減圧停止という。
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減圧症(ゲンアツショウ)
無減圧限界潜水時間を超えて潜水した後、じゅうぶんな減圧を行わなかった場合などに、体内に溶け込んでいた窒素が気泡化し、身体の組織を何らかの形で傷つけたり、血管を圧迫することで起こる。症状は関節や筋肉、肩、神経など気泡の発生場所によって異なる。具体的には、手足の関節・筋肉、肩や足の付け根の違和感、痛み、皮膚のかゆみ、皮膚の発赤などの症状の他、息切れや呼吸困難、胸の痛み、血たんなどを起こす肺の減圧症、けいれんの発作や意識障害をもたらすものもある。減圧症は無減圧限界潜水時間を守っていても、個人の体調などで引き起こされることもある。減圧症が疑われる場合、速やかに医師の診断を受け、再圧治療を行うことがより確実。
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ケーブダイビング(ケーブダイビング)
水中の洞窟(ケーブ)やトンネルなど、頭上がさえぎられた場所を含むところでのダイビング。緊急時に水面に上がることができないのでじゅうぶんな空気量があること、水中ライトなどを保持していること、そして精神的に落ち着いていられるだけの経験を積んでいることなどが条件として求められる。
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経験本数(ケイケンホンスウ)
タンク本数
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軽器材(ケイキザイ)
3点セット
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ゴロタ(ゴロタ)
砂利よりも大きめの転石のことで、岩の連続する地形を俗に「ゴロタ」と呼ぶ。
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5mm(ゴミリ)
厚さ5mmのウエットスーツのこと。水温20〜30℃前後の海で潜るのに適しており、年間を通じて幅広く使用できる。
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コンプレッサー(コンプレッサー)
高圧空気を作り、タンクにチャージする機械のこと。
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コンパスナビゲーション(コンパスナビゲーション)
水中での自分の位置やこれから進むべき進路を、水中コンパスで知る方法。
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コンパス(コンパス)
自分がどの方向を向いているかを示す計器で、ナビゲーションに使用する。水面や水中で自分のいる位置と、進むべき方向の確認をするために便利。
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コンデジ(コンデジ)
「コンパクトデジタルカメラ」の略。
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コンソールゲージ(コンソールゲージ)
水深計、残圧計、コンパスなどの計器類をひとまとめにして組み込んだゲージセットのこと。
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婚姻色(コンインショク)
雄が雌を獲得するために、繁殖期になると身体の色を変えて自分をアピールする。そのときの体色変化のこと。普段より鮮やかな色や模様になるのは、どの世界も同じ!?
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コロニー(コロニー)
同一種の生物が形成する集団のこと。
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固有種(コユウシュ)
その場所にしか生息していない生物のこと。一度も大陸とつながったことのない海洋島(ハワイなど)では特に多く見られる。
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鼓膜(コマク)
外耳と中耳を分ける薄い膜。
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口内保育(コウナイホイク)
口の中で卵を守ること。おもに雄が口にくわえている。どこの世界もお父さんは大変だ。
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交接(コウセツ)
魚やイカ、タコ、ウミウシなどのエッチのこと。哺乳類の場合は交尾。
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高所ダイビング(コウショダイビング)
一般に海抜300m以上の高地でのダイビングを指す。高度が上がると大気の圧力が下がるので、海とは異なる環境下でダイビングすることになる。関東圏では富士五湖の1つ、本栖湖が高所ダイビングのスポットとして知られる。
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高所移動(コウショイドウ)
ダイビングでは飛行機搭乗や峠越えなどを指す。潜水後、飛行機搭乗や標高の高い場所への移動・通過は減圧症のリスクが高まるため注意が必要。
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講習(コウシュウ)
指導団体ごとに設定されているさまざまな認定講習のこと。オープンウォーターからアドバンス、レスキュー、ダイブマスターなどランクに応じて内容も異なる。
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甲殻類(コウカクルイ)
節足動物の分類群の一つ。ダイビングではおもにエビ・カニを指す。
さ行
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潮当たり(シオアタリ)
潮流がぶつかること。「潮当たりがいい」などと使い、大物との遭遇が期待できる。
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残圧チェック(ザンアツチェック)
タンク内にあとどれだけ空気が残っているかを残圧計で確認すること。ダイビング中はもちろんのこと、セッティング時もお忘れなく。
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残圧計(ザンアツケイ)
タンク内の空気の残量を把握するための圧力計。アナログ式とデジタル式がある。アナログ式では0〜50barの目盛のところが赤く塗られており(レッドゾーン)、浮上からエグジットまでに最低限必要な残圧を示している。
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残圧(ザンアツ)
タンク内の空気の残量のこと。
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サーモクライン(サーモクライン)
温かい温度の水の層と冷たい水の層が接している、その境界面。光の屈折率が変化するため、蜃気楼のように視界がにじんだように見えることがある。
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産卵床(サンランショウ)
魚が卵を産みつける場所。魚が自分で作ったものもあれば、アオリイカのように人工の産卵床をポイントに設置している所もある。なお、産卵床を見張る産卵期のゴマモンガラには要注意。近づくと執拗に追いかけてきて強靭な歯で攻撃されることも。
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3mm(サンミリ)
厚さ3mmのウエットスーツのこと。比較的暖かい海で潜る際に適している。
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3点セット(サンテンセット)
マスク、フィン、スノーケルの3つを指す。
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酸素中毒(サンソチュウドク)
活性化した酸素は、量が多すぎると毒性を発揮する。大気中なら人体には活性化された酸素を処理する能力が備わっているが、酸素の分圧が上がる水中では、酸素による中毒症状が現れることがある。通常、酸素の分圧が1気圧を超える空気を長時間呼吸すると酸素中毒の危険性があると考えられている。空気を使ってダイビングしたとき、酸素の分圧が1気圧を超える水深はおよそ40m。酸素中毒を避けるためには、水深の限界(39m)を守って潜水することだろう。酸素中毒の徴候としては、筋肉のけいれん、吐き気、幻覚や幻聴、呼吸困難、不安感や錯乱などが現れるが、深度を上げれば元に戻る。
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サンセットダイビング(サンセットダイビング)
日没直前に潜るダイビング。夜とも昼ともつかないこの時間帯は、夜行性の魚が徐々に活動を始める時間で、ポイントによってはニシキテグリやヤマドリなどの求愛行動が観察できることも。日没後は暗くなるので、ナイトダイビングと同じ装備が必要。
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サンゴの移植(サンゴノイショク)
環境保護活動の一環として、近年沖縄などで養殖サンゴを海中に植え付ける活動が盛んになっている。サンゴ移植を目的としたダイビングツアーもある。
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サンゴ礁(サンゴショウ)
サンゴが、その石灰質の骨格を積み重ねて作り出した「地形」のこと。熱帯〜亜熱帯の浅い海域で形成されている。オーストラリアのグレートバリアリーフは世界一大きいサンゴ礁地帯としてあまりにも有名。
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サンゴ(サンゴ)
一見、植物のようにも見えるが、サンゴはれっきとした動物。イソギンチャクを小さくしたような虫(サンゴ虫)がたくさん集まって、石灰質の骨を形成しながら成長している。サンゴ虫はプランクトンなど微小な動物を触手で捕まえて食べるほか、身体の中に褐虫藻とよばれる海藻の仲間が共生しており、その褐虫藻が光合成を行うことにより栄養を得ている。残った栄養は体外に放出するので、サンゴの周りにはたくさんの生き物が集まり、「海のオアシス」を作り出している。なお、「サンゴ礁」とは、サンゴや貝など固い骨格を持つ生物の死骸が堆積してできた地形を意味しているが、しばしば動物を意味する「サンゴ」と混同されている。
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砂紋(サモン)
水の流れによって砂地にできる規則的な波状の模様。
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下げ潮(サゲシオ)
