伊豆半島のジョーフィッシュ

アゴアマダイの一種
スズキ目　アゴアマダイ科
全長／10cm
分布／不明

本誌で紹介しているのはアカアマダイ。その遠い親戚にあたるアゴアマダイ。
南の海では、ジョーフィッシュという名で人気がある。
伊豆半島にもアゴアマダイの一種が生息している。
写真は初島で撮影した。
細かい石の礫底を好むとされている。
一昔前、初島のリゾート施設を一部解体したときに出た残土を海中に投棄してから、
このアゴアマダイの一種が見られるようになったと聞いている。
礫底に穴を掘ってくらしているが、
穴から出たところを確認したことがないので、大きさがわからない。
アカアマダイの巣穴は出入口が2つあるトンネル状だけど、
アゴアマダイの一種の巣穴は出入口が1つで中の構造はよく分からない。
日本産のアゴアマダイ科は、未同定で正式な和名を持たないものが多いらしい。
アカアマダイ同様、まだまだ未知の魚だ。

撮影／小林安雅
文／こばやしまさこ

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伊豆半島の海にどっぷりつかって25年の小林安雅さんが、ファインダーを通して見つめてきた生き物たちのさまざまな生態を紹介しています。