コスラエは手付かずの自然が残る緑の美しい島です。
コスラエにいらっしゃった日本人旅行者の皆さんは口を揃えて
「まるでジブリの世界みたい」「妖精が出そう」
と、おっしゃってくださいます。
私も同感です。実写版ジブリの世界です☆
その代表格がコスラエ固有種Kaの木が生えるイエラの森です。
「Ka」とはコスラエ固有種の樹木の名前です。
(学術名はTerminalia carolinensis)
日本語名でも一文字で「カ」と呼ぶことにしました。
名付け親は私、コスラエ太郎です ^^
Kaの木はコスラエ島の数か所で目にすることができますが、
密林している場所は、世界でもコスラエの「イエラの森」だけです。
このイエラの森には満潮の時にボートでしか行くことができないため、
船着場からわずか15分のボートの旅なのに秘境感もたっぷり。
ボートで木漏れ日が差す川を上っていくときは冒険心が踊ります。
Kaの木はその昔、カヌーを作るために使われていました。
しかし、現在はその希少性が分かり、一切の伐採が禁止になっています。
イエラの森は保護地区として管理されています。
Kaの木の特徴はその見事な盤根です。
冒頭の写真をご覧になってください。
Kaの木の前に少女が立っていますが、このKaの木の根は、
少女のはるか頭上から始まっています。
少女の身長が1m50cmくらいとして、根の部分が3mから4mの高さです。
その光景はまさに圧巻!
Kaの木を目の当りにしたら是非その盤根を叩いてみてください。
「コン・コン・コン」とまるで太い根幹の中に
精霊が淀っているかのような音が返ってきます。
見事な盤根をしたKaの木は当たり前、
イエラの森には珍しいカタチをしたKaの木が多いです。
下段の写真をご覧になってください。
● 他の樹木が三つ編みになって巻き付いている不思議なKaの木
● 盤根の真ん中にポッカリ空洞ができている二股のKaの木
● ツインタワーのような双子のKaの木
● ガジュマルと寄生した幻想的なKaの木
「神秘的」「幻想的」「不思議」
全ての言葉が詰まった森で、まさに驚異の世界です。
このイエラの森には昔、
ドワーフ(小人)が住んでいたという伝説も残っています。
イエラの森に住む老人のカヌー造りを手伝っていたそうです。
実際、イエラの森に足を踏み入れると毎回、
スタジオジブリの映画『もののけ姫』に出てくる「コダマ(木霊)」
という精霊が現実に現れるのではないかという不思議な感覚になります。
コスラエに来たら是非この精霊の宿る神秘の森を訪れてください。
そして、森の中で目をつむり、深呼吸をして、耳を澄ませてください。
静まり返った神秘の森から木霊のささやきが聞こえてくると思います。
次号、節目の第20話は、ミクロネシア連邦4州の違いを紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(またね!)
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