干潮の時間帯に潮が引いていくとき、沖に向かって潮汐流が流れること、またその状態。引き潮。
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サイレントバブル(サイレントバブル)
体内組織に溶け込んだ気体のうち、減圧症を起こさない程度の小さな気泡のこと。ダイブテーブルやダイブコンピューターを使っても無減圧限界潜水時間ぎりぎりまで潜ると、サイレントバブルを生じる可能性があるという。このような状態で続けてダイビングを行うことは非常に危険。
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サイナス(サイナス)
副鼻腔
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最大水深(サイダイスイシン)
1回のダイビングにおいて、もっとも深く潜る水深のこと。
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再圧チャンバー(サイアツチャンバー)
減圧症やエアエンボリズムなど、潜水減圧疾患の患者を人工的に加圧することで治療するための装置。
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重器材(ジュウキザイ)
BC、レギュレーター、計器類などの総称。
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ジャックナイフ(ジャックナイフ)
スキンダイビングなどで水面にうつぶせに浮かんだ体勢から、腰をジャックナイフ(折りたたみナイフ)のように直角、もしくはもっと鋭角になるように曲げ、頭を下にして足をまっすぐ伸ばして潜降すること。フィン先が水面下に沈むまで、フィンは動かさない。
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ジャイアントストライドエントリー(ジャイアントストライドエントリー)
岸壁やボートのデッキなど、水面からやや離れた地点からエントリーするときに使う方法。BCに半分ほど空気を入れ、レギュレーターをくわえ、水面下に障害物がないか確認してから、マスクをしっかり押さえて大きく前に一歩踏み出して入水する。通常「ジャイアント」と呼ばれる。
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自転車こぎ(ジテンシャコギ)
ひざが曲がった状態でキックするため、まるで自転車をこいでいるかのように見えるフィンワークのこと。一生懸命キックしているわりに、ほとんど推進力が得られない。オーバーウエイトが原因となっていることも。
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耳管(ジカン)
中耳とのどをつなぐ細い管。
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シーガル(シーガル)
半そでタイプのウエットスーツのこと。
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Cカード(シーカード)
各指導団体の基準に従って発行されるダイビング技術の認定証のことで、ダイバーになるためにまず必要なもの。ファンダイブに参加したりタンクをレンタルする際などに、呈示を求められることも。ちなみに「C(シー)」は「Sea」が由来ではなく、「Certification(認定・修了)」の頭文字から。Cカードのことを「ダイビングのライセンス(公式の免許証)」と呼ぶこともあるが、いわゆるお役所が出すライセンスではないので身分証明代わりにはならない。
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ショップ(ショップ)
プロショップ
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触手(ショクシュ)
主に無脊椎動物の頭から伸びる柔らかい突出部分。クラゲ、イソギンチャク、サンゴなどは触手に刺胞を持ち、それを使って小動物に毒を注入し、エサとしている。
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シュノーケル(シュノーケル)
スノーケル
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シュノーケリング(シュノーケリング)
スノーケリング
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周囲圧(シュウイアツ)
ある物体の周りを取り巻いている液体の圧力。絶対圧に等しい。液体の種類(海水か淡水か)、またダイビングを行う場所の大気圧(高所か海面か)によって周囲圧の計算方法は異なるので、注意が必要。
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シャローウォーターブラックアウト(シャローウォーターブラックアウト)
ハイパーベンチレーションを過度に行い体内の二酸化炭素濃度が下がると、脳の中枢に呼吸の必要性を訴える機能の働きが遅くなる。そのため呼吸の必要を感じて浮上したとき、本人はさほど苦しさを感じないために、水面にたどりつく直前に酸素を使い果たして失神してしまうことがある。これを「シャローウォーター(浅い水深の)ブラックアウト(失神)」という。略して「ブラックアウト」と呼ぶことも。ブラックアウトから溺れる危険性もある。
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シャルルの法則(シャルルノホウソク)
「一定圧力に保った気体の体積は、温度が上昇すると増加し、温度が下がると減少する」という法則。
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死滅回遊魚(シメツカイユウギョ)
本来の生息地から海流などによって運ばれてきた魚で、運ばれた先では繁殖することができないもの。たとえば、関東近海では夏以降に黒潮に乗って運ばれてきた熱帯や亜熱帯性のカラフルな魚が見られるようになる。これらは、冬になって水温が下がると冬を越せず、死滅してしまう。決して、死んだ魚が回遊しているワケではない。夏の終わりから秋にかけて季節限定で観察されることから、季節来遊魚とも呼ばれる。
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シニアダイバー(シニアダイバー)
中高年のダイバーを総称する言葉。かつてはダイビングといえば若い世代のレジャーというイメージがあったが、最近では中高年のダイバーも珍しくない(むしろよく見かける)。いちがいに何歳以上という基準はないので自己申告で。
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指導団体(シドウダンタイ)
ダイビングの講習プログラムの作成、Cカードの発行、インストラクターの育成などを行う教育機関のこと。PADI、NAUIなど。日本にも10以上の指導団体がある。
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シッティングバックロールエントリー(シッティングバックロールエントリー)
小さなボートやゴムボートのへりなど不安定な場所から水面に入水する方法。水面に背中を向けて座り、体重を後方にずらしながら入水する。ゲージ類がボートに引っかからないようしっかりお腹に抱え、もう片方の手でマスクを押さえる。通常「バックロール」と呼ばれる。
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指示棒(シジボウ)
ガイドなどが水中で魚を指したりするのに使う棒のこと。
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塩抜き(シオヌキ)
塩噛みを防ぐために、ダイビング器材やスーツなどを真水に浸けて塩分を落とすこと。
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潮止まり(シオドマリ)
潮汐流の満ち引きが入れ替わるひととき、潮の流れがゆっくりになり、やがて止まる時間帯のこと。ダイビングの際には、潜る場所ごとの潮汐表をもとに、潮止まりの時間を割り出すことができる。
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塩噛み(シオカミ)
レギュレーターやBCのインフレーター、ドライスーツのファスナーなど、器材の金属部分で、使用後の水洗いが不完全なために塩の結晶が発生して、動きが悪くなったり不調の原因となること。
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スペシャリティ講習(スペシャリティコウシュウ)
指導団体ごとに認定されているさまざまな講習のうち、特定の技術や遊び方を集中的に学ぶものを指す。中性浮力、ディープダイビング、ナビゲーション、ボートダイビング、水中撮影、ドライスーツダイビングなど多岐にわたる。
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スノーケル(スノーケル)
口にくわえることによって、水面で顔を水に漬けたまま呼吸ができる器材。水面で休んだり、泳ぐ際に楽に呼吸ができる。タンクの空気を節約でき、波によるしぶきが口に入るのも少なくできる。ただし最近、沖縄などの海水浴場では、スノーケルによる事故が発生して使用禁止となっている場所も。ダイバーといえども、スノーケルから水が入るとパニックを引き起こしかねないので、スノーケルクリアの手順をしっかり身に付けてから使おう。
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スノーケリング(スノーケリング)
マスク、スノーケル、フィン、ライフジャケットなどを装着して、水面遊泳を楽しむこと。一般には水面を遊泳することを指しているが、水中まで潜るスキンダイビングと同じ意味合いで使われることもある。
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砂地(スナチ)
砂の海底が一面に広がっている地形のこと。一見、何もいないように見えるが、じっくり探すと、身を隠す生き物が見つかる。
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砂噛み(スナカミ)
塩噛みと同様に、砂が原因で器材が不調になったり動作しなくなったりすること。
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ストラップタイプ(ストラップタイプ)
サンダルのように、足先だけをフィンポケットに差し入れ、ストラップをかかとに停めるタイプのフィン。
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ステップアップ講習(ステップアップコウシュウ)
オープンウォーターなどのエントリーレベルから、さらに上の段階にランクアップするための講習。アドバンス、レスキュー、ダイブマスターなどを指す。
