今回も引き続き、石垣島で撮影した写真でゆるフォトを行おうと思います。梅雨時期の取材だったのですが、なんと、ずっとお天気がよくてコンディションは最高でした(その後台風が連発してますが・・・)。石垣島は、ワイドも楽しい、マクロも楽しい、ポイント数も多くてほんとにあきません。個人的にはワイドもマクロも大好きなので、どちらに力を入れて写すか迷ってしまいます。今回はどんなふうにアプローチして撮ったのかを中心に解説します!
砂地にかわいいクマノミファミリーがいました。いつまでも見ていられますね~
01 やっぱりワイド!
海況がいいときならば、やっぱりワイドですよね。石垣島はワイドも楽しいですよー。ぜひチャレンジ
てくださいね。
石垣島で撮りたい被写体ナンバー1は、マンタですね! とにかく広角レンズで近くに寄って撮影しましょう。そうすればストロボもしっかり当たります。もちろんルールはしっかり守りましょう。
2016年にダメージを受けたサンゴも、少しづつではありますが復活してきています。来年再来年には写真映えするサンゴ礁が戻ってくると思います。この写真はフィッシュアイレンズでぐっと寄ってます。
お気に入りのエントリーシーンです。水面で待っていてひたすら連写です(笑)。このときは2回でOKでした!
02 モンツキカエルウオの抱卵をキャッチ
浅い水深で見られることが多いモンツキカエルウオ君。そっと寄りながら撮影していると、なんと巣の中に卵が!その模様です。
いきなり近づくとモンツキ君は怖がってしまうので、慎重に寄りましょう。個体にもよりますが、引っ込むと出てこない子もいるので、まずは記録写真的に1枚。
穴からなかなか出てこないので、そっと覗いてみると、奥のほうに顔が見えたのでパチリ。撮れた写真を見ると、なんと巣の中に卵が見えました。いっしょに撮りたい! そこから粘りました。
モンツキ君が引っ込む瞬間を狙ってシャッターを押します。なるべくレンズの近くにストロボをもってこないと巣の中に光が入らないので注意です。キラキラの卵と、お母さんをいっしょに撮れました。
03 もちろんマクロも楽しい〜♪
ワイドな石垣島も楽しいですが、マクロな石垣島も楽しいですよね。マクロで撮影した写真を3点お見せしましょう。
砂地のアイドル、ヤシャハゼ君です。人に慣れているのかそっと寄れば、50㎝くらいまでは近づけます。そこで正面を向く瞬間を狙いました。
もう水温の上がる時期ではあるのですが、ウミウシもたくさんいました。寄ってもいいのですが、背景を生かしたいので広めの構図で撮影しました。ちょこんとした姿がかわいいですよね。
スズメダイの幼魚はちょこまか動き回るので、撮影は難しいのですが、オートフォーカスをコンティニアスモードにすると、動く被写体も追いかけてくれるので撮りやすかったりします。
誰でも簡単・楽チンをモットーに月刊DIVERで連載中の「ゆるフォト」のバックナンバーです。(DIVER 2018年9月号掲載)
コラムニスト
むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。スタンスは、今も変わらず「ゆるく楽しく水中写真!」。