エジプト レッドシーでダイビング!

第1弾旅行編に続き、今回は水中編をお送りします。世界中のダイバーが一度は潜りたいと憧れるレッドシー。抜群の透明度に加えレッドシー特有の固有種、 青い海の中には色とりどりの珊瑚や生物が溢れかえっており、素晴らしいダイビングが体験出来ること間違いなし!

透明度抜群の海 カラフルな水中はあまりの美しさにため息が出る 。ムレハタに似てるレッドシーバナーフィッシュのカップル 固有種

アラビア半島とアフリカ大陸に挟まれるエジプトのレッドシーは、降水量が少ないため抜群の透明度を誇る。ダイバーの聖地と言われるだけあり、大物から小物も楽しめ沈船ダイブも満喫出来る。シナイ半島の先端に位置し、広範囲に渡る国立公園ラスモハメッドは、政府により厳しく管理されているため珊瑚は守られ、美しい珊瑚礁が広がる海が観光客に大人気。特にレッドシーには固有種が多く、ここでしか見れない生物が多く存在するためお勧めな旅先の1つ。

ダイビング情報

シャルムエルシェイクに滞在し、Naama Bay Jettyからボートでデイトリップか、ハルガダやマーサアラムでクルーズに参加の方法がある。今回はシャルムのリゾートに滞在、毎朝8時半に港から出港、3本潜って16時頃に帰港のスケジュールだった。ボートは大型で快適、昼食は別料金を払い、ボートお抱えのシェフが新鮮な料理を出してくれる物を堪能するスタイル。夏季は気温が40度を超えるが水温は低いのがレッドシー、7-9月は水温25度だが寒い!最低5ミリのスーツ、また手袋、フードも必須。寒がりは5ミリ以上の防寒の用意を。10-6月の水温は20-24度、1-3月は北風が強くなるので準備万端に。1-3月は寒いがマンタ、ジンベエの遭遇率が上がり、7-9月は色々な魚の大群遭遇率が上がる。

シャークリーフではナンヨウツバメウオの大群に遭遇

シャルムからのデイトリップなら、ラスモハメッド国立公園かティラン島でダイビング

ラスモハメッドの代表的なポイントは、シャークリーフ/ヨランダリーフ。シナイ半島の最南端に位置し、潮あたりが強く大物に出会える可能性が高い。また魚影が濃く、1番人気があるポイント。北東はティランの4つのリーフ、代表的なポイントはジャクソンリーフだが他にウッドハウス、トーマス、ゴードンリーフがある。その日の海況により行き先が決まる。

ダイビングポイント

レックダイブの王道 ティスルゴーム

ティスルゴームは第二次世界大戦で使われたイギリスの軍用輸送船。1941年ドイツの戦闘機によって沈められ、船内にはジープやバイク、トラックなどがあり、レックダイブ好きに絶大な人気がある。ダイバーの神様ジャック・クストーによって発見された話はあまりにも有名。このポイントは透明度が悪く、レック全体の撮影はかなり難しい。

ティスルゴーム名物のバイク

軍用トラックを眺めながらダイビング 沈殿物を巻き上げないよう、しっかり中性浮力を保つべし

美しいコーラルガーデン 海の中はキラキラ

ガイドにもよるが珊瑚礁を守るため、基本は水底着地禁止、ポインターも使用禁止するスタイルになりつつある。

レッドシーの海の中はこんな美しい色で溢れかえっている

キンギョハナダイの群れがスゴイ!

そこら中にキンギョハナダイが群れており、青い海とオレンジ色の美しいコントラストを作り上げている。レッドシーのキンギョハナダイは、ブルーのアイラインが特に濃くてかわいい!深場に行くとレッドシーアンシアスという白い線が入ったハナゴイがおり(オス)、メスはフタイロハナゴイに似てる。

ブルーとオレンジの世界 癒されます

時にはこんなフレンドリーな子も 目の前で踊ってくれる

キンギョハナダイのオス ヒレの水玉がスゴイかわいい!

レッドシーアンシアスのメス

レッドシークマノミは2本線

恐らく何種類かのクマノミはいるとは思うが、レッドシークラウンフィッシュという名がついているクマノミは2本線。かなり大きめなサイズまで育つ。

固有種のクマノミ レッドシークラウンフィッシュ 白い線が特に太い

アネモネシティーにはクマノミと一緒にミツボシクロスズメダイの幼魚がたくさん ちっちゃくて超かわいい

紅海の固有種 いろい

フーデットバナーフィッシュ またはオレンジフェイスとも呼ばれる

ゴールデンバタフライフィッシュ いつもペアで

レッドバックバタフライフィッシュ 日本のアミメチョウチョウウオに似た紅海の固有種

レッドシーダッシラス ここの固有種は線がない

アラビアンエンゼルフィッシュ

ブルースポッテドレイ レッドシーにいる普通種

まったりお休み中のフグ

こんな珍しいウミウシにも出会えた 体長25センチはあった大型ウミウシ

6〜8月は産卵の季節

セダカギンポ、スジオテンジクダイ、ナミスズメダイのお父さん達が大切に卵を守っている姿をご紹介。

セダカギンポ メスは黄色 2〜3メートルの浅いサンゴ礁でたくさん見かける

セダカギンポのオス イクメン中 左上の卵はすでに目が見える、右上の卵は産みたてでまだ黄色

ナミスズメダイがそこら中に産卵 結構絵になる被写体

スジオテンジクダイのお父さん 歯むき出して子育て中 その顔コワイよ

オヤビッチャも大群で群れる時期 産み付けてる横から、他の魚に食べられる卵

レッドシーに行くチャンスがあったら是非潜ってほしいのがMarna Bareika湾

ラスモハメッドに行く手前にあるポイント、Marna Barrie’s 湾。リクエストがないとあまり潜りに行かないポイントらしいが、今回の旅の中では1番楽しかった所。湾内のおかげでマクロ天国!それまであまり見なかったエビ、カニ、ハゼ系がたくさん。25メートルの水深にクリーニングステーションがあり、ここだけで1時間いたいと思った。キンメモドキの群れが根を覆い尽くしている中、じっくり観察すると…いましたわ、色々なのが!見たことないまっ黄色のゴビー、クダゴンベ、エビ、色んな幼魚の群れがたくさん。なんと!バラクーダの幼魚の群れがいて、体長5センチ未満なのに顔はしっかりバラクーダでした。この深度だと根の周りにはレッドシーアンシアスのオス、メス両方がたくさん。カメラがなかったので残念なことに証拠写真は1枚もないが、来年もレッドシーで潜ってリベンジします!

Written by

Squirri007_diving
海が大好き、ダイビングが大好き、水中写真が大好きでどうやって素敵な写真が撮れるか修行中。ロンドンから世界のダイビングスポットに旅行してます。

AUTHOR

Takeuchi

DIVER ONLINE 編集部

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