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スチールタンク(スチールタンク)
タンクの容器がスチール製のもの。底が円形で自立できないため、黄色いタンクブーツが装着されている。
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スクーバダイビング(スクーバダイビング)
スクーバ(=Self Contained Underwater Breathing Apparatusの頭文字)を使ったダイビング。日本語では「自己・供給・水中・呼吸・装置」のこと。圧縮空気の入ったタンクとレギュレーターを使って行う潜水のことで、「スキューバダイビング」と表されることが多い。
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スクイズ(スクイズ)
深い水深へ移動しようとするとき、空間の容積が小さくなろうとするのに伴って締めつけられたり、引っ張られたりする現象のこと。耳、肺、副鼻腔などのほか、治療歯の空間で起こることもある。また、マスク内の空間やウエットスーツを着たときに残されたシワなどの空間でも起こる。
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スキンダイビング(スキンダイビング)
マスク、スノーケル、フィンのいわゆる3点セットを装着して、自分の息だけで水中遊泳を楽しむこと。「素潜り」とも呼ばれる。
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水面休息時間(スイメンキュウソクジカン)
ダイビングを終えて水面に浮上してから、次のダイビングで潜降するまでの時間。この時間が長ければ長いほど、体内に蓄積された窒素が排出されるので、減圧症になる危険性は減る。
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水面移動(スイメンイドウ)
水面を泳いで移動すること。通常、ダイバーはエントリーしてから潜降地点まで「水面移動」する。そのときは、移動距離が極端に短ければレギュレーターをくわえるが、基本的にはスノーケルで呼吸しながら水面を泳ぐ。
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水没チェック(スイボツチェック)
おもにカメラやビデオをハウジングにセッティングした状態で、水槽などに漬けて水の浸入がないか事前にチェックすること。Oリングの自然劣化による水没は保険対象外の場合がほとんどなので、チェックは入念に。
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水没(スイボツ)
防水機能のあるものや防水処理を施したものが、何らかの原因によって内部に水が浸入してしまうこと。ハウジングのOリングに髪の毛1本が挟まっていただけで、カメラが水没してしまうことも・・・。
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水中ナイフ(スイチュウナイフ)
ダイビングナイフ。水中で網や海藻などに絡まった際に、緊急脱出手段の1つとして使用する。決してサメなどと闘うための武器ではない。器材を傷つけないために、すねに装着する。
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水中スレート(スイチュウスレート)
水中で文字を書くためのプラスチック製のボード。ガイドが生物の名前を教えたりするのによく用いられている。
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水深計(スイシンケイ)
現在の水深を測定するための圧力計。
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水圧(スイアツ)
ダイビングでは、水中に入ると水深に応じた水の重さを身体に受ける。そのときに生じる圧力のことを「水圧」という。
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絶対圧(ゼッタイアツ)
水圧に大気圧を加えた圧力。大気圧は海面では1気圧とされる。
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潜水病(センスイビョウ)
潜水障害、減圧障害または減圧症の代用語として使用されている。ただし医学的用語としては用いられない。
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潜水時間(センスイジカン)
ダイビングを行うとき、水面で潜降を始めてから浮上して水面に戻るまでの時間。身体が水圧の影響を受けていた時間。ダイブタイムともいう。
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潜水士(センスイシ)
各都道府県労働基準局が交付する国家資格で、海・湖沼などの水中・水底において何らかの作業をする者を指す。
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潜水計画(センスイケイカク)
ダイビングを行うための事前の計画のことで、ダイブプランともいう。すべてのダイバーはダイビングを行う前に潜水計画を立て、その計画に沿ってダイビングを行わなければならない。ガイドと潜る場合も、ガイドはどんな計画なのかを必ずブリーフィングで説明する。
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潜降(センコウ)
水面から水中へ潜ること。ウエイト調整がしっかりできていれば、BCの空気を抜いて肺の空気を吐き出すだけで身体が沈み始めるが、慣れるまでは息が上がりなかなか沈まないか、ウエイトが重すぎておしりから落下していくことに・・・。カッコ良くスムーズに潜降がキメられれば、一人前ダイバーへの仲間入り。
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セルフダイビング(セルフダイビング)
ガイドを付けず自分達でダイビングすること。安全管理やナビゲーションの技術を要し、ある程度の経験が必要とされる。ポイントによっては、Cカードのランクやタンク本数などの制限がある所も。単独潜水とは異なる。
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セミドライスーツ(セミドライスーツ)
ウエットスーツとドライスーツの中間に位置するスーツ。ドライスーツと違って水は浸入するが、背中のファスナーが簡易防水ファスナーになっていたり、首や手・足首部分にピタッと皮膚に貼りつく強力なゴムが使用されていたりと、水の浸入を極力少なくする工夫が施されている。
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セッティング(セッティング)
BCやレギュレーターをタンクに装着すること。
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セカンドステージ(セカンドステージ)
ダイバーの口元にくる部分。ファーストステージで圧縮されたエアを、ダイバーがいる水深の圧力まで再度減圧する。ダイバーが空気を吸うと、中圧ホースを通った空気が、周囲の水圧と同じ圧力になるまでセカンドステージ内部に送り込まれる。
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性転換(セイテンカン)
なんと魚類の中には、生まれたときの性を途中で変えるものがいる。たとえば、クマノミは雄から雌に、ハナダイの仲間は雌から雄に性転換することで知られている。効率的に、確実に子孫を残すためと言われているが、実は魚社会ではそう珍しいことではなく、市民権を得ている。
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生態(セイタイ)
生物がエサを食べたり、産卵したりという、ありのままの生活を指す。ダイビングでは、魚の行動を見ることを「生態観察する」と言う。
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成魚(セイギョ)
じゅうぶん成長し、大人になった魚のこと。
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ソフトコーラル(ソフトコーラル)
ヤギ、イソバナ、ウミトサカなど、骨格はあるものの柔らかな群体を作るサンゴの一種を、俗に「ソフトコーラル」と呼ぶ。黄色や赤などさまざまな色彩に富み、美しい水中景観を作り出している。
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外海(ソトウミ)
港や入り江、サンゴ礁などの外側の海域。流れや波があり、ダイナミックな海。
た行
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暖流(ダンリュウ)
熱帯・亜熱帯の海域に源を持ち、高緯度に向かって流れる海流。日本近海では、黒潮、対馬海流などがある。
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ダントンの法則(ダントンノホウソク)
「混合気体を構成するそれぞれのガスの分圧の和は、混合気体の全圧に等しい」という法則。窒素酔いや酸素中毒、減圧症、シャローウォーターブラックアウトに関係する法則。
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DAN(ダン)
「Divers Alert Network」の略で、1981年にアメリカで設立されたレジャーダイバーのための医療・救護システム。日本では1992年に「DANジャパン」が発足した。
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ダストキャップ(ダストキャップ)
レギュレーターを保管するときや洗うとき、ファーストステージに水やホコリが入らないようにするための防水キャップ。ダイビング後は濡れているので、タオルなどで水滴を拭き取ってからキャップしよう。
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ダウンカレント(ダウンカレント)
海底に向かう潮の流れ。ドロップオフや地形が複雑な場所で発生し、強いダウンカレントにつかまると、そのまま引き込まれる可能性もあるので注意が必要。
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ダイブマスター(ダイブマスター)
ダイビングインストラクターに準ずるレベルで、各指導団体によってダイブマスターの講習を受け、その認定を受けた人。
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ダイブテーブル(ダイブテーブル)
ダイバーが身体的に安全なダイビングが行えるように、潜水深度と潜水時間の関係をまとめた早見表。無限圧潜水となるように組まれている。
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ダイブコンピュータ(ダイブコンピュータ)
