阿嘉島の周りは澄みきったコーラルブルーの海が広がり、ビーチでは優しく響く波音をBGMにのんびり過ごすのに最適。島内にはレンタカーやタクシーはないので、サイクリングで大自然を爽快に駆け抜けたり、昔ながらの島人の暮らしに触れてほっこりしたり、緑豊かな山の頂では絶景のパノラマにも癒されます。インスタジェニックな5つの場所はぜひすべて訪れてみて!
【その1】海の生物が満載なシーサーペイント
月刊DIVER7月号のロケ中にフランキーさんが描き上げた壁画ペイントは、人気のSNSスポットになること間違えなし! 〈シーサー阿嘉島店〉の入り口に左右2つのシーサーがお出迎えしてくれます。遠くから見ると沖縄で守り神とされる「シーサー」、近くに寄ってみるとさまざまな種類のサンゴが散りばめられた渾身作。さりげなく海の生き物も顔をのぞかせていますよ!
Special Contents!!
ライブペインターとしても活躍するフランキーさん。今回はタイムラプス動画で、ライブペイント感をお届け!
【その2】ニシバマ(北浜)ビーチ
阿嘉島で一番の絶景ビーチといえば、「ニシバマ(北浜)ビーチ」。ダイビングスポットとしても人気の浜で、スノーケリングでも浅瀬のサンゴ礁やトロピカルフィッシュに出会えます。すぐ後ろの階段を登って数分のところにある「ニシバマ展望台」からの景色もオススメ。高台から純白のビーチと海のグラデーション、その先に座間味島や安室島、慶留間島などの島々も一望。ビーチは島の北東にあり、集落から約1.6kmなので自転車を借りてサイクリングがてらがオススメです。
【その3 】外地展望台
DIVER7月号巻頭特集の扉ページで、フランキーさんが壮大なパノラマに佇んでいたロケ地がこちらの展望台。阿嘉島からお隣の慶留間島、さらにその先の外地島へ渡ったところにある絶景スポットです。「慶留間空港」の一角に展望台への入り口があり、そこから約5分ほど登っていくと、てっぺんの東屋から360°の絶景が見渡せ、外地島の全貌はもちろん、渡嘉敷島やムラカク島、久場島などの離島、そして目の前には慶留間空港の滑走路も一望できます。ここから眺めるサンセットも雄大。阿嘉集落からは島を2つまたぐので、ショップの方に車で連れていってもらうか、レンタルバイクがオススメです。
【その4】アマグスク(天城)展望台
集落から歩いていける「アマグスク(天城)展望台」は日中はもちろん、サンセットの美しさもひときわ。大海原の向こうに沈みゆく太陽を見送ろうと、夕暮れどきには島の人たちや観光客が静かに集まってきます。慶留間島や渡嘉敷島、久場島、ダイナミックな「サクバル奇岩群」も見渡せます。また、プロポーションの美しさから土木学会デザイン賞優秀賞も受賞した「阿嘉大橋」の眺めも楽しめます。
ちなみに、展望台から坂を下った「ヒズシビーチ」もぜひ訪れてみて。アダンの木々が生い茂る小道を抜けると、プライベートビーチのような絶景が出迎えてくれます。
【その5】高良家
集落から阿嘉大橋を渡った慶留間島にある「高良家」は国の重要文化財に指定される人気の観光スポットです。沖縄ならではの赤瓦屋根に覆われ、立派な石垣に囲まれた琉球伝統家は、19世紀後半に「仲村渠親雲上(なかんだかりぺーちん)」が建てたものと言われます。この方は琉球王府時代に公用船を運航していた船頭で、ここは「船頭主家」と呼ばれていた旧家。当時の面影をそのままに残す風情は、琉球王国時代にタイムスリップした気分に。定休日は毎週月曜日、番頭役の島のおじぃが案内してくれますが、言葉は島の方言なので理解するのは難しいかもしれません(笑)それもまた味わい深い体験です。
写真=尾﨑たまき
構成・文=湊亜弥子