今年もついにスタートしたカメラと写真映像の祭典 CP+。
3月4日まで横浜で開催されているこのイベントの様子をレポートする!!
会場のパシフィコ横浜から。天気がよければ、会場を回ったあとに横浜やみなとみらいの街に写真撮影に繰り出すのもいいかもしれない。
CANON Kissシリーズに初のミラーレス一眼カメラ
EOS kiss M レンズは55-200mmの望遠レンズ
EOS kiss M 背面
エントリー一眼レフカメラの定番として発売されてきたEOS Kissに、ミラーレス一眼が新たに登場。
キヤノン最新の映像エンジンDIGIC8に加え、236万ドットの電子ビューファインダーも搭載。小型軽量ながらもバリアングル液晶になっているので、自撮りやローアングル、ハイアングルからの撮影も簡単に行える。
AF動作も早く、4K動画の撮影や秒間最高7.4コマの高速連写とエントリー機として十分な機能を備えている。
キヤノンのミラーレス一眼の新たな歴史のはじまりを感じさせる一台。今後のキヤノンミラーレス一眼に期待したい。
HASSELBLAD 1億画素の中判センサーを積んだロマン溢れるカメラ H6D-100C
H6D-100C
ハッセルブラッドブースでは世界初の中判ミラーレスX1Dの展示をはじめ、話題の1億万画素中判一眼レフカメラH6D-100Cの展示を行なっていた。
H6D-100Cは35mmフルサイズセンサーと比べ集光率が1.64倍にもなり、1ピクセル辺りの情報量が拡大し、ダイナミックレンジを大幅に向上させている。
触ってみた感想としてはカメラの形状は非常に持ちやすくミラーショックもあまり感じなかった。
もちろん、このレベルの画素数になると少しのブレでも拾ってしまうので三脚は必須だろう。
面白いカメラなので一度試してみてはいかがだろうか。
Panasonic モノクロに新たな表現を GX7MarkⅢ
GX7MarkⅢ レンズ
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 OIS
Panasonicでは話題のLUMIX G9 PROやGH5Sなど様々なミラーレス一眼があり、ブースでどの実機も試すことができる。今回ご紹介するのはLUMIX GX7MarkⅢ。
このカメラの位置付けとしては軽く持ち歩いてスナップ写真を撮るようなスタイルの方を想定したモデルとなっている。ボディ自体はそこまで大きくはなくミラーレス一眼の許容の範囲内の大きさと言えよう。
また、新たにモノクロ表現とノイズを活かした機能が追加されたことにも注目したい。
前機種から搭載された「L.モノクローム」もモノクロの濃淡表現などがとても繊細で美しいものだったが、今回は新しく「L.モノクロームD」という金属の光沢感や質感を印象強く写し出す、コントラスト強めなモノクロ機能が追加された。
もう1つ追加されたのは、フィルムのノイズ感をだす「粒状」。デジタルではないことが当たり前とされていたノイズを写真表現として活かそうという面白い機能だ。試してみると確かにフィルムのノイズに近いものがあり、スナップ写真などで使ってみたいと思えるものだった。
SONY 注目の新製品 フルサイズミラーレス一眼 α7Ⅲ
SONY製品のカメラがズラリと並ぶ
現在ミラーレスフルサイズ機でカメラを拡大しているSONY。
今回α7Ⅱの後継機としてα7Ⅲが登場した。
秒間最高約10コマの高速連写性能を備え、AFの追従性も前機種と比べ約2倍に向上し、SONY機には欠かせない瞳AFの機能が強化され、振り返りやうつ向き顔でもピンがくる性能へと進化した。
実機を試せるコーナーにはモデルがいて、実際に瞳AFの正確さと追従性を体感することが出来た。ポートレート撮影などをする人にはぜひ試していただきたい。
FUJIFILM 同社初のボディ内手ブレ補正を積んだX-H1
X-H1 バッテリーグリップはこのモデル専用の新しいもの
カメラ上面
FUJIFILMからついにボディ内手ブレ補正を搭載した初のミラーレス一眼が発表された。
その効果は、レンズ内手ブレ補正のない純正レンズで最大5.5段分。今まで手ブレ補正のかけられなかったレンズに強力な補正をかけることができる。
ただし、純正レンズに手ブレ補正が入っているものはレンズ側の補正効果になってしまうので注意したい。
大きさは思っていたほど大きくはなく、撮影の際の握りやすさを考慮すれば最適なサイズ感だと感じた。
サブ液晶がついたことにより従来の一眼レフと同じ使用感が得られ、この機種に移行する一眼レフユーザーも少なくないかもしれない。
RICOH 悪天候やアウトドアに最適のフルサイズ一眼レフK-1MarkⅡ
PENTAX K-1 MarkⅡの展示機
暗闇での操作を助けるランプ
K-1は悪天候などアウトドアなフィールドでも使える耐久性や防塵防滴処理に定評があり、人気がある。
今回のモデルは最高ISO感度819200という桁外れな数値になっており、最高の値まであげると真っ暗な部屋を暗視カメラでみたような絵になり暗闇で何があるのか確認できるレベルだった。
もちろん、普段から最高の値で使用はしないがISO6400レベルなら問題なく使えるレベルではないかと感じた。
また、緻密な高精細を描写するリアルレゾリューションがこの機種では手持ちで行えるようになった。
風景写真やディテールを活かしたい被写体を三脚なしで簡単に撮ることができるのは非常にありがたい。
赤道儀いらずの星追尾撮影機能アストトレーサーや暗闇の操作もしっかり行える各箇所のランプ機能などアウトドアに向けたカメラづくりをしており、とても完成されている。
オリンパスのコンセプトモデルのようなカメラの展示も。(非売品)
各ブースでは、ノベルティグッズの配布もあり!
各メーカーの新製品を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
最後に、多くのカメラメーカーが集まるCP+だからこその楽しみ方を提案したいと思う。
本イベントでは、多くのブースでノベルティグッズを配布していて、アンケートに回答したり、LINEの登録するなどその場で行えるものも多い。各ブースをまわりつつ、ノベルティを制覇してみても面白いだろう。
マンフロット、SONY、Panasonic、コシナのノベルティーグッズ
オリンパスでプレゼントされていたグッズ
各ブースでは写真家の方がいたるところでセミナーを行なっており、ジャンルも風景、水中写真、ポートレイトは様々。写真を知りたい、学びたいという人にはぜひ足を運んでみてほしいイベントだ。
今年の開催は3月4日までなので、ぜひ横浜へ!
(文 / 中田 和暉)