スノーケリングで魚やサンゴを観察できる
首都圏から約2 時間、南房総で体験ダイビング
千葉県の館山湾南端に位置する沖ノ島は、周囲1kmほどの陸続きの無人島。
もともと四方を海に囲まれた島だったが、関東大震災による地盤の隆起の影響で地続きとなった。
黒潮の影響を受ける海は、都心から2時間ほどにもかかわらずスノーケリングでサンゴを観察できる、サンゴの北限域として知られている。
また、環境省が実施する「海水浴場水質調査」では毎年最高レベルの「AAランク」と認定されるほど水質がいい。
ダイビングポイントは4か所。「沖ノ島ビーチ」ではソラスズメダイをはじめとした色鮮やかな魚を観察でき、ときにはイワシの大群に遭遇するなんてことも。
水深が浅いため、ゆっくりと潜ることができるので初めてでも安心だ。スタートも、足のつく所から落ち着いた状態で海に入って行くことができる。
ウミトサカをはじめとしたソフトコーラルも多い沖ノ島沈船。 ダイバーからも人気のクマドリカエルアンコウ
沖ノ島ビーチではムレハタタテダイに囲まれることも
ライセンスがなくても気軽にダイビングを楽しめる。 抱卵中のハンミョウカスミミノウミウシ。ウミウシの種類も豊富だ
ダイビング経験者にはボートポイントもある。
「沖ノ島沈船」は第二次世界大戦当時に使われたといわれている水雷艇が沈んでおり、各部位を見ることができる。
沈船の周囲には大型車のタイヤ漁礁が点在し、3m級のソフトコーラルも観察できる。
沖ノ島は穏やかな海でのんびりとダイビングやスノーケリングを楽しみたい人に、おすすめできるスポットだ。
本格的にダイビングを始める前に、気軽に水中の世界を体験してみては?
ショップのオススメポイント
◉>>「沖ノ島ビーチ」。
風の影響を受けにくく穏やかなポイントのため、初心者からカメラ派のダイバーまで安心して楽しめる。
少し慣れてきたら「沖ノ島沈船」がオススメ。第二次世界大戦当時に使われた水雷艇が沈んでいる。
シーズナリティ
◉1 ~ 3月>>水温12 ~ 18℃(ドライスーツ)
◉4 ~ 6月>>水温17 ~ 21℃(ドライスーツまたはウエットスーツ+フードベスト)
◉7 ~ 9月>>水温21~28℃(ウエットスーツ)
◉10 ~ 12月>>水温18 ~ 26℃(ドライスーツまたはウエットスーツ+フードベスト)
◉透明度>>年間通して5 ~ 20m前後
沖ノ島へ潜りに行
◉>>東京駅からJR総武線で千葉駅へ。JR内房線に乗り換え、館山駅で下車。
もしくは、東京駅発の高速バスを利用する手段もある。
車の場合は館山道富浦ICで降りる。いずれも所要時間は2時間前後。
ダイビングデータ
◉>>沖ノ島の主なダイビングポイントは4か所。
潜水可能時間は通年8:00 ~ 17:00まで。(※夏季は8:00 ~ 18:00)
ダイビングサービス
千葉県 館山市沼985-5
tel. 0470-29-5182
熟練のスタッフが少人数制で案内する。体験ダイビングやスノーケリングなど、初めてのかたでも楽しめるプランも常時開催