前号(第27話)で、抜群の透明度を誇るコスラエの海は、
プランクトンが少ないため、大型の回遊魚の魚影を見かける機会は
それほど多くない、とお伝えしました。
しかし、ポイントによってはもちろん回遊魚の群れが出ます。
コスラエの代表的な回遊魚の群れがブラックフィン・バラクーダです。
特にコスラエ南側のカレント(潮流)のあるポイントでは、
高確率でバラクーダの群れが出現します。
青い海に銀光したバラクーダの群れが登場するのは大迫力です。
成人した大きなバラクーダは群れを作らず単体でいることが多いそうですが、
コスラエでは成人した大きなサイズのバラクーダが、
大きな群れを成してド迫力で登場することがあります。
コスラエで出現するサメは、
ホワイトティップ・リーフ・シャークが多いです。
いわゆるネムリブカです。
サメと聞くと「危険!」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
(おそらく映画『ジョーズ』の影響でしょうか)、
このホワイトティップ・リーフ・シャークはサイズもそれほど大きくなく、
おとなしい性格ですので危険性はありません。
たまに海底の珊瑚の上で眠っているように止まっています(笑)
イーグル・レイ(マダラトビエイ)もよく見ることができます。
まるで大きなマントを広げて泳いでいる姿は、とても優雅です。
ごく稀にですが、群れを成して出現するときもあります。
アジ類もよく泳いでいます。
大きなロウニンアジやカスミアジは単体で、
ギンガメアジは群れを成していることが多いです。
トルネードのように、渦を巻くように群れを成していることがあります。
それから忘れてはならないのが、コスラエはラグーンがなく、
島のすぐ周りがアウトリーフ(外洋)のため、
マグロやカツオ、ブリなど日本でもよく食べられている
魚がたくさんいることです。
ダイビング中に見ることもありますし、
ポイントまでの移動中に釣り糸を垂らしておくと、
これらの大物が釣れることも珍しくありません。
コスラエは島のすぐ周りがどこもとても良い漁場です。
コスラエの人々も刺身を食べます。
これだけ簡単にマグロやカツオが釣れますので、
決して高級食材ではなく、むしろ日本よりも手頃に食べることができます。
ちなみに刺身は、コスラエ語でも「Sashimi」と言います。
ローカル(現地)の人々は、魚影探知のソナーなど持っていませんので、
海鳥が群れを成している場所を探します。
そこに魚影があるのです。
釣竿だってありません。
ペットボトルに釣り糸と釣り針をつけて海の中に垂らすだけで、
見事なまでにホイホイと大物の魚が釣れます。
ダイビング中に見たマグロをボート移動中に釣って、
夜は新鮮なその魚を肴にしながらその日のダイビングを回顧する。
そんなダイビングもコスラエの魅力の一つです。
次号はコスラエ太郎のココナッツ最強説を紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(またね!)
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