体内に蓄積される窒素を算出し、ダイビング中に潜水時間と水深、その水深における無減圧潜水可能時間をつねに表示する機械。浮上速度の警告や、万一、無減圧潜水可能時間を超えた時の減圧停止に要する水深や時間を表示してくれる。ダイブプランや、次のダイブプランを立てる機能の他、安全停止機能がついていたり、ログ機能、時計、水温計、飛行機搭乗禁止マークなど、種々の機能がついている。
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ダイブクルーズ(ダイブクルーズ)
専用のクルーズ船に寝泊まりしながら、ダイビングを楽しむスタイルのこと。限られた日程でたくさんのポイントを効率的に潜れるのはもちろんのこと、1日中海の上で過ごすことも海好きダイバーにとっては大きな魅力だろう。食事や設備がリゾート並みに充実した豪華クルーズ船も。
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ダイブアラート(ダイブアラート)
水中で他のダイバーなどに合図を送るためのブザー。中圧ホースなどに取り付けて、タンク内の空気を利用して鳴らす。水陸両用のものもある。
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ダイビング歴(ダイビングレキ)
ダイビングの経験年数を指す。
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ダイビング用スロープ(ダイビングヨウスロープ)
ビーチポイントなどで、エントリー・エグジットしやすいようにコンクリートなどで舗装された通路のこと。スロープに手すりが設置されている所もある。
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ダイビングポイント(ダイビングポイント)
ファンダイビングを行うための特定の場所。ダイビングするのにふさわしい環境かどうかリサーチを行い、ポイントは設定される。たいていポイントごとに名前が付けられている。
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ダイビングボート(ダイビングボート)
一般に、ダイビングが快適に楽しめるように設計された専用ボートのこと。
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ダイビングプール(ダイビングプール)
講習やスキルチェックなど、さまざまな用途で使われるダイビング専用のプール。普通のプールと違って、ある程度の深度がある。
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ダイビングツアー(ダイビングツアー)
ダイビングを目的とした旅行のこと。ダイビングショップやサービスが開催する場合でも「ダイビングツアー」または単に「ツアー」と呼ぶことが多い。
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ダイビングスタイル(ダイビングスタイル)
ビーチ・ボート・ドリフトなど、エントリー方法や潜り方のことをいう。また、自分自身のダイビングの楽しみ方(カメラ派、リゾート派など)を指すことも。
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ダイビングサービス(ダイビングサービス)
ダイビングエリアの近くに店舗を構え、ポイントの案内(ガイド)、タンクや器材のレンタル、講習、ボートの手配・操縦など、ダイビングに関わるさまざまなサービスを提供している。
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ダイビングエリア(ダイビングエリア)
ダイビングを行うことのできる海域・範囲。またはダイビングポイントがある程度集中した広範囲を指すこともある。
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ダイバーズウォッチ(ダイバーズウォッチ)
防水・耐圧式の時計で潜水時間などを計測する。水深計やログ機能がついたものもある。
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ダイコン(ダイコン)
ダイブコンピュータ
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単独潜水(タンドクセンスイ)
バディなしで、一人だけで潜ること。カメラ派などの中には一人で潜るダイバーも見られるが、単独潜水者の事故率は高い。
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淡水ダイビング(タンスイダイビング)
川や湖などの淡水で行うダイビングのことで、海とはまったく違った生物や雰囲気が楽しめる。なお、海水とは浮力が異なるので、ウエイトの調整が必要。
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タンク本数(タンクホンスウ)
いままでに経験したダイビングの通算回数をタンクの本数で表したもの。ダイバーの経験とレベルを知る目安となる。
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タンクバルブ(タンクバルブ)
タンク上部横についている、空気開閉用のコック。略して「バルブ」と呼ばれる。セッティング時はゆっくり開けて、全開になったら半回転戻すのがトラブル防止のマナー。
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タンク(タンク)
ダイバーが水中で呼吸するための、およそ200気圧もの高圧空気を充填する円筒状の容器。アルミ製やスチール製があり、10ℓや12ℓなどの大きさがある。基本的に、タンクは現地などでレンタルする。
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棚(タナ)
ドロップオフの浅瀬の部分のこと。陸上から見て海の色が濃く変わる手前の所、ドロップオフの落ち込みになっているリーフの上を「棚」と呼ぶ。
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タイドプール(タイドプール)
干潮のときにリーフや磯に残った潮だまりのこと。両手サイズからプールのようなものまで大きさも深さもさまざまで、そこに取り残された生物を観察するのに最適。
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体験ダイビング(タイケンダイビング)
Cカードを持っていない人が、ダイビングとはどんなものか、海の中はどんな世界かを手軽に体験できるコース。インストラクター監視のもとで行われる。海外リゾートなどでは盛んに行われている。
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大気圧(タイキアツ)
通常、私たちは地上・海面付近で空気の重さの圧力を身体に受けている。このときに生じる圧力のことを「大気圧」という。地上や海面上での大気圧=1気圧。
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沈船ダイビング(チンセンダイビング)
水面下に沈んだ船の周囲や内部を潜るダイビングスタイル。長い年月をかけて沈船は漁礁のような役割となり、多くの生物が観察できる魅力的なポイントとなっている。
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珍種(チンシュ)
レアもの
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潮汐(チョウセキ)
月や太陽の引力によって、海水面が周期的に上がったり下がったりすること。ほとんどの場所で1日に2回ずつ潮の満ち引きが観測されるが、月の位置や赤道の位置とのずれ、地形などにより、その干満の大小、時間などは異なる。干満の差が最大となる大潮の時期になると、ダイビングでは大物や回遊魚との遭遇率が高くなったり、生き物の繁殖行動を目にするチャンスが増えたりする。
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中層(チュウソウ)
海底近くでもなく、水面ギリギリでもない位置。
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中性浮力(チュウセイフリョク)
水中で浮きも沈みもしない状態のこと。文字にすれば簡単だが、BCでの浮力調整、ウエイト量、呼吸、水深などさまざまな要素が複合的に関係するため、習得するまでに時間がかかることも少なくない。快適で安全なダイビングをするうえでもっとも基本的で必要なテクニック。
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中耳(チュウジ)
鼓膜から3つの耳小骨を含む部分。内部は空洞となっていて、のどの奥とは耳管でつながっているが、耳管は常に開いているわけではないため、スクイズを起こしやすい。
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中圧ホース(チュウアツホース)
ファーストステージで減圧されたエアをセカンドステージ、BCなどへ送るためのホース。
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チャネル(チャネル)
リーフの切れ目にできた天然の水路のこと。潮の満ち引きなどによって狭い水路を水が出入りするため、往々にして流れはきついが、そこにマンタをはじめたくさんの魚が集まり、魅力的なポイントとなっていることが多い。
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着底(チャクテイ)
海底に手や足、ひざなどをついて、安定した姿勢を保つこと。「潜降後、着底して待つように」と指示されることもあれば、サンゴや水中生物に危害をくわいないために「着底禁止」のルールがあるポイントもある。
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窒素酔い(チッソヨイ)
体内で使用されない不活性ガスの窒素には麻酔作用があり、深く潜って水圧が上がるほどにその作用も強くなる。窒素酔いにかかると、ちょうど酒を飲んだときのように少しのことで愉快になったり、高揚感や爽快感が強くなったり、気が大きくなったり、原因もないのに笑いが止まらなくなったりする。その他にも注意力が散漫になる、人の注意に従わないなどの行動が現れることもよく知られている。水中で窒素酔いの徴候が現れても、浅い水深に戻れば普通に戻る。窒素酔いにかかるのを避けるには、深く潜らないことやバディシステムを守るというのが簡単な方法。窒素酔いの現れる水深は30m以深とされているが、個人差がある。なお、正確には窒素中毒という。
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地形派(チケイハ)
ドロップオフや水中トンネル、洞窟など、独特の水中地形を好むダイバーのこと。
