3. 卵を守るニジギンポ
ナイトロックスで、多様な生き物が暮らす海へ!
南越前の特徴ともいえる、海岸線沿いに広がる岩がちな風景は海中にまで続く。たとえばエリアを代表するポイント「パーク前ビーチ」では、エントリーするやごろごろと転がる大きな岩が目に飛び込んでくる。この岩場は生き物たちの絶好の隠れ家となっており、周辺をよく探すとウミウシ類やタツノオトシゴといったマクロ生物が見つかることが多い。また、水底はゴロタや砂地、ときには藻場になっている。この海中環境の豊富さから、南越前の海では豊かな生態系が形成されており、ベラやギンポ系を筆頭に、多種多様な生き物たちが生息している。
9月頃にかけては、死滅回遊魚のソラスズメダイやキンチャクダイがお目見えするようになるほか、ニジギンポの産卵やタツノオトシゴの交接といった、期間限定の生態シーンも観察される。とくにサザエの殻に卵を産みつけたニジギンポが、殻から顔をのぞかせて周囲の様子をうかがう姿はなとも可愛らしい。これら貴重な海中シーンの数々が、ダイビングの楽しさを倍増させることは間違いない
2. 南越前の海は透明度も良好なため、ビギナーダイバーもノンストレスで楽しめる
また、今年7月から南越前ではナイトロックスダイビングがスタート。ナイトロックスを利用すると水面休息時間は短縮され、潜水時間は増やすことが可能になる。じっくりと被写体と向き合いたいカメラ派ダイバーをはじめ、あらゆるダイバーにとって朗報となるはずだ。
4. 星型の地形が楽しめる「ほしあな」。横穴からトンネル内に入り、縦穴から抜けるというコース取りをする
5. 各種講習も随時実施されている
6. 施設内にナイトロックスのコンプレッサーが設置されている
7. 北陸で初めてナイトロックスの供給が始まった〈南越前ダイビングパーク〉
8. 水温がアップする6月頃からタツノオトシゴの個体数が増えてくる
9. 冬から春先にかけては、ダンゴウオが出現する
また、今年7月から南越前ではナイトロックスダイビングがスタート。ナイトロックスを利用すると水面休息時間は短縮され、潜水時間は増やすことが可能になる。じっくりと被写体と向き合いたいカメラ派ダイバーをはじめ、あらゆるダイバーにとって朗報となるはずだ。
ダイビングスタイル
◉ビーチポイントではセルフダイビングも実施可能(ボートダイブはガイドつきのみ)
◉ポイント数は全部で4か所ある
◉ナイトダイビングも可能 (原則、金土曜日、祝前日のみ。それ以外の曜日は漁協の許可が必要
南越前へ潜りに行く
◉名古屋から>>名神高速道路利用で米原ICへ。
◉その後北陸自動車道に乗り、敦賀ICを通過し、一般道へ。
◉国道8号および国道305号を30分ほど走ると南越前に到着する。
◉名古屋からの所要時間はおよそ2時間
シーズナリティ
◉1 ~ 3月:水温7 ~ 11℃(ドライスーツ)
◉4 ~ 6月:水温11 ~ 22℃(ドライスーツ)
◉7 ~ 9月:水温23 ~ 30℃(ウエットスーツ)
◉10 ~ 12月:水温15 ~ 25℃(ドライスーツ)
◉年間を通しての透明度は5 ~ 15mほど
ダイビングサービス
福井県南条郡南越前町甲楽城15-28
Tel. 0778-48-3300
大型のダイビングプールや清潔な更衣室、器材の洗い場・干場など、設備が充実している。また、名古屋や大阪から2 ~ 3時間でアクセスできるため通いやすい。北陸初のナイトロックス充填設備完備店でもある