海底を歩くサメに会いたい!エポレットシャーク遭遇体験

栄養分が豊富なため魚影が濃く魚のサイズも大きい、パプアニューギニア・マダン。そんなマダンで話題の夜歩くサメの正体やシーズナリーや会う方法を、旅行代理店エス・ティー・ワールドのDIVENAVIスタッフの体験談を伺うとともに、おすすめの宿泊先から観光情報も伺いました。旅の計画もアフターダイビングの情報にもお役立てください。

パプアニューギニア・マダンってどこにある?

成田空港からパプアニューギニアの首都、ポートモレスビー空港へ。ポートモレスビー空港から国内線に乗り換えて航路約1時間、マダン空港に到着します。
流れはゆるやかなのでのんびりとしたダイビングができ、じっくりと群れや大物を楽しみたいダイバーに人気です。

シーズナリーは?

エポレットシャークは通年マダンの海域に生息しているものの、乾季のシーズンは南東から吹く貿易風の影響で、狙ったエリアで潜ることができません。だいたい雨期の10月~4月がシーズンになります。

想像を絶するかわいさにハマる

海底を歩くサメ発見が大きな話題に

サメと聞くと、一般的には「ホホジロザメ」や「タイガーシャーク」のような凶暴なイメージのサメを想像する人が多いのではないでしょうか。
ある日、「歩くサメ」を発見したという興味深い記事を見かけました。あの巨大なサメが水中を歩くというのか、なんとも信じがたいものでしたが、その歩くサメはそのイメージとは異なり凶暴ではないというのです。
写真を見ると、コンパクトなその見た目からは人間を襲うようには見えません。細長くスリムな胴体に、まるで手足のような胸ビレ、腹ビレがついていて、器用に四足歩行をしているよう。発見されたのはパプアニューギニアのマダンで、正体は「エポレットシャーク」というサメでした。

歩くサメは夜行性ローカルガイドの経験に頼る

マダンといえば魚影が濃く、緩やかなカレントでもギンガメアジやバラクーダなどの大きな群れと遭遇できるポイントとして知られていますが、エポレットシャークは夜行性のため、もっとも観察しやすいのは太陽が沈んだ時間帯です。
珍しい種なので、ローカルガイドの経験と勘に頼って遭遇できることを祈るしかありません。しかし、パプアニューギニアのガイドはその点が素晴らしく、見つけるとすぐにライトを当ててくれます。そしてその先には、まだら模様のかわいらしい姿が現れます。
怖さのかけらもない滑稽なルックス。胸ビレと腹ビレを器用に使って海底を歩く姿はオオトカゲのようで、そのいとおしい姿に心を奪われてしまうダイバーは多いのです。警戒心が強いとはいいながらも、逃げ出さずによちよちと歩く姿に興奮するはずです。

運がよければマダンに生息するエポレットシャークの仲間に遭遇

実は、マダンで見られるのは、「フーデットカーペットシャーク」という、おもにニューギニア島北東部に生息するエポレットシャークの仲間の一種。歩く姿は一瞬しか見られないことが多いのですが、運が良ければサンゴの下などにひそむ姿を、じっくりと見ることができるサメです。

エポレットシャークを知ろう

エポレットシャークってどんなサメ?

テンジクザメ目テンジクザメ科に属し、胸ビレの後方に白く縁どられた大きな黒丸模様があるのが特徴。これが肩章に似ていることから英名では「エポレット」と呼ばれています。和名はマモンツキテンジクザメ。体長は1mほどと小柄で、ニューギニア周辺やオーストラリア北部など限られた海域に生息していて、主にエビやカニなどの甲殻類を捕食。ウォーキングシャーク(歩くサメ)として近年脚光を浴びていますが、なぜ歩くのかその理由ははっきりしていないません。

エポレットシャークの観察方法は?

エポレットシャークは夜行性で、基本的にナイトダイビングでの観察が有効とされています。10m 以浅の岩場やサンゴの下で甲殻類を探していることが多いのですが、警戒心が強く、人の気配を感じると素早く逃げてしまいます。ライトで直接照らすことは避けて、ゆっくり近づくことが重要なポイントです。まれに動じない個体もいるので、その時こそはシャッターチャンス。撮影したいなら写真ではなく動く様子がわかる動画もオススメです。

プロに聞いたマダンのおすすめスポット

【宿泊先】マダンリゾート

さまざまなタイプの部屋があるパプアニューギニア最大のリゾート。自然豊かな敷地内では木登りカンガルーやクスクス、オウギバトが歓迎してくれます。近隣の住民が土産物屋を出したり、美容室やバーなど施設も充実しています。

施設も充実のリゾート

【観光】ローカルマーケット

リゾート近くにはパプアニューギニアらしい活気に溢れたローカルマーケットがあります。市場はさまざまな種類の野菜や果物、ナッツ類のほか、日本ではなかなか見られない食用の虫なども売られていて、現地の生活を垣間見ることができるので、ぜひ一度行ってみてください。

異国の文化を見学するのにぴったり

【観光】ハヤ村

リゾートから車で30分ほど南下すると、ハヤ村へ到着。村一面に敷き詰めた芝生、手入れが行き届いた草木とともにローカルの人々と現地生活を味わうことができます。子どもたちの屈託のない笑顔は旅のよい思い出になります。

 

語り:DIVENAVIスタッフ
写真:PNGジャパン、DIVENAVI

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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