初めての沖縄ダイビング 成功のポイントはコレだ! 沖縄ダイビング

いよいよ沖縄ダイビング・デビュー!でも、いつ行くのが正解? ダイビングはどんな感じ?“初めての沖縄”には、そんな疑問がいっぱいあるはず。そこで初めての沖縄を思いっきり楽しむために押さえておきたいポイントを紹介しよう。 文:岡 弥生

いつ、どの島に、どうやって行く?

ベストシーズンに行くか、
安くてすいている時期を狙うのか

一年中潜ることができる沖縄だが、中でも海が温かく生き物も繫殖シーズンを迎え生き生きと輝いている5~9月が人気で、とくに梅雨開けすぐの7月初旬ころがベストシーズンと言われている。風がおさまるため遠征ボートダイブも可能となり、沖縄ダイビングの魅力を存分に味わえるのがこの時期だ。

ただし夏場は、ダイバーはもちろん一般の観光客も多くなり、いたるところで混雑は避けられないし(とくに海の日以降)、旅行代金も高いというデメリットがある。ツアー料金を安くおさえたい、できるだけすいている時期がいいというなら秋から春がオススメだ(年末年始、春休み除く)。

とくに秋はツアー料金がひと段落する上、10月初旬の北風が吹くまでは海のコンディションも夏と同様にいいので狙い目(ただし台風には注意)だ。冬場は風が強く潜れるポイントは限られるが、海の宝石と言われるウミウシの仲間がたくさん見られるなど冬ならではの見どころを満喫できる。またすいている分、スタッフも余裕を持って接してくれるので、プライベート気分を存分に味わえるのも魅力だ。

島選びは情報満載のDiver Onlineで

ダイビングの拠点となる島(ダイビングサービスと宿がある)には、沖縄本島、伊江島、粟国島、ケラマ諸島、久米島、宮古島石垣島、西表島、与那国島、黒島、小浜島、波照間島などがあり、海も陸も島ごとに魅力は異なる。

毎年異なる島に潜りに行ってすべてを制覇したり、お気に入りの島を見つけてリピートしたりしてもいいし、“冬の与那国島=ハンマーヘッド”といった具合に島によっては季節限定の見どころがあるので、その時期に合わせて潜りに行ったりするなど楽しみかたはさまざまだ。まずは各島の魅力が紹介されているDiver Onlineで行き先を決めよう。

まだまだある! 押さえておきたいpoint

日程は最短2泊3日からOK
帰りの飛行機搭乗時間に注意して計画を

せっかく沖縄へ行くのだからタンク本数4本くらいは潜りたいもの。そう考えた場合、最短で楽しめるのは羽田や関西など主要空港から直行便で行く沖縄本島、石垣島、宮古島で、2泊3日からOKだ。早朝便に乗れれば午前中に到着できるため、到着したその日の午後からダイビングでき、2日目と併せて4本潜ることができる。このパターン以外では3泊4日(2日目、3日目にダイビング)が一般的。便数も多くアクセスのいい沖縄本島の場合は、金曜日の最終便で現地入りし、土日潜って月曜日に帰る週末ダイビングが人気だ。

いずれにしても忘れてならないのは、ダイビング終了から飛行機搭乗まで18時間以上空けなければならないということ(減圧症の発症リスクを避けるため)。復路便が午前発の場合は、前日のダイビングを早めに切り上げるなどの工夫が必要となるので、その点に注意して計画を立てよう。

point

ボートダイブが主流
沖縄本島ではビーチダイブも楽しめる

沖縄本島ではビーチダイブも一般的だが、沖縄本島以外の離島ではボートダイブが主流だ。ただ最近は沖縄本島でも基本的にはボートダイブで、風などの影響によりボートを出せない場合にビーチダイブを行うといった具合にボートダイブが主流になりつつある。

ボートダイブはビーチダイビングのように水面移動の必要がなく各ポイントの見どころエリアに楽にアクセスできるとあって人気だが、沖へと続く環境の変化を味わえるビーチダイブならではの魅力も捨てがたい。もしビーチダイブの機会に恵まれたら、ぜひトライしてみて!

point

スケジュールはさまざま
船酔いが心配なら1本潜って戻るパターンが◎

海へ出たら1日中海で過ごすパターン(2~3本潜りランチも船上など)と午前中に潜ってランチには港に戻る、もしくは午後潜りに行くなどの半日コース。さらに港からポイントまで近いため1本潜ったら港に戻って来るパターンなどがあり、ダイビングサービスや潜りに行くポイント、地域などによって異なる。たとえば同じケラマの海に潜る場合、ケラマ諸島の島に滞在して潜る場合はポイントまで近いため1本潜って港に戻ることができるが、沖縄本島から潜りに行く場合は1日海で過ごすパターンになる。

