前号(第29話)でココナッツの飲料用、料理用の使い方を紹介しました。
今号では「コスラエならでは!」の使い方を紹介します。
皆さんは外の皮を剥いだココナッツや、
それを乾燥させたものをご覧になってことがありますか?
コスラエでは緑色の新鮮なココナッツよりも、
むしろ皮を剥いだ、時間が経ったココナッツの方が重宝されます。
皮を剥いで時間が経ったココナッツは、
火を起こすときの燃料として使われます。
湿度の高いコスラエでも火がつきやすく燃えやすいため、
薪としても最適です。
しかもコスラエにココナッツは無数に成っていますので、
この燃料は無限大。まさに自然の恵みです。
コスラエの人たちは、ココナッツの葉を使って、
お皿やカゴを作ります(正確には編みます)。
ローカル・パーティーの際には、このココナッツの葉で作った
お皿でご飯を食べ、カゴで食べ物を運びます。
葉っぱだけでなく、樹皮を使うことがあります。
切り傷をつくった際、樹皮の一部分を薄く細かく剥がし、
傷口に当てます。天然のバンドエイドです。
効き目は抜群、すぐに止血されます。
ココナッツを体に使う最も有名な用途がオイルです。
いわゆる「ココナッツ・オイル」です。
前号(第29話)でココナッツ・パウダー作りを紹介しました。
ココナッツ・オイルはその過程で作ることができます。
ココナッツ・オイルはエステで使われることがあると聞きますが、
コスラエの人たち、特に女性は日常的に塗っているため、
肌も髪の毛もとてもツヤツヤしています。
コスラエ太郎もココナッツ・オイルを使います。
もちろん美肌のためではなく(笑)、ジャングルに入る際、
虫刺され対策として、肌に塗って行くことがあります。
2話連続でココナッツの色々な使い方を紹介しましたが、
最後に、ココナッツの危険性も紹介しておきます。
皆さんご想像がつきますか?
それは頭上から落下してくることです。
ココナッツは非常に硬く、ヤシの木は高さもあります。
万が一、人間の頭に当たったら「痛い!」どころの騒ぎではありません。
コスラエでココナッツは至る所になっているので、常に注意が必要です。
車も同様です。
ヤシの木の下には停めないことが鉄則です。
まさに「ココナッツ爆弾」です!
コスラエではしばしばこの「ココナッツ爆弾」がヒットした、
窓ガラスが壊れている車(しかし、壊れたまま平然と使う)を
見ることができます(笑)
コスラエではもっともっと楽しい、愉快な、
ココナッツの使い方を見ることがあります。
「ココナッツの皮むき競争」があったりもします。
どうぞ皆さん、是非コスラエにいらして、
コスラエ太郎のココナッツ最強説を感じて、経験してみてください!
次号はミクロネシア最大のマングローブ・チャネル(水路)を紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(カット・ファ・オーシュン/またね!)
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