みなさんこんにちは! さちです。今回は2018年3月号で僕が撮影を担当したパラオの海の写真でゆるフォトを行おうと思います(もちろんご覧になりましたよね? 笑)。説明するまでもないほど有名なポイントではありますが、今回は離島ステイがテーマだったので、新しいパラオの一面が見れてとても楽しい取材になりました。水中は大物から小さいお魚まで楽しめますよね。今回はその時に撮影した写真をご覧いただきながら撮影方法をお伝えしようと思います。
パラオのランチタイムは、無人島に上陸してご飯を食べることが多くて、そののんびりした時間はとても好きです。こんな写真を撮りながら。
01 やっぱりマンタ!
今回の取材中は海が荒れてしまい、ブルーコーナーには行けなかったのですが、マンタで有名なジャーマンチャネルには数回潜ることができました。最初はマンタは全然現れず泣いていましたが、最後のダイビングで登場してくれました!
どど~っと登場! やっぱり何回見てもうれしいですし感動しますね。まずは露出を暗めにして、シルエットで撮影。距離が離れているので、ストロボはオフにしましょう。
魚の群れの中を割るように進む姿は、かっこいいです! そんな姿を斜め前から。
プランクトンを捕食するため、突如目の前でくるくると回転を始めました。こうなると人間のことはあまり気にしないので、じっくり観察できます。お腹を見せてくれたタイミングで、近くのお魚の群れも入れてアクセントにしました。
02 かわいいハゼをのんびり撮影
パラオの海ではあちこちで見ることのできる、かわいいハゼ、キャンディーケインドワーフゴビー。いろいろな場所で見かけたので、いろいろに撮ってみました。
個体数が多いので、いろいろなシチュエーションで撮影が可能です。縞々模様がキュートですね。この子はサンゴの上に乗っていました。中には、ぎりぎりまで近寄っても逃げない子がいます。
海藻のようなものの上にちょこんと乗っていました。こうやって明るいシチュエーションにいてくれれば、写真も明るく撮れるのでいいですよね。黒い岩だとやっぱり暗い印象になってしまいますからね。
後ろ姿も。なんだか哀愁漂う姿ですが、顔をアップで見せないことによって、写真にストーリーが出来てくると思います。
03 パラオの生物たち
今回は大物ポイントにはあまり行けず・・・。のんびり潜る機会が多かったので、最後はパラオらしくなく(笑)、マクロな生物たちで締めたいと思います。
まずは、パラオではよく見かけるオオテンハナゴイ。思わず見過ごしてしまいがちですが、ストロボを当てて写してあげると、とてもきれいなボディが浮かび上がります。自分でももっといろいろ写すべきだったと反省です。
イソギンチャクの間にいるカクレエビ君です。イソギンチャクの間にいるので撮影はしづらいですが、背景がきれいになるので、絵になりますね。とにかくピントがシビアなので、しっかり目にピントを合わせるのがポイントですね。
ドロップオフの小さな砂溜まりなどによくいる、ニチリンダテハゼ君です。ダテハゼの仲間なので警戒心が薄く、最短距離まで近寄れる子もいます。せっかくなのでそっとアプローチしてドアップを狙ってみましょう。もちろん背びれは必ず入れましょう。
誰でも簡単・楽チンをモットーに月刊DIVERで連載中の「ゆるフォト」のバックナンバーです。(DIVER 2018年4月号掲載)
コラムニスト
むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。スタンスは、今も変わらず「ゆるく楽しく水中写真!」。
撮影協力:カープアイランドリゾート