船酔いの心配がなければどのスケジュールでも問題ないが、船が苦手な場合、無理は禁物だ。ダイビング中の薬(酔い止め)の服用はなるべく控えたほうがいいので、1本潜ったら港に戻って来るパターンの地域やお店からスタートし、少しずつ船に身体を慣らしていくといいだろう。

point

きっと役立つ!便利グッズも忘れずに

紫外線の強い沖縄では、想像以上に日焼けするので要注意。ボートコートもしくはラッシュガード、帽子(サンバイザー)やサングラスはもちろん日焼け止めも忘れずに。海へのインパクトを考えると何も肌につけないのがベストだが、陸上では帽子などでガードできても水中ではそういうわけにもいかないため、思いっきりマスク焼け(マスクのあとが白く残る)してしまうことも。最近は環境への影響の少ない日焼け止めもいくつか販売されているのでそういった商品を選択する手もある。

また1日ボートで過ごす場合は、ダイビングを終えたら船内で着替えるケースも多い。そんなとき濡れたら絞ってまた使えるセームタオルが1枚あると便利だ。さらにこういった小物をまとめておくウォータープルーフのバッグと器材をひとつにまとめておけるメッシュバッグがあれば紛失物の心配もない。ナイトダイブを楽しむ予定なら水中ライトも忘れずに!

point

手軽なレンタル器材にも
注意しておきたい点がある

すべての器材を持っていくとなると飛行機の場合、預ける荷物の重量を気にしなければならないし(1個20kgまで無料)、洗って乾かしてパッキングするのも面倒。そんなダイバーにはレンタル器材という選択がある。レンタル料金はフルレンタルでおよそ5,000~10,000円が相場だが、中にはキャンペーンなどで無料というケースもある。

ただし、ダイビングサービスによって取りそろえているレンタル器材のメーカーや機種は異なるし、その整備具合もさまざま。“日ごろ使いなれていない器材では慌ててしまうかも”という場合はやはりマイギアがオススメだ。またレンタルのウエットスーツには、自分の身体にフィットしたものはまずない。とくに冬場は長く潜ると身体が冷えてストレスとなるので注意しよう。

point

会えたらHappy!
チェックしておきたい人気の生き物たち

ビギナーから楽しめるのはやはりクマノミの仲間。見た目のかわいらしさだけでなく、固着性のイソギンチャクの仲間を住みかにしているため見つけるのも簡単で、じっくり観察できるのも人気の秘密だ。沖縄では6種類ものクマノミの仲間に会えるから何種類会えたかチェックしても楽しい。

ほかにも彩り豊かなチョウチョウウオの仲間、単体でも大きさと派手な模様から目をひくキンチャクダイの仲間、ハーレムを作って優雅に群れているハナダイの仲間、バリエーション豊富なスズメウオの仲間などサンゴ礁という森にすむ熱帯性の魚たちは実に魅力的だ。また、岩盤などに目をやるとピンクやブルーといった派手は衣装に身を包んだ数cmほどのウミウシの仲間もすぐに見つけられるはず。“海の宝石”と呼ばれ、カメラ派ダイバーにも人気だ。

point

場所と時期を押さえれば
大物との遭遇率もUP!

沖縄では人気の高いマンタはもちろん、ウミガメやネムリブカ、独特な頭の形が印象的なハンマーヘッド、運がよければジンベエザメにも会える! ウミガメやネムリブカは比較的どこでも見られるが、そのほかの大物は見られるポイントや時期がある程度決まってくるので要チェック。

比較的確率が高いのは、石垣島の「石崎マンタスクランブル」のマンタ(4~10月)と与那国島の「ハンマーヘッドロック」のハンマーヘッド(11~5月)だろう。前者はビギナーからOKのポイントだが、後者は流れの強い中・上級者向きのポイントのためある程度経験を積んでからトライしたい。

ジンベエザメは西表島の「オガン(沖ノ神島)」近辺や久米島の「トンバラ」などでいずれも夏場に目撃されている。なお自然な状態ではないが、沖縄本島の読谷村にある「読谷村漁業協同組合ジンベエザメポイント」では生け簀の中で飼育されているジンベエザメとの対面が可能だ。

point

アフターダイブはのんびりと
“ゆんたく”にも参加してみよう

初めての沖縄なら観光やショッピングも楽しみだが、ダイバーに人気なのはビーチでサンセットを堪能したり、スノーケリングでのんびり過ごしたりするなど、ゆったりした“島時間”を満喫するスタイルだ。

またダイビングサービスによってはスタッフとゲストダイバーとの交流が盛んで、それがアフターダイブの楽しみのひとつになっているケースも多い。比較的都会の島、たとえば沖縄本島の那覇エリアや石垣島の中心街、宮古島の中心街にあるダイビングサービスの場合は、アフターダイブに沖縄料理店や居酒屋でみんな一緒に食事をとったりするし、のどかな離島や少人数が基本のこぢんまりしたダイビングサービスでは店内でログ付けしたあと泡盛片手に“ゆんたく”(方言でおしゃべり)を楽しむことがある。潜ってよかった場所や使ってよかった器材など、さまざまな意見が聞ける貴重な情報交換の場でもあるから積極的に参加してみよう。

AUTHOR

Takeuchi

DIVER ONLINE 編集部

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