DIVER誌面でワレカラを紹介したことがあったかなぁ~~と振り返ると、2014年4月号で見つかりました。「屋久島ダイビングサービスもりとうみ」の原崎森さんの連載「ふしぎの海の屋久島」の第10回目でした。とにかく写真のインパクトがスゴイ!
写真=原崎森(屋久島ダイビングサービスもりとうみ)
上の写真は、何が起こっているかわかりますか??
孵化後、無数の子供たちを胸元で育てる母親なんです!!
一般のダイバーには、ダイビング中に自力でワレカラを見つけるだけでも一苦労なうえに、意外とゆらゆらと動きが激しく被写体としてもなかなかの難易度。「さすがの名ガイド、原崎さん!」と改めて思わされた1枚でした。
ちなみに、原崎さんにこのweb投稿に当たって写真使用の許可連絡を入れたら、「もっといい写真ありますよ」と。ワレカラのもっといい写真を撮影してしまう原崎さん、どこまでパワーアップするんですかぁぁ!
昨年本誌スタッフ岸本が葉山の海を潜ったときの1枚。一般ダイバーの私でも、コンデジの顕微鏡モードで粘って粘ってなんとか個体がわかるくらいに撮ることはできました。
ダイビングではまず主役にはなることがない生物ですが、実はわかっているだけでも日本には100種以上、世界には350種以上もいます。 大きさは1~2cmがほとんどですが、なかには5~6cmになる種類も!?
そんな驚きの事実を知るきっかけになったのは、青木優和先生が今春出される「われから かいそうの もりにすむ ちいさな いきもの」からでした。
発行:仮説社/文:青木優和/絵:畑中富美子/2019年3月31日初版発行
青木先生はワレカラとの付き合いが30年以上というその分野の研究の第一人者です。4/19当日は、実体顕微鏡での観察(もしくは標本観察)も予定しています。いつものダイビングでは脇役になりがちなワレカラに、徹底フィーチャーするまたとない機会です
【東北大学大学院農学研究科准教授】
水中マクロ撮影技術の向上も助けとなって、ダイバーの方々が小さな海中生物にも目を向け始めるようになってきました。 おかげで、ワレカラたちの認知度もずいぶんと上がってきたように思います。ワレカラとのつきあいが長い私としては喜ばしい限りです。 「ワレカラは甲殻類」と語られることが多いですが、じっさいのところ、この動物がエビやカニの仲間だとは素直には受け入れがたいものがあるかもしれません。 そこで今回は、ワレカラが実際にどんな生き物なのか、ほかの甲殻類とはどのような関係があるのかについて、まずはお話ししたいと思います。 また、ワレカラの種類を見分けるコツや、いつ・どこを探せば見つけやすいのか、日本での分布と世界での分布にどんな傾向があるのかなどについても紹介します。 みなさんのたくさんの眼によって、世界中の海を探し回れば、まだまだ新種のワレカラも見つかるはずです。今回の講座が、みなさんの「ワレカラ・ウォッチング」のお手伝いになれば幸いです。
イベント概要
開催日時:2019年4月19日(金)19:00~(受付18:45~)
場所:渋谷東京サロン 森カフェ(五島育英会ビル6F)
対象:ワレカラって何?っと思った方&マクロ好きなダイバー
定員:25名
費用:2,000円(軽食+ソフトドリンク付)
世界初!? ワレカラスイーツも予定しています
今回の軽食は、ダイバーの集まるお店としても評判の琉球酒房菜酒家FU-KUさんが“特別に”用意してくれることになりました! 今回はあくまで座学がメインなのでちょっとした軽食ですが、さらにスペシャルなオーダーもしています。そう、ま・さ・か・の・ワレカラスイーツです(笑)。
溝の口にあるお店では、定番の沖縄料理に加えて、沖縄の食材をアレンジしたオリジナル料理や、ダイバーのワガママに応えてくれるノージャンルのお料理などにリピーター続出!店内に飾られた水中写真も必見です。写真右は、オーナー海谷さんの妹さん、菓子工房tomo-tomoさんが作るオリジナルスイーツ。今回はワレカラでオーダー中です(笑)