伊豆半島では初夏から夏にかけて、やや深い砂泥底で産卵しにきた個体が見られる。ケンサキイカ/外套長20㎝。(撮影/小林安雅)
本誌に登場したヤリイカとケンサキイカは、とてもよく似ている。
パッと見てもなかなか見分けがつかないのだけれど、
じっくり見比べるとケンサキイカの方が胴体がやや短いようだ。
しかし、生まれたての幼生は、全く区別がつかない。
伊豆半島の海中では、どちらのイカか簡単に判る。
2種類を同時に同時期に見ることがないからだ。
ヤリイカが伊豆半島で見られるのは、12月から4月初旬ごろまで。
ケンサキイカはその後の5月ごろから現れる。
また、ヤリイカが岩礁と砂地地の境目にいるのに対して、
ケンサキイカは岩礁地から離れた砂地を好む。
最も大きな違いは、産卵場所と産卵方法だ。
ケンサキイカはエッと思う場所に産卵する――
くわしくは今後の「伊豆仰天マリンライフ」で紹介するので、乞うご期待!