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チェックダイブ(チェックダイブ)
海外ツアーなどでゲストのスキルを知るために行われる最初の1本。マスククリア、レギュレーターリカバリーをチェックされることが多い。1本目のファンダイブでチェックダイブを兼ねることも。
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ツーピース(ツーピース)
2つのスーツを重ねて着るタイプのウエットスーツ。ロングジョン(ノースリーブ)+長袖ジャケットなどの組み合わせよって、水温や季節に応じて1枚で着たりと、使い分けることができる。
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デジカメ・カメラ派(デジカメ・カメラハ)
コンパクトデジタルカメラや本格的な一眼レフカメラなどを持って水中写真撮影を楽しむダイバーのこと。
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デジイチ(デジイチ)
「デジタル一眼レフカメラ」の略。
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デコ(デコ)
Decompression(減圧)の略。よく「デコが出た」と耳にするが、これはダイブコンピューターで減圧停止の指示が出たことを意味する。
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ディープダイビング(ディープダイビング)
レジャーダイバーの場合、一般に18m以深でのダイビングのことを指す。指導団体では、レジャーダイバーが潜れる最大水深は39mとしている。
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DC(ディーシー)
ダイブコンピュータ
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テーブルサンゴ(テーブルサンゴ)
ミドリイシ科のサンゴのうち、テーブル状の群体をつくるものを、俗にテーブルサンゴという。
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テクニカルダイビング(テクニカルダイビング)
水深40m以上の大深度やケーブなど、普通のスクーバではリスクの高い場所を目的に、ミックスガスやダブルタンクなどを用いて潜るダイビングスタイルのこと。専門のトレーニングが必要。冒険的要素も高い。
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適正ウエイト(テキセイウエイト)
自分に合ったウエイト量のことで、水面でBCのエアを抜き、息を吐いて静める重さが適正。体重の10分の1とも言われるが、これはあくまでも目安。スーツやタンクの素材によって変化する。
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低体温症(テイタイオンショウ)
低水温下のダイビングでは、体温が急速に奪われる。このとき身体は体温を一定に保とうとして、どんどん熱を放出する。このように熱を放出することにより、体温が低下しコントロールを失った状態を低体温症という。症状としては震えや筋力の低下、痛みなど。さらに正常な思考力の喪失、恐怖感からパニックに陥ったり、溺れたりすることもある。水中で熱を損失する速度はスーツの種類や体型などによるが、予防としてはじゅうぶんな保温効果のあるダイビングスーツを選ぶこと、体温を保つのに必要なだけの栄養分を摂取しておくことなど。
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ドーム(ドーム)
水中洞窟の中にある、半球状の天井を持つ地形や大きい部屋を指す。
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ドロップオフ(ドロップオフ)
リーフエッジや、陸の断崖がそのまま海に落ち込んだ所など、ほぼ垂直に切り立った水中地形のこと。十数メートルのものから、数百メートルと海底が見えないドロップオフまで規模はさまざま。回遊魚などの大型の魚との遭遇率が高く、人気ポイントになっている所も多い。
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ドルフィンスイム(ドルフィンスイム)
スキンダイビングやスノーケリングでイルカといっしょに泳ぐこと。いっぽう、タンクをつけてイルカと潜る場合を「ドルフィンダイブ」という。
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ドリフトダイビング(ドリフトダイビング)
エントリーしたら、潮流に乗って水中移動しながらダイビングを楽しみ、エグジット地点でボートにピックアップしてもらうダイビングスタイル。海外など潮流の速いポイントで行われることが多い。ある程度のスキルは必要だが、大物や群れが高確率で見られたり、爽快感が味わえる。ボートはダイバーの泡やフロートなどを目印にする。
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ドライスーツ(ドライスーツ)
身体がぬれないスーツ。身体をぬらさないので、ダイビング中の体温喪失が格段に少なく、寒さのストレスから解放される。また、疲労感も圧倒的に少ない。
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同定(ドウテイ)
生物の分類上の所属や種名を決定すること。海にはまだまだ未同定種の生物も多く、アナタが新種発見者になる可能性も!?
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殿様ダイビング(トノサマダイビング)
「自分で」が基本のダイビングにおいて、器材のセッティングから片付け、荷物の運搬まで、現地スタッフが至れり尽くせりのサービスをしてくれること。フィリピンなどを中心とした東南アジアでは一般的なシステムとなっていて、その背景には雇用難や貧困があるとも。女性の場合は「お姫様ダイビング」と言われる。
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透明度(トウメイド)
水面から水底に向かって垂直方向に見ることのできる距離を透明度と呼ぶ。ダイビングでは、透視度(水平方向)と混同されている場合も多いが、透明度が一般的に使われている。
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透視度(トウシド)
水中で底面に対して水平方向に見ることの出来る距離を透視度と呼ぶ。
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峠越え(トウゲゴエ)
ダイビング後の帰路に、標高の高い場所(たとえば峠など)を車で移動すること。たとえ飛行機でなはく車であっても、高所移動することによって減圧症発症のリスクが高まることがわかっている。
な行
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波酔い(ナミヨイ)
波のある水面やうねりのある水中で、乗り物酔いと同じような症状に陥ること。
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ナビゲーション(ナビゲーション)
水中および水面で自分の進むべき方向を探り出し、正しい位置へ自分自身(およびバディやいっしょに潜っているグループ)を導くこと。
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ナチュラルナビゲーション(ナチュラルナビゲーション)
自然に存在するものを目印にして、自分の位置や進むべき方向を知る方法。水中では、水底の砂紋(普通は岸に平行で。間隔は岸に近づくほど狭くなる)、太陽と影、特徴のある岩やウミウチワなどの動かない生物、沈船、水深などが目印となる。
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ナイトロックス(ナイトロックス)
窒素(Nitrogen)と酸素(Oxygen)を合わせた造語で、一般には、空気よりも酸素の混合率を高くした混合ガス(21%以上)を指す。正確には「エンリッチド・エア・ナイトロックス」という名称で、窒素が少ないぶん減圧症や窒素酔いになりにくく、また無減圧潜水時間が長くなるなどの利点があるとされている。ただし、深く潜ると酸素中毒のリスクも高くなるので、きちんと講習を受け、限界深度を守って使用することが大切。海外ではかなり普及している。
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ナイトダイビング(ナイトダイビング)
日没後に行われるダイビングのこと。水中ライトやケミカルライトを身につけ、夜行性の生物や夜の海の世界を楽しむ、いわば夜の水中散歩。ある程度の経験とスキルがあることが望ましい。
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内耳(ナイジ)
耳の一番内側の部分で、平衡感覚をつかさどる三半規管おおび聴覚の基本となる蝸牛などの組織がある。
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内海(ナイカイ)
港や入り江、サンゴ礁の中など、周りが囲われた穏やかな海域。
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根付きの魚(ネツキノサカナ)
ダイビングで使う用語で、根の付近を住みかにし、そのポイントに潜ればいつでもいる、あるいは出会う確率が高い魚の総称。カサゴやメバル、イサキ、イシダイ、ハタなど。
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熱帯魚(ネッタイギョ)
熱帯・亜熱帯に住む魚の総称。おもに観賞飼育用に使われる用語だが、ダイビングの世界でも南方系のカラフルな魚を熱帯魚と呼ぶことがある。
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根頭(ネガシラ)
根のトップのこと。
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根(ネ)
海底から隆起している岩場や、海中の大きな岩、またその岩を中心に発達したサンゴの群落などを指す。根の周りには豊かな生態系が築かれ、特定の魚が住み着いていることも。ポイント名に「○○の根」とつけられていることも多い。「カスミの根」(沖縄・西表島)、「沖の根」(伊豆半島・安良里)など。
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ノンダイバー(ノンダイバー)
Cカードを取得したダイバーに対し、Cカードを持たないダイビング未経験者のこと。
は行
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パージボタン(パージボタン)
