ゆるふぉとin石垣島 竹ちゃんのおすすめベスト3編 むらいさちの「ゆるフォト講座」

初めて石垣に来た時、その名の付いてるイシガキカエルウオがどの海よりたくさんいたので、とても感動しました。 いつも良いモデルになってくれます。 北海道の猛吹雪の中この原稿を書いているさちです(全くイメージできず書きづらい……)。 さて、今回は石垣島で撮影してきた写真です! お世話になったのは、石垣島ダイビングスクールさん。ガイドの竹内さんに今が旬のおすすめの被写体を紹介してもらい、それを僕が撮影しました。竹内さんは、とてもマクロに強いガイドさんで、一緒に潜っているとほんとに楽しいです。今回久しぶりに冬の沖縄に行ったのですが、冬は寒いから嫌だな~なんて思っていましたが、温かいウエットスーツさえちゃんと準備すれば快適だし、お客さんは少ないのでじっくり潜れるし、ポイントも混雑しないので、撮影には最高だと改めて思いました。 ガイドさん独り占めもできちゃうかもしれませんし、こんな状態で撮影をしたら、腕もどんどん上がりますね。寒い時期こそカメラ派にはおすすめです! では、今月も張り切っていきましょー! ゆるフォトスタートです♪ (月刊ダイバー2015年5月号掲載)

01 竹ちゃんのおすすめ!ピカチュー!

水温が下がると、ウミウシが見られるようになります。夏はどこに行ってしまうのかいつも気になりますが……。その中でも人気なのが、ピカチュウというあだ名が付いている、ウデフリツノザヤウミウシです。見ての通り、派手な色彩と、ピカチュウのような容姿がとてもかわいいです。

とりあえずの1枚。実は動くのが速いので、いつも撮影には苦労します。こうやって平坦ではなく、岩場にいたので、より難しかったです。さて、これではちょっと暗いので、ストロボの光量を強くしてみました。

この辺りは好みになります。最初の1枚目の方が好きな人もいると思いますので、自由に調整してもらって大丈夫です(僕はちょっと明るめが好き)。でも、これだと真横過ぎて図鑑写真ぽいですね……。

何枚も何枚も写して、やっとお気に入りの1枚が撮れました。その理由は……ピカチュウっぽいから!(笑)。形がそう見えませんか? まあ、自己満足と言われたらそれまでですが……。

02 竹ちゃんのおすすめ!ウミタケハゼ!

「すごいきれいなロケーションにいるんですよ!」と目をキラキラさせながら、僕に紹介してくれる竹ちゃん。確かに、こんな真っ白なソフトコーラルはあまり見ませんね。そこにいるハゼ君。さあ、どうやって撮ろうかな……。

彼が住んでる所は、こんな感じです。こういった時は、慌てずまずはじっくり観察してから撮影します。ロケーション、構図、魚の性格まで把握します。

ちょっと下から撮影すると、背景がブルーになってきれいですね。色がシンプルなので、ブルーを入れるとアクセントにもなりますね。もちろん、シャッタースピードを速くして、背景を黒にするのもかっこいいと思います。

白しかない中で、目がとてもきれいだと気付いたので、ぐっと寄って、それがわかるように意識して撮影しました。しかし、寄りすぎると、せっかくのロケーションが生かせなくなってしまうので、注意ですね。

03 竹ちゃんのおすすめ!ナカモトイロワケハゼ!

竹ちゃんのおすすめ! 最後はやっぱりこの子でしょう。石垣の人気者、ナカモトイロワケハゼ。なんだか飴のような美味しそうな色彩が魅力ですよね。そして、なんと、今回は卵を産み付けていましたので、それも一緒に撮影してみました。

思った通り全然逃げません。ちょっと嫌がる気配はあるものの、じっとしていてくれます。まずはなかなか見られないボディといっしょに撮影。

待つこと数分……。こっちも気になるけど、自分の子供たちはもっと気になるので、卵の所に戻ってきました。これは僕が好きなテイストのふんわりな感じに仕上げました。しかし、かわええ……。

今度は少し暗めにして、卵の目なども見えるように撮影。基本この子たちは、あまり動き回らないので、1度構図が決まればじっくり撮影できます。なので、いろいろなバリエーションを意識して撮影してみてください。しかし、かわええ……♡

今回のまとめ

今回の石垣編はどうでしたか? 今回ガイドをしてもらった竹内さんはとにかく魚に詳しいです。そんなガイドさんと潜るダイビングは楽しいに決まっています。写真にも精通しているので、珍しいというより、絵になる被写体をチョイスしてくれます。でも、これは人それぞれ。
自分がどんな写真を撮りたいのか、イメージだけでもちゃんと伝えることが大切です。そうすれば、ガイドさんはそのイメージにあった被写体を紹介してくれるはずです。これは言ったもの勝ちなので、ぜひ皆さんもリクエストしてみてくださいね。

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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