ここまで撮影に集中できる海はここだけかもしれない
毛むくじゃらのヘアリーフロッグフィッシュは、ぜひ見てほしい生き物のひとつ
TARGET▶︎本格フォト派
日程/5日間〜
予算目安/18万円〜
時差/日本より1時間遅い
日本人ガイド/×
おすすめアクセス/成田から、往路デンパサール乗り継ぎ、復路ジャカルタ乗り継ぎ 利用(毎日出発)
最短5日間で、マクロ撮影の聖地にいける!
インドネシアのレンベは、マクロ好きのカメラ派ダイバーには絶対におすすめの海です。
そう話すのは、エス・ティー・ワールドの金床さん。
滞在は海を目の前にしたダイバーズリゾート。ポイントまでは5〜20分ほどです。海は珍種稀種の宝庫!
そのわりに日本で知名度が上がらない理由のひとつに、アクセスの悪さがありました。
これまでのツアーは最短でも日本発着6日間で、しかも終日潜れるのは2日間でした。これはシンガポール経由だったため。行きはデンパサール(バリ島)経由、帰りはジャカルタ経由の便を使うことで最短5日間のコースを開発、今年の4月からご案内しています。
利用するのはガルーダインドネシア航空。ツアー料金はやや割高になりますが、エコノミークラスでも預け荷物は2個(1個32kg、総重量46kg)まで追加料金がかからないので、荷物が多いカメラ派にぴったり。また、毎日就航しているので出発日を選ばず、延泊も自由にできるというメリットもあります。
居心地いいダイバーズリゾート
レンベエリアのリゾートは、ダイバーしか来ないようなところばかり。周囲に大きな街はなく、食事はすべてリゾート内、ツアーも全食つき。
ダイビングサービスはリゾート併設で、目の前からダイビングボートが出発し1ダイブごとにリゾートに戻るスタイル。落ち着いて撮影機材のケアをしたり、ゆっくりと休んだりできます。
ヨスエダイブエコビーチリゾートは少人数制の別荘感覚の宿でアットホーム。
ソリチュードレンベリゾート(旧カサワリレンベ)は全10室の独立型コテージで部屋は広く開放的な雰囲気です。この2軒はスラウェシ島にあります。
おしゃれな別荘風のヨスエダイブエコビーチリゾート
ソリチュードレンベリゾートのプールは海の目の前
ソリチュードレンベリゾート。海を見渡せる客室
レンベリゾートは船で10分ほどのレンベ島にある老舗リゾートで、欧米ダイバーが多いためかアジアのリゾートというより欧米的な雰囲気があります。
レンベ島にある唯一のリゾートが『レンベリゾート』
レンベリゾートのレストラン&バー
いずれのリゾートも日本人スタッフはいませんが、日本語の案内は用意されています。
ダイビングガイドの生き物を見つける目は驚異的!
レンベは、青く抜けた透明度やカラフルなサンゴ礁を楽しむ海ではありません。かわりにいるのは、ヘアリーフロッグフィッシュやミミックオクトパス、バンガイカーディナルフィッシュなどの珍種稀種をはじめとしたユニークな生物たち。
ゲストはほとんどが一眼カメラのフォト派ダイバーですね。撮影目的のひとり旅やカップルが中心です。基本は1日3ダイブですが、1ダイブは60分ベースと長めですし、状況によっては早朝やナイトも可能です。
バンガイカーディナルフィッシュは他の地域では見られない固有種。
レンベのローカルのダイビングガイドは、驚くほど目がいいんですよ。次から次へと被写体を見つけ出し、撮影をサポートしてくれます。中でもヨスダイブのエドナンには驚きました。どんどんリクエストすることをおすすめします。
ゼブラバッドフィッシュの幼魚。独特のストライプ柄が目印。
ちなみに、レンベではどのダイビングサービスにも日本人ガイドはいません。日本語がわかるローカルスタッフがいるダイビングサービスも今はない状況です。
ヨスダイブには、日本人も日本語OKスタッフもいませんが、ケアはとても丁寧なので、言葉に自信がない方でもダイビングで不自由することはないでしょう。
モデルプラン(毎日出発)
1日目
午前11時ごろ:成田空港からガルーダインドネシア航空でバリ島のデンパサールへ。デンパサールでインドネシアに入国。ガルーダインドネシア航空国内線でメナドへ移動。
夜10時半ごろ:メナドに到着。お迎えの係員と車でレンベへ(約1時間)。リゾート泊。
2・3日目
連日ダイビング三昧!!
1日最低3ダイブ。ポイントまではボートで10〜20分。1ダイブごとにリゾートに戻り、ゆったり休憩や食事を。
ダイビングポイントは20以上。近いポイントならボートで数分。
4日目
帰りの飛行機搭乗に備えてダイビングはなし。
午前中はリゾートでのんびり。
昼過ぎ:送迎車でメナドへ。
夕方4時ごろ:メナド発、ジャカルタへ
夜7時ごろ:ジャカルタ着。ジャカルタで乗り継ぎ
夜11時半ごろ:ジャカルタ発羽田へ。
5日目
朝9時ごろ:羽田空港に到着。おつかれさまでした!!
教えてくれたのは
エス・ティー・ワールド 金床敬伍さん
今年、5日間のコースを造成しました。一眼カメラ派の方には絶対に行ってほしい海です。
他にも、旅のプロだから知っているとっておきの情報がいろいろ!
DIVER12月号の ”ホントに楽しめる海外” 特集もチェックしてくださいね!