セカンドステージのフェイス中央にあるボタン。ボタンを押している間、エアが流出し続ける。
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パワーインフレーター(パワーインフレーター)
BCにタンクからエアを入れたり、出したりする調整装置。インフレーターホースの先端についている。
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パレオ(パレオ)
水着の上から巻きつける布で、もともとはタヒチの民族衣装。ダイビングの休憩時間などに、水着の上にパレオを巻き付けて過ごすオシャレな女性ダイバーをよく見かける。
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パッチリーフ(パッチリーフ)
ラグーンの中の浅場に散在するリーフのことで、複雑な地形を形成する。ダイビングポイントになっていることも多い。
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パスカルの原理(パスカルノゲンリ)
「液体に加えられた圧力は、液体のあらゆる部分に等しく伝達される」というもの。人間の身体はおもに液体でできているので、圧力が体内のあらゆる部分に伝達され、体内の気体にも伝わるので、全身の圧力が釣り合い水圧で押しつぶされることがない。
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バディブリージング(バディブリージング)
片方の人のセカンドステージで、バディ同士が交代して空気を吸い、呼吸を確保すること。
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バディチェック(バディチェック)
エントリー前に、お互いの器材が正しく装着されているか、タンクのバルブは開いているか、空気がじゅうぶん入っているかなどをバディ同士でチェックし合うこと。
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バディ(バディ)
日本語で「相棒」を意味する。ダイビングは必ず2人1組のバディで潜ることが基本。
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ハーレム(ハーレム)
1匹ないしは数匹のオスと、たくさんのメスで構成されている魚の群れの形態。ハナダイの群れはハーレム状態。なんともうらやましい限りだが、その雄も、もとは雌だったわけで・・・。
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ハーフボートダイビング(ハーフボートダイビング) 行き
はエントリーポイントまでボートで移動してボートダイビングの手順で潜降し、陸のほうに向かって移動しながら、エグジットはビーチから上がるダイビングスタイル。
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ハーネス(ハーネス)
タンクをBCに固定するプラスチックの背板のこと。
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ハードコーラル(ハードコーラル)
ソフトコーラルとは反対に、サンゴ礁を形成するイシサンゴ類のように固い表層でできているサンゴを主に「ハードコーラル」と呼ぶ。サンゴの群体の形は平らに岩の上に張り付くもの、枝状のもの、テーブル状のものなどさまざま。正式には、「造礁サンゴ」という。
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反復潜水(ハンプクセンスイ)
体内の残留窒素量が平常値に戻らないうちに行われる次の潜水。
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ハンドシグナル(ハンドシグナル)
水中での手を使ったコミュニケーション方法。水中では声を使ってコミュニケーションを取ることは難しい。そのため手を使った簡単な手話(ハンドシグナル)で意思疎通を図る。
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春にごり(ハルニゴリ)
俗に伊豆などの温帯の海で、春になると一気に透明度が悪くなる現象のこと。春先の風雨や表層の水温上昇などによって、植物プランクトンが増殖して起きると言われている。視界はわずか数メートルで水中が緑がかって見えることもあるが、生物の繁殖・成長には欠かせない自然の大切なメカニズムでもある。
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ハッチアウト(ハッチアウト)
卵が孵化する瞬間のこと。ダイビングでは、アオリイカのハッチアウトなどがよく観察されている。
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白化現象(ハッカゲンショウ)
サンゴは海水温が30度を超すと、共生する褐虫藻が抜け出し白く変色する。これをサンゴの白化現象といい、長期間続くとサンゴは死滅してしまう。海水温上昇の原因は地球温暖化やラニーニャ現象などが考えられており、1998年と2007年には大規模な白化現象が起こっている。
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ハウスリーフ(ハウスリーフ)
おもにモルディブなどで、島のリゾートの目の前にあるリーフのことを指す。
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ハウジング(ハウジング)
コンデジやデジイチなどを水中で使用できるようにするための、耐圧防水ケース。
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ハイパーベンチレーション(ハイパーベンチレーション)
深く速い呼吸を故意に繰り返し、体内の二酸化炭素レベルを無理やり下げる呼吸法のこと。
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肺のトリミング(ハイノトリミング)
中性浮力のために有効な方法で、肺の中の空気量を呼吸で増減することで、微妙な浮力のコントロールを行う。肺のトリミングだけで2kg以上の浮力の増減ができ、ちょっとした浮力コントロールなら、BCの排給気に頼らなくても済む。
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排気ボタン(ハイキボタン)
BC内のエアを排出するためのボタン。インフレーターホースの先端に取り付けられている。
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ビーチダイビング(ビーチダイビング)
ボートは使わず、海岸や岸壁などからエントリーするダイビングスタイルのこと。
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ビーチエントリー(ビーチエントリー)
ボートを使わず、ビーチや岩場、桟橋などから入水すること。
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BC(ビーシー)
「Buoyancy Compensator」の略で、浮力の補正具のこと。ここにタンクを装着するのはもちろんのこと、水面移動時の安全確保、水中での中性浮力、水面休息時の浮力確保、緊急時の浮力確保の4つの基本的役割を果たす。
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ビギナーダイバー(ビギナーダイバー)
Cカードを取得したばかりの、ダイビング経験が浅いダイバーのこと。
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ヒートロス(ヒートロス)
低体温症に至らないまでも、体熱を失うこと。水中だけでなく、陸上でもボートなど上などで濡れたまま長時間風に吹かれたりすると、身体が震えだし、ヒートロス状態になる。ヒートロスを起こした場合は、風呂に入れるなど外部から積極的に加温する。
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干潟(ヒガタ)
潮の満ち引きにより水面下に隠れたり陸地になったりする、砂や泥で形成された低湿地帯のこと。内湾の奥や、大きな川の河口付近などで発達する。多様な生物層を形成し、天然の水質浄化作用もあり、干潟を保護する機運が高まりつつある。
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プール講習(プールコウシュウ)
ダイビングプールや、それに準ずるプールで行う講習のこと。海洋実習の前に行われ、基本的なスキルを身につける。
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プロショップ(プロショップ)
一般にダイビングエリアから離れた市街地や都市部に店を構え、常駐インストラクターによる講習、近場から海外までのダイビングツアー、ファンダイブの引率、器材販売などさまざまなサービスを行う。「ダイビングスクール」と言うこともある。
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プランクトン(プランクトン)
水中や水面を漂って生活する浮遊生物のこと。微小なことが多く、光合成を行う植物プランクトンと、それを餌とする動物プランクトンに大きく分けられる。
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ブーツ(ブーツ)
ダイビングで使用する履物。足からの体温喪失を少なくし、エントリー時にフィンを履くまで、あるいはエグジット時にフィンを脱いだ後に足を保護する。ウエットスーツと同じ素材のものが多い。
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分圧(ブンアツ)
混合ガスを構成するそれぞれの気圧によって生じる圧力。
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ブルーウォーターダイビング(ブルーウォーターダイビング)
黒潮の支流や本流の中で行うダイビングのこと。ボートからロープを流し、それにつかまって潜る。透明度が非常によく、また大物生物が狙えるのが魅力。ハワイやグアムなどの海外で人気のスタイルだが、最近では国内各地でも開催されている。
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ブリーフィング(ブリーフィング)
潜る際に、ガイドやインストラクターによって行われる事前説明のこと。海のコンディション、地形などのポイントの様子、生物の見どころ、安全に関する注意事項などが伝えられる。
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ブランクダイバー(ブランクダイバー)
前回のダイビングからしばらく潜らずに期間を開けてしまったダイバー。何年以上という基準はないが、1年以上空いてしまった場合はブランクダイバーの自覚が必要かも!?
