神尾楓珠が体験!【タイ】タオ島・サムイ島で、海に優しいエコフレンドリー旅

ダイバーであれば、つねに海に優しい存在でありたい。 しかし海を取り巻く環境問題は深刻です。 海洋プラスチックごみ、温暖化、サンゴの白化……。 海を守るために私たちができることは何? その問いかけに答えてくれるのが、SDGs(持続可能な開発目標)を推進している タイ・タオ島&サムイ島にあるダイビングサービスやリゾート。 ダイビングをしながら、自然を感じ、環境を考える、エコフレンドリーな旅を 注目度急上昇の若手俳優・神尾楓珠さんとともに体験します。
Photo: Sachi Murai  Text:Tamie Sakabe 協力:タイ国政府観光庁

INDEX
01_Cカード発行数は世界最多!ダイバーの楽園、タオ島
02_寺院巡りもマッサージも、楽しみ方は無限大!サムイ島
03_海好きはハズせない!アーントーン諸島へのエクスカーション
04_タオ島&サムイ島 ダイビングの魅力とシーズナリティ

Cカード発行数は世界最多!ダイバーの楽園、タオ島

タオ島とは?

タイ湾の奥に位置する南北7km、東西3kmの小さな島で、タイ語で「コ・タオ」と呼ばれています(コは島、タオはカメの意味)。タオ島周辺には、群れや大物、マクロ生物など、多彩な見どころを持つダイビングポイントが点在。リゾート化が進んでいるとはいえ、まだまだ手つかずの自然を残し、アジアのビーチリゾートらしいスローな時間が流れています。

【タオ島へのアクセス】日本からバンコク経由でサムイ島へ。バンコク〜サムイ島間は空路で約1時間。そこから高速船で2時間ほど移動。

ビーチクリーンナップが日課 エコ活動に力を入れるダイバーズリゾート

〈バンズダイビングリゾート コタオ〉(以下バンズ)は、タオ島の中心地・サイリービーチ沿いにある複合型ダイビングサービス。
敷地内にはダイビングサービス、宿泊施設、さらにはレストラン、4つのプール、ジム、コンビニ、ヘアサロンまで完備し、地元の人から「バンズ村」と呼ばれるほど大規模です。宿泊者の9割がダイバーで、Cカード発行数は年間最大で15,000枚、指導団体PADIに所属するショップの中で世界一なのです!
高台に建つスーペリアルームからの眺望は最高!

緑に覆われたリゾート内。ダイバーの隠れ家のようでワクワク♪

リゾート前のビーチ。思い思いに過ごすダイバーたち

多くのダイバーに愛される〈バンズ〉が目指しているのは、サステナブル・ダイビング(持続可能なダイビング)。客室の飲料水をペットボトルではなく瓶で提供したり、ビニール袋が廃止されているコンビニでも便利に使えるようエコバッグが客室に常備され、自然にも人にも優しい配慮を感じられます。

〈バンズ〉オリジナルのエコバッグとステンレス製ボトル。マイボトルを持参すれば無料で給水してくれる飲料水ステーションもあります

〈バンズ〉のエコ活動でとく筆すべきは、コースディレクターが自発的に始めたビーチクリーンナップ。今ではゲストの間でも広まり、リゾート全体で取り組む毎朝のルーティーンとなっています。その結果、リゾート前の「サイリービーチ」で潜ってもゴミはほとんどなく、砂地はギンガハゼのパラダイス!世界中のダイバーを魅了する海はこうして守られているのです。

ビーチクリーンナップには神尾さんも参加。一見何もないようで、結構落ちているんです。詳しくは誌面にて!

