アオリイカ
ツツイカ目ジンドウイカ科
外套長7㎝
分布/本州以南、インド・太平洋
夏から秋にかけての伊豆半島では、この夏に生まれた若いアオリイカが
水面近くを群れで泳いでいるところをよく目撃する。
人間でいえばちょうど中学生ぐらいの生意気盛り。
あまりダイバーを怖がらないので、近くまで寄ることができる。
若いイカは食べ盛りでもあるので、小魚を抱え込んで食べていることがよくある。
写真のイカは浮きゴミ(たぶん米袋)に隠れて、
イシダイの幼魚を補食中。周りに横取りを狙っている仲間がいると思われる。
流れ藻や浮きゴミは、小さな生きものにとって格好の隠れ場所だ。
それをよく知っているアオリイカは、小魚を狙って浮きゴミに集まってくる。
岸に吹き寄せられている浮きゴミを見つけたら、近づいてよくウオッチングしてみよう。
イカに限らず、いろいろな生き物の生態が観察できるかもしれない。
撮影/小林安雅
文/こばやしまさこ
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伊豆半島の海にどっぷりつかって25年の小林安雅さんが、ファインダーを通して見つめてきた生き物たちのさまざまな生態を紹介しています。