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ブイ(ブイ)
船を係留したり航路の目印に使用したりする浮標。ダイビングポイントでは、潜降場所の目印に使われていることもある。
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フードベスト(フードベスト)
フード付きベストのこと。
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フード(フード)
水温の低い海域、または低い時期に頭部からの体温の喪失を少なくするためのもの。水温に関係なくかぶるダイバーもいる。
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フロート(フロート)
自分の位置を知らせるために海面で膨らまして使う筒状のもの(シグナルフロート)や、水中で安全停止の際に使用するフロート(安全停止フロート)などがある。海外ではシグナルフロートの携行が義務づけられているところもある。
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フルフットタイプ(フルフットタイプ)
靴のように、フィンの中にかかとまで足全体を入れるタイプのフィンのこと。
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フル器材(フルキザイ)
軽器材から重器材まで、ダイビングに必要な全器材。
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フリーフロー(フリーフロー)
パージボタンを押さないのにセカンドステージからエアが漏れてしまうこと。塩噛みが原因のことも。
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フリーダイビング(フリーダイビング)
映画『グランブルー』に登場したようなダイビングスタイルで、タンクを使わず一息でどれだけ深く潜れるかを競うもの。「アプネア」ともいう。日本人選手では篠宮龍三氏が水深115mに到達。
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フリー潜降(フリーセンコウ)
ロープなどにつかまらず、何もない水中でバランスを取りながら潜降すること。任意の水深に来たら中性浮力を取って体勢をコントロールする。
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普通種(フツウシュ)
そのエリアでよく見られる生き物。
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浮上(フジョウ)
ダイビングをしている水深から水面を目指して上がること。
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副鼻腔(フクビコウ)
頭外骨内にある空洞で、軟らかい組織に囲まれている。鼻腔内に小さな開口部でつながっているが、この部分が閉じてしまうと圧外傷を起こしやすい。
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吹き上げ(フキアゲ)
浮力のコントロールに失敗して、BCやドライスーツのエアが膨張して、身体が水面に向かって急浮上してしまうこと。
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深場(フカバ)
具体的な水深はないが、18mよりも深い場所で、ディープダイビングになる場所を指す。
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フィートファースト潜降(フィートファーストセンコウ)
BCから空気を抜き、肺の息も吐き出しながら足から潜降する方法。少し前かがみになるよう前傾姿勢を保つと、おしりから落ちていくこともなくなる。
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フィンワーク(フィンワーク)
フィンの使い方、フィンキックのこと。
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フィンピボット法(フィンピボットホウ)
中性浮力のとれた状態を自覚するために使うトレーニング方法。まず、潜降したらBCの空気を抜いて、マイナス浮力の状態にして水底に腹ばいになる。ゆっくりと深い呼吸をしながら徐々にBCに空気を入れ、息を吸うとフィンを軸にして身体がゆっくりと浮き、息を吐くと身体が沈む状態を作り出す。
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フィン(フィン)
水面や水中を、足だけよりもはるかに少ない力で移動できる足ヒレのこと。さまざまな構造のものがある。
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フィッシュウォッチング派(フィッシュウォッチングハ)
海の生き物や生態を観察することを好むダイバーのこと。日本人ダイバーでは一般的だが、外国人ダイバーには少ないとか・・・。
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ファーストステージ(ファーストステージ)
周囲の水圧を感知してタンク内の空気を一定の中圧値(周囲圧プラス10気圧程度)まで減圧させる部分。現在のファーストステージは構造の違いから主にバランスダイヤフラムタイプとバランスピストンタイプに分けられる。
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ファンダイビング(ファンダイビング)
講習などの一定のカリキュラムに沿って行われるダイビングではなく、「fun」(楽しい)の意味の通り、浮遊感や地形を味わったり、生物観察したりと、楽しむことを目的としたダイビングのこと。
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ペーパーダイバー(ペーパーダイバー)
Cカードを取得したものの、それ以来ずっと潜らずにいたためにダイビングの技術や知識が錆ついてしまった、あるいは忘れてしまったダイバー。
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ベンズ(ベンズ)
減圧症
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ベテランダイバー(ベテランダイバー)
ある程度の経験本数・年数を積んだダイバーのこと。厳密に何年以上、何本以上という定義はない。
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ヘンリーの法則(ヘンリーノホウソク)
「ある温度において液体に溶け込む気体の量は、気体の分圧にほぼ正比例する」という法則。水深を下げると、身体に溶け込む窒素の量も増加することなどが説明できる。
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ヘッドファースト潜降(ヘッドファーストセンコウ)
うつぶせに浮かんだ体勢から90度に腰を曲げ、その勢いで足を空中に垂直に上げるようにすると、足の重みで頭から先に潜降する。スクーバダイビングでは、流れのあるポイントですばやく潜降したいときなどに使う。
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ポリプ(ポリプ)
サンゴやクラゲ、イソギンチャクなどの腔腸動物の口や触手の部分。ハードコーラルのポリプは柔らかく、魚の中にはこれを食べるものも多い。
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ポイント(ポイント)
ダイビングポイント
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ボートダイビング(ボートダイビング)
ポイントまでボートで移動し、ボートからエントリーするダイビングスタイルのこと。
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ボイル・シャルルの法則(ボイル・シャルルノホウソク)
ボイルの法則とシャルルの法則を結合した、気体の温度、圧力、体積の関係を示したもの。「気体の体積は圧力に反比例し、温度に比例する」というもの。タンクを直射日光にさらすと温度が上昇し、中の空気が膨張して圧力が高くなり破裂する危険性があることなどが説明できる。
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ボイルの法則(ボイルノホウソク)
気体は圧力によってその体積が変化する。「気体の体積は、圧力が高くなると減少し、圧力が低くなると増加する(温度は一定と仮定)」という法則。ダイビングでは、水深が下がるにつれドライスーツのスクイズが起こったり空気消費量が増したり、また、浮上するにつれBC内の空気が膨張したりすることや、肺の過膨張の危険性などが説明できる。
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ホール(ホール)
水底にほぼ垂直に、あるいは斜めに空いた穴。横穴も含めて、壁や棚、根、水底などに空いた穴やくぼみ全般にも使われている。
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ホームグラウンド(ホームグラウンド)
近場の海など、年間を通して自分が何度も通って潜る、お気に入りのダイビングエリアのこと。
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ホバリング(ホバリング)
水中で手やフィンを使わなくとも、一定の位置で浮いていられること。浮きそうになったら息を吐き、沈みそうになったら息を吸う。肺呼吸だけで浮力の調整を行う。
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捕食(ホショク)
肉食生物が餌となる生き物を捕らえて食べること。広い意味では、他の生物を食べること全般を指す場合もある。
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抱卵放精(ホウランホウセイ)
雌が産卵したところに雄が一斉に精子をかける繁殖行動のこと。魚類はこのように体外で受精する種類が多くみられる。
ま行
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マスクスクイズ(マスクスクイズ)
潜降の際、マスクと顔の間にできる空間で圧平衡ができない時に起こるスクイズ。マスクの中に鼻から適度に空気を送り込むことによって防ぐことができる。
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マスククリア(マスククリア)
マスクの中に侵入した水を排出すること。基本的な安全スキル。
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マスク(マスク)
人間の目は空気中でピントが合うようになっていて、光の屈折が空気中と異なる水中では、周りがぼやけて見える。マスクは目と水の間に空間を作って、水中でも物が見えるようにするためのもの。一眼、二眼、多眼など様々な種類がある。目だけでなく鼻まで覆うようにできていて、水中メガネとは言わない。
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マクロ・ワイド派(マクロ・ワイドハ)
