コスラエはミクロネシア連邦4州の1州です。
そもそもミクロネシア連邦は、グアムとハワイの間にある607の島々、
4つの州で構成されている1つの国です。
ミクロネシア連邦の4州は、以前はそれぞれが独立国家でした。
(コスラエはポンペイの自治領でした)
従って、この4州は言語も、文化も、宗派も、地形も全く異なっており、
まるで1州ずつが今でも1つずつの国のように違う特徴があります。
観光資源も完全に異なっており、4州はそれぞれが大変魅力的な島です。
まず、最も西側に位置するのがヤップ州です。
ヤップ州は今でも伝統文化を4州で最も重んじている州です。
島の至る所に「メンズ・ハウス」と呼ばれるローカル・ハウスがあり、
ヤップの伝統文化を若い世代に継承する際に使われています。
ヤップは今でもストーン・マネー(石貨)が使われていると言われています。
ストーン・マネーはその昔、隣のパラオから運ばれて来たもので、
ヤップの村々はマネー・バンク(銀行)として、大切に保全しています。
次に、チュークは、グアムからコスラエに来る際に1つ目に寄航する州です。
以前は「トラック」と呼ばれており、日本人にはこの呼び方の方が
今でも馴染みがあるかもしれません。
チュークは世界最大級のラグーンで290近い島々があります。
飛行機から眺めるとよく分かるのですが、小さい島が点々としています。
シープ島、オローラ島、ピサール島などは、旅行者向けの宿泊施設もあります。
日本人が夢に描く「南の島」の生活がここにあるかもしれません。
また、チュークは太平洋戦争の際に大激戦地であったこともあり、
多くの島々に旧日本軍の戦跡が残っています。
ちなみにチューク州の人口は、ミクロネシア連邦の総人口
11万人のうち半数の6万人もいます。
そして、ミクロネシア連邦の首都パリキールがあるのがポンペイ州です。
過去150年の間にスペイン、ドイツ、日本、アメリカと統治国が変わっていった
その史跡が中心地コロニアの至る所にあります。
広大な水上遺跡のナンマドールは、現在その歴史価値が改めて見直されており、
世界遺産に登録される日もそう遠くないかもしれません。
ポンペイは世界第2位の多雨地域と言われており、
その豊富な水は、ケプロイの滝やパーンチャイの滝など、
多くの風光明媚な滝を生み出しています。
最後に、ミクロネシア連邦の最も東側に位置するのが、ここコスラエです。
ヤップ、チューク、ポンペイがいくつかの島で構成されている一方で、
コスラエはコスラエ島だけ、1つの島だけの州です。
ミクロネシア連邦の中で最もキリスト教の影響が強い島で、
人口も7,600人と他の3州と比較しても圧倒的に少ないです。
コスラエについてはこのコラムでこれまでにも紹介してきましたが、
コスラエには固有種Kaの木やレインボーツリーなどの珍しい木々、
ミクロネシア最大のマングローブ・チャネル(水路)など、
開発の手が回っていない、いまだ手付かずの自然が残っています。
以上、ここまで駆け足で4州を紹介しました。
もっともっとたくさんお伝えしたいことがあります。
それは本当に4州が全く異なっている島々だからです。
ミクロネシア連邦にお越しになる際は、1つの州だけではなく、
是非、2つ以上の州を訪れてみてください。
どこかの州にすでに行かれたことのある方は、
今度は是非、違う州を訪れてみてください。
新しい世界との出会いが待っているはずです!
次号は、ミクロネシア連邦4州「ダイビング」の違いを紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(またね!)
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