コスラエの人たちは「人生をクリスマスに掛けている!」と
表現しても決して大袈裟ではないほど、クリスマスに夢中になります。
コスラエにとって、クリスマスは1年で最も大切な行事なのです。
最大のイベントが各地区の教会で行われるクリスマス・マーチングで、
その内容については、第12話「コスラエ・クリスマス・マーチング」を
是非、ご覧になってください。
2012年のクリスマスは、特に盛り上がりを見せました。
理由は2つです。
まず、コスラエの総本山とも言えるレラ教会の、
およそ100年ぶりの改築工事が終わり、
クリスマスの時期に合わせて盛大に開所式が行われました。
教会は2階建てとなり、2階テラスからは、
コスラエの象徴スリーピング・レディを一望できるようになりました。
そして、ミクロネシア連邦の他州、グアム、ハワイ、アメリカ本土に
住んでいるコスラエ人がコスラエに里帰りして行われる、
通称「クリスマス・オリンピック」がありました。
ネーミングの由来は「4年に1度あるから」とのこと。
でも行うのは、オリンピック競技会ではなく、やっぱりマーチングです(笑)
2012年のクリスマス時期の教会のイベントは、
ざっと並べてもこの通り↓です。
2012年12月19日(水)コスラエ州公務員のクリスマス・マーチング
2012年12月22日(土)レラ教会の改築開所式
2012年12月23日(日)安息日のミサ
2012年12月24日(月)ウトウェ地区のクリスマス・マーチング
2012年12月25日(火)クリスマス・オリンピック
2012年12月27日(木)タフンサック地区とマレム地区のクリスマス・マーチング
2012年12月28日(金)レラ地区のクリスマス・マーチング
2012年12月30日(日)安息日のミサ
2013年1月1日(火) ニューイヤーのミサ
ほとんど毎日、クリスマス、または教会のイベントが続きました。
コスラエの人たちのクリスマスに掛ける思いが伝わってくると思います。
12月に入るとコスラエでは面白いことがいくつも起こります。
・職場に職員が来なくなる。
・挨拶が「メリー・クリスマス!」になる。
・島中で聖歌を耳にする(ラジオ、テレビ、鼻歌を通して)。
・連日マーチングの練習が行われる。しかも深夜まで。
・勤務しているといきなり仕事が休みになる。
年が明けて1月に入っても、
「ハッピー・ニューイヤー!」とともに、
引き続き「メリー・クリスマス!」も言います。
ファミリーで行うクリスマス・パーティーは、
年内は教会のイベントで大忙しなので、
むしろ1月に入ってから行われることが多いです。
「ファミリー」と言っても、
日本のように4、5人の核家族ではありません。
親戚一同が集まりますので、
日本で新年に親戚一同が集まるのと同じ感覚ですが、
コスラエの場合、大きなファミリーになると、
50人以上が集まることもあります。
クリスマスの行事は、旅行者も参加できます。
コスラエの人たちのクリスマスに掛ける思いを感じられますし、
ローカル・フードを食べる機会も多いです。
コスラエ・スープは本当に美味しいですよ。
次号は「コスラエ語」を紹介します。
それではみなさん、本年もよろしくお願いします!
Kuht fah ohsun !!(カット・ファ・オーシュン/またね!!)
☆ コスラエ州政府観光局Facebook日本語ページ
または「コスラエ州政府観光局」で検索!
☆ 日本語専用メール・アドレス
Kosrae.fsm@gmail.com(日本語でどうぞ!)