360度カメラを水中でより使いやすく 〈リコー〉浮力調整器「STAYTHEE」を開発
私たちファンダイバーにとって水中撮影はかなり身近なものになってきました。コンパクトデジタルカメラや一眼レフでの静止画撮影はもちろん、GoProなどのアクションカメラや360°写るカメラまで開発され、手軽に試せる時代です。そんな中、株式会社リコーが360°カメラに取り付けるだけで中性浮力を保てる浮力調整器「STAYTHEE(ステイシー)」を新たに開発。360°カメラを水中で停止させてさまざまな生きものの自然な姿を捉えたり、撮影者自身を第三者目線の構図でカメラに収めることも可能になります。工夫次第で今までに見たこともないような水中の360度映像が撮影でき、ダイビングだけでなくマリンスポーツ全般の新な可能性が広がることに期待ができます。
ダイバーが感じた写真・映像への壁
これまで水中における撮影では、撮影者の姿勢が安定しないためにピントが外れる、画角にうまく収まらない、警戒心の強い生きものに接近しての臨場感ある撮影が難しいといった課題がありました。数十枚、数百枚撮影してもなかなか思うような写真が撮れず、なんて経験をしたかもいつのではないでしょうか。
そのような背景から、より簡単にリアルな水中写真を撮影できるような360°カメラに取り付ける浮力調整器の開発に至ったそうです。
「STAYTHEE(ステイシー)」の主な特徴
STAYTHEEは、リコーの新規事業創出の取り組み「TRIBUS(トライバス)」から、シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむ方向けアイテムとして誕生しました。
魚の浮袋の原理からヒントを得て開発され、防水ケースに入った360度カメラに取り付けるだけで、電池不要で水中で中性浮力(浮きも沈みもしない状態)を保つことができ、これまで水中では困難だった撮影が可能になります。
たとえば、STAYTHEEを取り付けた360度カメラを水中に浮遊させた状態で手を離せば、撮影者自身が泳いでいる姿をまるで他者が撮影したような構図で撮影できます。また、人間がカメラから離れることで、警戒しやすい水中生物とカメラの接近を実現し、よりリアルな自然環境の撮影を行えます。さらに、シリンダを動かすことで浮力の調整ができ、たとえば浮力を重く設定すれば上から沈んでいく映像の撮影ができるなど、360度画像・映像の新たな世界が広がります。
7月20日~100セット限定発売
STAYTHEE本体とアクセサリーのセットの発売予約受付を〈100セット限定〉で7月20日から開始。
なお、今回の限定発売ではリコーの360度カメラ「RICOH THETA」およびRICOH THETA専用水中ハウジングケースに対応した形状ですが、その他の360度カメラに使用可能な形状のラインアップも予定されています。
例:GoPro HERO 10、insta 360 ONE X2など
「STAYTHEE」およびアクセサリーセットの詳細
セット内容
・STAYTHEE本体(100番までの通しのシリアルナンバーとお客様のお名前を刻印)
浮力が異なるため、水中ハウジングケースの形状により下記3形状での展開となります。
・「RICOH THETA SC2」およびRICOH THETA専用水中ハウジングケース「RICOH TW-1」
・「RICOH THETA V」およびRICOH THETA専用水中ハウジングケース「RICOH TW-1」
・「RICOH THETA X」およびRICOH THETA専用水中ハウジングケース「RICOH TW-2」
・マクロ撮影キット
・リール付きストラップ
・レンズカバー
価格
48,400円(税込)
販売セット数
100
予約期間
2022年7月20日~8月20日
予約方法
下記リンクより
https://staythee.ricoh/
お問い合わせ先
リコーイメージング株式会社
TEL: 0570-001313