ビーチから小型船に乗って沖にある大型船へ移動。多国籍のダイバーたちが乗り合うこんなシーンもタオ島ならでは

水中クリーンナップに初挑戦の神尾さん。目立ったごみはほとんど落ちていませんでした。1本目から中性浮力が難しい浅場のポイントでしたが「しっかり浮力調整できていて、すごく上手ですね」とガイドの斎藤さんも太鼓判を押すほど優秀なダイバーです!PADIコースディレクターの斎藤守彦さん(左から2番目)をはじめ、フレンドリーな日本人スタッフが迎えてくれます

神尾さんにとってCカード取得後初のファンダイビングでしたが、頼もしい斎藤さんのサポートのおかげで楽しめました♪

夕刻のサイリービーチ。まったりくつろげる素敵なオープンエアのレストランが多いところも、タオ島の大きな魅力(In Touch Resort & Restaurant)

 

寺院巡りもマッサージも、楽しみ方は無限大!サムイ島

洗練された大人のリゾートアイランドとして、人気の高いサムイ島。タイ湾に浮かぶ「サムイ群島」の中で唯一空港があり、前述のタオ島や近隣のアーントーン諸島へはここから高速船やボートでアクセス。サムイ島に滞在すれば、街もアイランドホッピングも楽しめます。

【サムイ島へのアクセス】日本からバンコク経由でサムイ島へ。バンコク~サムイ島間のフライト時間は約1時間

サムイ島で仏教寺院巡り

サムイ島内では、ビッグ・ブッダなどの仏教寺院やタイ古式マッサージ店など、タイならではの文化や食を堪能できるスポットがたくさん。サムイ島でのダイビングは基本的に午前2本なので、午後はたっぷり陸上の魅力に触れてみては?
寺院「ワット・プライ・レーム」には、真っ白な巨大千手観音が鎮座!

高さ12mもある黄金の「ビッグ・ブッダ」は圧巻!

「ビッグ・ブッダ」のすぐ横には海を見渡せる展望台があります。ネコちゃんと戯れながらちょっと休憩

ャウエン・ビーチ沿いにオープンした〈Seen Beach Club〉は、写真映えするスポット

チャウエンビーチロードにある「セントラル・フェスティバル・サムイ」の駐車場では毎週水曜日にナイトマーケットが開催されます。ズラリと並んだ屋台ではローカルグルメやスイーツ、雑貨などが売られています

人気スポット、フィッシャーマンズ・ビレッジはここ数年はおしゃれなお店やレストランが急増

世界的アワードも数々受賞。エレガントな5ツ星エコリゾート

サムイ国際空港から車で約15分にある〈ザ・トンサイベイ〉は白砂のビーチと真っ青な海を望む絶景ロケーション。東京ドーム2個分の広大な敷地内は、優雅なインフィニティプール、タイ王室御用達のシェフによるレストランなど、贅を尽くした施設とホスピタリティで満たされ、世界中のリゾーターの心をつかんできました。

全室のテラスにアウトドアバスタブが設置されています。写真はプライベートプール付きの「トンサイ・プール・ヴィラ」。シャンパンで乾杯

「トンサイ・プール・ヴィラ」の客室。サムイ島を訪れるリゾーターのほとんどが「何もしない」を楽しみます。リゾート内でゆっくり過ごすのがサムイ流

ゲストの3割がリピーターという〈ザ・トンサイベイ〉。数あるハイクラスリゾートの中から〈ザ・トンサイベイ〉が選ばれる理由は、大自然との共存を目指したエコフレンドリーな取り組みです。近年、急激なリゾート開発によりサムイ島のごみ問題は深刻化。それを打破するために〈ザ・トンサイベイ〉のオーナーが環境的・社会的に持続可能な「グリーン・プロジェクト」というエコプロジェクトを実践しています。

リゾート内でのゴミ分別に、ゲストも協力します

たとえば、レストランで出た残飯を有機堆肥にしたり、ここでは紹介しきれないほどの取り組みがなされています。その技術やポリシーはタイ政府をはじめ世界各国から認められ、数々のアワードを受賞。その一部を見学できるのが「トンサイ有機農園」ツアーです。〈ザ・トンサイベイ〉はオリジナルのオーガニック農園を所有し、栽培した野菜や果物はレストランの食材や、料理教室で利用されます。