小さな生物をマクロレンズで撮影するダイバーや、転じて、小さな生物を好んで観察するダイバーのことをマクロ派、ワイドレンズで地形や広い水中景観を撮影する、またはそういったポイントが好きなダイバーをワイド派という。
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マクロ(マクロ)
サイズの小さい魚やエビ・カニ・ウミウシなどを総称して指す。マクロレンズで撮影されることから、その被写体となる小さな生物を「マクロ」「マクロ生物」などと呼ぶようになった。
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巻き上げ(マキアゲ)
砂地を泳ぐ際に、フィンで砂を巻き上げてしまうこと。オーバーウエイトで下半身が沈み気味のダイバーによく見られる。他のダイバーにとっても、砂地に住む生物にとってもいわゆる迷惑行為なので、なるべく避けたいが、幸か不幸か、本人は気付いていないことが多い。
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マウスブリーディング(マウスブリーディング)
口内保育
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マウスピース(マウスピース)
ダイバーが口にくわえる部分。
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耳抜き(ミミヌキ)
水中に潜降するにしたがって、副鼻腔(サイナス)や中耳など身体の空間に圧力がかかる。それを周囲圧と均衡にするために空気を送り込む一連の方法のこと。手順としては、水中に入ったら耳の不快を感じる前にマスクの上から鼻をつまみ、軽く鼻をかむような動作をすると、副鼻腔や中耳に空気を送り込むことができる。つばを飲み込むような動作をしたり、あごを動かすだけで耳抜きできる人もいれば、もともと抜けにくい人も。耳抜きは1回すればいいのではなく、水深が深くなるたびに何度も繰り返す必要がある。特に潜降時は水圧の変化が大きいので、こまめに行うようにしよう。
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無制限ダイブ(ムセイゲンダイブ)
一日に何本潜っても追加料金なしのサービス。
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無減圧潜水(ムゲンアツセンスイ)
無減圧限界潜水時間を超えないダイビングのこと。
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メッシュバッグ(メッシュバッグ)
現地などで、ダイビング器材一式をまとめて運ぶためのバッグ。水切れがいいようにメッシュでできている。
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藻場(モバ)
海藻が生い茂っている海域のこと。アマモやスガモ、ホンダワラなどの海藻地帯を指すことが多い。
や行
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ヨークスクリュー(ヨークスクリュー)
ヨークにつないだネジ。このネジを緩めたり、締めたりすることでレギュレーターとタンクをつなぐ。
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ヨーク(ヨーク)
タンクのバルブをつなぐ部分。
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幼魚(ヨウギョ)
卵から孵って少したった状態の魚のこと。中には成魚と模様や形が違う幼魚もいる。
ら行
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ラニーニャ現象(ラニーニャゲンショウ)
エルニーニョ現象と逆に東太平洋の赤道付近で海水の温度が低下する現象のこと。エルニーニョ現象と相互に作用していると言われ、やはり地球規模で異常気象を引き起こす。
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ラッシュガード(ラッシュガード)
水着と似た素材でできていて、身体にフィットし濡れても大丈夫なTシャツ。裏起毛素材のものもあり、防寒対策としてウエットスーツの下に着用したり、船上などで紫外線や日焼けの防止対策にもなる。
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リーフエッジ(リーフエッジ)
リーフの縁にあたる部分。その先は斜面やドロップオフになっていて、大型の回遊魚が現れることも。
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リーフ(リーフ)
サンゴが発達して出来上がった地形で、「海面下に隠れている浅い部分」をこう呼ぶ。サンゴ礁とほぼ同意義に使われることが多い。ポイント名に「○○リーフ」と付けられていることもある。
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両面スキン(リョウメンスキン)
裏も表もジャージを張らず、ウエットのベースであるゴム素材が直接表面に出ているスーツのこと。着脱にちょっとしたコツがいるが、保温性に優れる。
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流氷ダイビング(リュウヒョウダイビング)
流氷下に潜るダイビングのこと。国内では北海道知床などが知られ、流氷の妖精クリオネをはじめ、ユニークな生物が観察できる。水中から見上げる氷の世界は一見の価値あり。思わず寒さを忘れるほど!?なお、水温0度以下でも耐えられるスーツの装備や、凍結せずに機能する寒冷地仕様の器材が必要(現地でレンタルもある)。
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リブリーザー(リブリーザー)
リブリーザーとは、閉鎖式(または半閉鎖式)で呼吸を循環させる装置のこと。\r\n排出したガスの一部、または全部を再生することができる装置。
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リフレッシュコース(リフレッシュコース)
ペーパーダイバーやブランクダイバーを対象に、安心してファンダイブに参加できるよう、基本的な知識とスキルをおさらいするダイビング、または講習のこと。
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リバースブロック(リバースブロック)
スクイズの逆の現象によって引き起こされる、圧外傷の1つ。耳や副鼻腔などは通常の速度を守ってゆっくり浮上すれば、自然に内部の空気が抜け、圧力は周囲圧とつり合う。しかし、耳管や鼻腔が詰まっていると、浮上するにつれて膨張した空気の逃げ場がなくなり、激しい痛みを生じる。これがリバースブロック。この場合、浮上しないわけにはいかないので、エアがもつ限りゆっくりと時間をかけて徐々に水深を上げるのが望ましい。
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リップカレント(リップカレント)
海岸の波打ち際から沖合に向かってできる、幅10m前後の強い引き潮。離岸流ともいう。もしこれにつかまってしまったら、いったん海岸線と平行方向へ泳ぎ出して離岸流から脱出し、海岸に向かえばよいと言われている。
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リゾートダイバー(リゾートダイバー)
沖縄や海外など、温かい南の海でしか潜らないダイバーのこと。海外リゾートでCカードを取ったものの、そのままペーパーダイバーになってしまったダイバーを皮肉をこめてこう呼ぶよぶこともあるが、最近では年に何度も沖縄や海外に足を運んで潜るガンガン系のリゾートダイバーも増えている。
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レスキュー(レスキュー)
レスキューダイバーのこと。一般にアドバンスの次のステップで、略して「レスキュー」と呼ばれることが多い。トラブルに対処できる知識や救助法を習得する。
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レギュレーターリカバリー(レギュレーターリカバリー)
水面下でレギュレーターが外れた場合や、水面下で顔を上げずにスノーケルからレギュレーターに交換するときに、レギュレーターを素早く見つけ、口もとに持ってくること。基本的な安全スキル。
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レギュレータークリア(レギュレータークリア)
いったん口からレギュレーターのセカンドステージが外れると、内部に水が入る。この水を排出して再び呼吸できるようにする方法。セカンドステージに息を吹き込んでクリアする方法と、パージボタンを押してクリアする方法がある。
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レギュレーター(レギュレーター)
タンクの中に充填された高圧の空気を、どの深度でも呼吸ができるように、周囲圧と同じ圧力にするための器材。ダイバーの命綱もといえる。
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レギュ(レギュ)
レギュレーター
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冷水塊(レイスイカイ)
周囲より5℃以上低い水塊を指す。日本沿岸では、黒潮の間に冷たい海水が湧昇して半径200km近い巨大なものが現れることもある。冷水塊が発生すると、黒潮が沿岸から離れ、蛇行して流れる。
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レアもの(レアモノ)
そのエリアではめったにお目にかかれない生き物。個体数自体が少ない、もしくは時期限定などの珍しいもの。
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ロープ潜降(ロープセンコウ)
ブイにつながれたロープやボートのアンカーロープなどをたどって潜降すること。自分で潜降速度をコントロールできるので、耳抜きを確実にできるなどのメリットがある。
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ログブック(ログブック)
潜水データ(ポイント名、潜水時間、残圧、観察した生物など)を記録するノート。指導団体の規定のものから、市販やオリジナルのものまでさまざま。一緒に潜ったメンバーからサインをもらったりするのも楽しい。ファンダイビングの際に呈示を求められることも。
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ログ付け(ログヅケ)
ダイビングの後にログブックを記録すること。一緒に潜ったメンバーやガイドと、図鑑などを用いながらその日のダイビングを振り返る楽しいひとときでもある。
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ロクハン(ロクハン)
厚さ6.5mmの両面スキンを、通称ロクハンと呼ぶ。ベテランダイバーにこよなく愛されている。
わ行
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ワンピース(ワンピース)
長袖・長ズボンのつなぎタイプのウエットスーツのこと。フルスーツともよばれる。