石垣島でナイトダイビングはやらナイと! むらいさちの「ゆるフォト水中撮影講座」

ゆるフォトカメラマンむらいさちさんが、「ゆるく楽しく水中写真!」をモットーに撮影のポイントを紹介! 石垣島でナイトダイビングの撮影を伝授! ぐっすり眠ってる魚たちや夜の生物たちを狙いに行きましょう!

今回は石垣島のナイトダイビングで撮影した写真をお見せしながら、ナイトダイビングの撮影の楽しさを皆さんにお伝えできればと思っています。今回の石垣島滞在のメインはサンゴの産卵の撮影でした。ナイトダイビング3日目の夜に、ミドリイシの大産卵に立ち会えました。海の中がサンゴの卵だらけになり、その姿は本当に感動的でした。海の中は1年に1度の大騒ぎだったのですが、そこに住んでいる魚たちはいたって冷静、いつもと同じようにぐっすり寝ていたり、お散歩していたり。そんな姿を見ているのがとても楽しかったです。
ナイトダイビングと言っても、カメラの装備は、いつも通りで大丈夫です! ただ水中ライトだけではブレてしまう可能性が高いので、ストロボを使った撮影がおススメです。

夜の海は暗くて地味だと思っていませんか?

01 ひょっこりブダイ

魚たちが寝ている姿が見られるのは夜の海の面白さの1つですね。日中はまず寄れることのないお魚に、夜だったら触れるほど近くまで寄ることができます。そんな寝ているブダイ君を攻めてみました。

何かいないかなぁとあちこち探していると、穴からひょっこりしているお魚を発見! 目は開けていますが寝ています。

近くで見ると、その模様はとても美しくて、とくに複雑なデザインの口元をアップで1枚。

手で触れられるほどの距離から観察すると、ヒレの部分の色がとても美しいのを発見! もはやアートですね、すごい!

02 夜の生物たち

夜の海は本当に楽しく、夜行性の生物、寝ているお魚などなど日中では見られない光景にたくさん出会えます。そんな生物たちをご紹介しますね。

みんな大好きキンチャクガニ君! 夜行性の彼らは、日中は岩の下に隠れていますが、夜はこうやってウロウロしています。しかものんびりしているので撮影も簡単!

ギンポなんかは、夜は穴の中で寝ているのですが、この子は寝相が悪いのか顔を出していました。油断しすぎですね~(笑)。

エビやカニは忙しそうにサンゴの中や上をウロウロ。日中出会ってもスルーしてしまうカニですが、その模様の美しさに気づきます。

03 サンゴの産卵!!!

石垣島では5 ~ 9月にかけて、いろいろな種類のサンゴの産卵を見ることができます。その中でもメインイ
ベントは、エダサンゴやテーブルサンゴのいっせい産卵です。今回は運よく出会うことができました!

この写真は卵を抱えている状態のサンゴです。この状態から2 時間後くらいに産卵が始まりました。こういったサンゴを見つけることができれば、その日に産卵を見られる可能性が高まります。

卵を抱えて産卵寸前状態のテーブルサンゴです。この時ばかりは、まずはイメージより確実に写真に残すことが優先なので、絞りを大きくして全体にピントを合わせます。

その後、いっせいに産卵が始まりました。岩のように見えるサンゴから卵が生まれる姿はなんとも不思議でドラマチックです。ぜひぜひ人生に一度はこの光景を見てほしいです!

誰でも簡単・楽チンをモットーに月刊DIVERで連載中の「ゆるフォト」のバックナンバーです。(DIVER 2018年8月号掲載)

協力:ダイビングチームうなりざき石垣店

コラムニスト

むらい さちさん

プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。スタンスは、今も変わらず「ゆるく楽しく水中写真!」。

むらいさち official web

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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