「トンサイ有機農園」では、ハーブやトウガラシなどの香辛料から野菜、フルーツなどが栽培されています

生ごみを堆肥に変えるコンポストも農園内にあります。再生利用の工程を、日本人スタッフのヒロさんが紹介してくれました

海好きはハズせない!アーントーン諸島

サムイ島発のオプショナルツアーでオススメなのがアーントーン諸島へのエクスカーション。レオナルド・ディカプリオ主演映画「ザ・ビーチ」の原作小説の舞台と言われていて、ワイルドな石灰岩や美しいホワイトサンドビーチを持つ島々が映画の世界観そのままに連続しています。

カヤックやスノーケリング、絶景展望台へトレッキングなど、思う存分、海と絶景が楽しめます

絶景に囲まれランチタイムは最高に贅沢

ウアタラップ島に住んでいる野生の猿。かわいい!

日本人スタッフが常駐するサムイ島のダイビングショップ〈ディスカバリーダイバーズ〉。セイルロックやタオ周辺でのダイビングツアーや、アーントーン諸島への上陸&スノーケリングツアーも開催

タオ島&サムイ島 ダイビングの魅力とシーズナリティ

ジンベエザメに会いたい!

タオ島&サムイ島周辺には、世界中のダイバーが憧れる珠玉のダイビングポイントが目白押し。とくに有名なのが3大外洋ポイントと言われる「セイルロック」「チュンポンピナクル」「サウスウェストピナクル」。とくに、「セイルロック」「チュンポンピナクル」では近年ジンベエザメが大当たりしていて、日本人ダイバーの間でも大きな話題になっています。ジンベエザメの目撃例が多いのは3〜5月、8〜11月。とくにGW中は雨も降らず、夏に比べるとホテルが安くてオススメなんです。

本当のスゴさは圧倒的な魚影!

この海の本当のスゴさは、ジンベエザメに会えずとも圧倒的な魚影がギャランティされているということ。3種のバラクーダ(シェブロンバラクーダ、ピックハンドルバラクーダ、タイワンカマス)やギンガメアジ、ユメウメイロ……取材時も大きな群れに幾度も巻かれました。

「アジやバラクーダの群れにはテンション上がりました!またタイで潜りたいです」と神尾さん。笑顔が絶えないロケでした!

タイにおける海のエコプロジェクト

タイの天然資源・環境省は、2018年からタイ国内にある154か所すべての国立公園(タオ島、サムイ島、アーントーン諸島などの海洋公園を含む)でビニール袋やプラスチック製ストローなどのプラスチック製品、発砲スチロール製の使い捨て食品容器の持ち込みを禁止するキャンペーンを実施。2027年までに海洋廃棄物の50%削減を目指しています。訪れる際は、マイバッグやマイボトルの持参を心がけましょう。タイ国政府観光庁(TAT)では、“ピントー”(タイ語でお弁当の意味)をテーマにしたプロモーションも、エコプロジェクトの一環として行っています。

⇒タイ国政府観光庁公式サイト

神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)さん

1999年生まれ、東京都出身。2015 年、24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』で俳優デビュー。その後、「恋のツキ」(2018)、「3年A組 – 今から皆さんは、人質です -」(2019)、映画「うちの執事が言うことには」「HiGH&LOW THE WORST」(2019)など数々の話題作に出演。ドラマ「左ききのエレン」(2019/MBS・TBS)では初主演を務める。4月スタートのドラマ「ギルティ~この恋は罪ですか?~」(読売テレビ・日本テレビ)「いいね!光源氏くん」(NHK)、映画「裏アカ」(6月公開予定)「私がモテてどうすんだ」(7月公開予定)に出演。2020年Cカード取得。

神尾楓珠Instagram

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Sakabe

DIVER ONLINE 編集部

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