日本記録樹立、おめでとう! 大井慎也選手
3月21日から千葉県国際総合水泳場で開かれたフリーダイビング国際大会「パンパシフィック プール フリーダイビング チャンピオンシップ2018 〜Pan Pacific indoorFreedivingchampionship 2018-〜」。最終日となる3月24日、ダイナミック ウィズフィン種目で、大井慎也選手が日本記録樹立しました。ダイナミック ウィズフィンは、フィン(足ヒレ)をつけて、ひと息でどれだけ遠くまで泳げるかを競うプール種目。息継ぎなしに、50mプールを何往復もします。大井選手は、大会最終レースで海洋種目で世界記録も持つアレクレイ選手とともに登場。227mを泳ぎ切りました。
競技中の大井選手(右)とアレクセイ選手(左)、ゆったりとドルフィンキックで進んでいるよう見えるのですが、普通の人は追いつけないスピードです
愛用のモノフィンを手に、笑顔の大井選手。おめでとうございます
すべてのプログラム終了後、閉会式、表彰式が行われました。ロシアのアレクセイ選手(男子)、ニュージーランドのキャサリン選手(女子)が個人総合優勝!
アレクセイ選手(ロシア)はスタティック(息止めで時間を競う競技)とダイナミックウイズフィンを制して総合優勝
キャサリン選手は第1回大会に続く連覇です。女子はニュージーランドがワンツーフィニッシュ
女子総合3位は上野選手。ママさん選手は娘さんといっしょに表彰台に上がりメダルを受け取りました
国別優勝は日本チーム。僅差でニューカレドニアを抑えました
国際大会無事成功の陰に運営スタッフのパワー
フリーダイビング大会を安全に開催するには、ジャッジ(審判)のほか、セーフティ(安全管理)や陸上のサポートなど、大会運営スタッフの力が重要です。今回の大会でも、大会実行委員長の川村史郎さんを中心に、国内でフリーダイビングに関わってきた多くの人たちが大会成功のために手弁当で奔走しました。
アジア域で世界大会を開きたいと、数人の有志が動き出したのは10年前。ブリスベンで第1回目の大会が開かれ、そのとき、第2回のホスト国に立候補したのが日本でした。2年以上の準備期間を経て今回の開催にこぎつけました。
運営スタッフたち。アレクセイ選手を囲んで記念撮影。事故なく無事に終了、お疲れ様でした
閉会式で挨拶したジャッジの皆さん
多くのセーフティスタッフが競技を見守りました
スタッフTシャツ。バックプリントがカッコよかったです
競技終了後、会場プールでは、「フィントライアル」が行われていました。まだまだ競技人口が少ないフリーダイビング。器材を試せるこうした機会は貴重なのだそうです
トライアルコーナーにあった、穴開きの不思議なフィン。インナーマッスルの強化に効果的なのだそうです
会場ロビーには、見慣れない形の荷物を背負った人があちらにもこちらにも。フリーダイビング用のモノフィンが入っているんですよね。もしも街でこんな姿の人を見かけたら、それはフリーダイバー!
(取材・文=渡井久美)
>>>上位の成績は以下の通り
●STATIC RANKING
スタティック(息止め種目。ひと息でどれだけ長く息を止めていられるか時間を競う)
[Men]
1. Alexey Molchanov / RUS / 7’37”
2. Pierre Crubill? / NCL / 7’24”
3. Nicolas Jaouen / NCL 7’03”
[Women]
1. Kathryn Nevatt NZL / 7’23”
2. Hanako Hirose JPN / 5’54”
3. Yuki Kusachi JPN / 5’47”
●DINAMIC without Fin RANKING ダイナミックウイズアウトフィン
(フィンなしで、ひと息でどれだけ遠くまで泳げるかと競う)
[Men]
1. Pierre Crubill? / NCL / 175m
2. Shinya Oi / JPN / 165m
3. Alexey Molchanov / RUS / 157m
[Women]
1. Kathryn Nevatt NZL / 156m
2. Asumi Ueno JPN / 136m
3. Yasuko Ozeki JPN / 131m
●DYNAMIC RANKING ダイナミックウイズフィン
(フィンをつけて、ひと息でどれだけ遠くまで泳げるかと競う)
[Men]
1. Alexey Molchanov / RUS / 250m
2. Shinya Oi / JPN / 227m
3. Pierre Crubill? / NCL / 207m
[Women]
1. Kathryn Nevatt NZL / 198m
2. Suzanne Malseed NZL / 193m
3. Yasuko Ozeki JPN / 187m
●TOTAL RANKING 個人総合順位
3種目の総合ポイント
[Men]
1. Alexey Molchanov / RUS / 294.9pt
2. Pierre Crubill? / NCL / 279.8pt
3. Shinya Oi / JPN / 274.4pt
[Women]
1. Kathryn Nevatt NZL / 265.6pt
2. Suzanne Malseed NZL / 223.2pt
3. Asumi Ueno JPN / 219.7pt
●TOTAL RANKING
国別順位
[Team]
1. JPN 739.4pt 日本
2. NCL 732.7pt ニューカレドニア
3. NZL 667.1pt ニュージーランド
大会の詳細はこちら
https://www.facebook.com/Pan-Pacific-Championship-2018-177960762701171/