01 藻のみどりがきれいです
エントリーしてすぐ、水深30cmにも満たない場所、じつは僕が大好きな水深です。海の青の影響を受けずに撮影できるからです。そこには、芝生のように色鮮やかな藻が生えています。
カメラの設定をオートにして撮影。この場が光サンサンで明るいので、カメラも「明るいな、こりゃ」と判断、見た目より暗く写ってしまいました。う〜ん違うんだよな〜。
そこで、露出補正をして明るめに撮影。見た通りの明るい色に撮影できました。よ〜く見ると、光合成をしており、ぷくぷく泡が出ていることに気づきました。
そこで、大きな泡を探して撮影。ただの藻だけでなく、ちょっとアクセントを付けることができました。しかし、かわええ〜。
02 白いものには気をつけて
水深7〜8mの所で、ガイドさんがお花を教えてくれました。もちろんこれは生物なのですが。しかし、とにかく小さい。マクロレンズにクローズアップレンズを付けて撮影しています。目がしょぼしょぼ(笑)。
とりあえず、そのまま撮影。背景が暗く落ちて白いお花が浮き立ちました。いい感じですね。しかし、むらいさちとしては、やっぱり明るく撮りたいので、明るめに設定して撮影してみました。
背景まできれいに出そうと明るくすると、白い本体は真っ白く飛んでしまいました……。これではなんだかわからない……。そこで、明るさを微調整して、自分のイメージに合うようにしてみました。
このあたりが妥協点でしょうか。背景も明るめに出て、白く飛んでもいない。デジタルカメラは、こうやって調整しながら撮影できるのも大きな魅力ですよね。
03 バランスとアクセント
葉山の海でも探すと、いろいろなお花に出会えます。普段意識しないと見えないものが、見えてくるのもダイビングの楽しみの1つです。よく目にするソフトコーラルを撮影してみましょう。
透明度がいい冬の時期は、こんなにきれいな青を背景に撮影することができます。これだけでも、十分きれいだけど、やっぱり何かアクセントがほしいですね。
おぉ、とてもきれいな貝がソフトコーラルに付いていました。その美しさに感動して、近くに寄ってアップで撮影。でも、ちょっと冷静になると、背景のブルーも少ないし、ストレート過ぎたと反省。そこでちょっと引いてみることに。
背景の青を生かしながら、貝もしっかり画面に入れてみました。このほうがバランスがいい構図です。この青を見てしまうと、また行きたくなっちゃうんだよね〜(笑)。
今回のまとめ
今回はいつもと視点を変えて、水中のお花というテーマで撮影してみました。魚だけでなくとも、水中写真は楽しめることが伝われば幸いです。
じつはお花は動いたりしないので、とても撮りやすいのです(笑)。自分の枠にとらわれずに、ぜひ自由に写真を写してみてくださいね〜。
コラムニスト
むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。
>>Official webサイト:muraisachi.com