スクール選び~講習の流れ 基礎からわかるダイビングライセンス(Cカード)取得

ダイビングはだれにでも楽しめるマリンレジャー。でも「水中」という特別な環境に行くための知識と、必要な技術を身に付ける必要があります。そのために受けるのが「講習」です。講習をきちんと修了した証がライセンス(Cカード・認定証)です。

STEP1 ダイビングライセンス取得の基礎知識
STEP2 ダイビングスクールを探そう
STEP3  講習を申し込もう
STEP4 講習を受けよう

STEP1 ダイビングライセンス取得の基礎知識

ダイビングスクールってなに?

ダイビングをイチから教えてくれるのが「ダイビングスクール」です。ダイビングは水中という特殊な環境で楽しむレジャーなので、専門的な知識と技術が必要です。 ダイビングに関心がある人なら「PADI」 (パディ) や「SSI」(エスエスアイ)「NAUI」 (ナウイ) という名前を聞いたことがあるでしょう。「PADI」も「SSI」も、民間のダイビング指導教育団体です。こうした団体では、長年の経験をもとに独自にカリキュラムを作成。加盟するショップ(ダイビングスクール)では、そのカリキュラムにのっとったダイビングの講習会を開催しています。
講習を受けてすべてのカリキュラムをこなしたら、その修了証明としてCカード(=認定書。CはCertification=認定の意味)が発行されます。よく「ライセンス」という言葉が使われますが、行政機関が発行するライセンス(=免許証)とは異なるため、認定証もしくはCカードと呼ばれるのです。Cカードを提示することで、国内はもちろん海外でもきちんと講習を受けたダイバーとして潜ることができます。

ダイビングの指導団体とは?

ダイビング(ダイビングライセンス)の普及とダイバー育成のために活動する民間の団体です。各団体はそれぞれの指導理念に基づいて講習のカリキュラムを組み、その内容を修了した人、つまりダイバーにCカードの発行を行っています。 講習を受けたインストラクターが所属する団体のCカードを受けとることになります。日本国内には、10以上の指導団体がありますが、主な指導団体を紹介します。 ●PADI(パディ) 世界最大のシェアを誇るダイビング指導団体。アメリカに本部がある ●SSI(エスエスアイ) ライセンス発行にはダイビングの経験を重視する。指導に定評がある ●NAUI(ナウイ) PADIよりも前にアメリカで誕生。ジュニアコースは10歳から受付 ●BSAC(ビーエスエーシー) 「SAFETY FIRST」の基本理念のもとイギリスで創立された指導団体

ダイビングスクールはどこにある?

ライセンス取得のためのスクール(ダイビング講習)をやっているお店は、「市街地=街なか」にも「海辺=海そば」にもあります。 会社や自宅近くの「街なか」のお店なら、平日の夜や週末などの空いた時間を利用して講習を受けることができます。泊まりがけで出かけて、海そばにあるスクールで3~4日間集中して講習を受ける方法もあります。ダイビングツアーに力を入れている旅行会社の中には、沖縄や海外のビーチリゾートで初心者講習を受けるツアーを行っている所もあります。 また、学科講習は街なかのスクールで受けて、海の実習は南の海で行うコースを設けているショップもあります。

街なか VS 海のそば ダイビングスクール比較

大まかな違い

●街なか 講習からダイビングツアー、器材販売からメンテナンスまでトータルにサポートしてくれる。沖縄や伊豆などの海そばに支店や提携店のあるお店なら、学科は街なかのお店で済ませ、海での実習は海そばのお店で行うパターンもある ●海のそば お店近くのダイビングポイントに精通しており、講習のほか、ダイビングのガイド(案内)、タンクレンタルなどを行っている。人気エリアは伊豆半島、紀伊半島、沖縄、海外(サイパン、グアム、セブ、タイ)など

スケジュールの違い

●街なか 学科やプール講習は空いている時間に受講、海洋実習は週末を使って1泊2日、もしくは日帰り×2回で行う。海洋実習を沖縄などで行う場合は2泊3日以上 ●海のそば 3~4日の泊まりがけで集中的に学科、プール(穏やかな海域で行うことも)、海洋実習を行う。日帰りや週末利用で通える海そばなら、何度か通って習うこともできる

メリット

●街なか ・空いている時間を使えるため、会社などを休まなくてもいい ・講習修了後も、ツアーやステップアップ講習などで全面的にサポートしてもらえる ・スタッフやメンバーとの交流が盛んで、新しい出合いがいっぱい ●海のそば ・海の条件がいい場所にあることが多く、楽しみながら講習が受けられる ・沖縄や海外なら水温が高く透明度もいいためストレスが少ない ・グルメや温泉、ショッピングなどを楽しめることも

デメリット

●街なか ケアやサポートが手厚いぶん、料金は少し割高なことも ●海のそば お店が遠い場合、講習修了後に通うのはなかなか困難。ペーパーダイバーになってしまいやすい

STEP2 ダイビングスクールを探そう

休みの都合やメリットやデメリットを検討して「街なか」と「海のそば」のどちらにするかを決めたら、いよいよお店やツアー選びです。 やはり何ごとも最初が肝心。価格の安さだけにとらわれず、信頼できるショップやツアーを選ぶことは、講習を満足度の高いものにするためにも大切です。
よくあるのは「安いと思って申し込んだら追加料金がかかった」「講習生が多すぎてきちんと教えてもらえなかった」「インストラクターが外国人で言っていることが理解できなかった」などの声。 トラブルを避けるためにも提示されている料金以外に何がいくらかかるのか、器材は購入しなければならないのかレンタルでもOKなのか、少人数制かどうか、海外の場合は日本人もしくは日本語が話せるインストラクターかどうかなども確認しておくと安心です。

STEP3 講習を申し込もう

講習の申し込みと完了までの流れ

コースを決めよう

ダイビングスクールによって、マンツーマンのコースを設けていたり、開催場所によって料金に違いがあることがあります。確認してみて、複数のコースがある場合にはどのコースにするか決めよう。

スケジュールを決めよう

講習の日程は、スクール側で決められている場合もあるし、相談によって随時受けられることもある。いずれにせよ、日程を確定しよう。

器材をどうするか決めよう

器材はすべてレンタルするのか、購入するか、一部は購入するか、あるいは持っている器材を使うのか、予算と相談して、方針を決めておこう。

書類を用意しよう

講習の申し込みには、申込書のほか、指導団体により病歴や年齢により診断書などが必要だったり、いくつか必要な書類がある。事前に確認して忘れ物のないようにしよう。

シニアはマンツーマンコースがおすすめ

講習は「少人数制」がおすすめです。1人のインストラクターに対して受講生の人数がなるべく少ないほうがいいのですが、季節や日程によってはそうはいかないことも。講習では不慣れな水中で、さまざまな技術を習得するための練習を行うため、進み具合は千差万別。 自分だけができず時間がかかると、周囲への気遣いから慌てたりストレスを感じたりすることも。とくに体力に自信のないシニアにとっては、個人の状態に合わせて講習を進めてくれるマンツーマンコースが理想。申し込みの際に、しっかり確認しましょう。

器材は買う? レンタル? どうしたらいい?

ダイビングを始めようと思ったときに、やはり気になるのはトータル費用でしょう。講習費用だけならおよそ4~6万円ですが、それ以外にかかる費用を確認しておくこと。 とくに器材を購入するのかレンタルするのかで、初期費用は大きく変わります。すべて購入するなら器材だけでおよそ30~50万円。自分の器材で始めるメリットも大きいのですが、無理は禁物。下のレンタルと購入の比較を参考にしながら、インストラクターにも相談してみましょう。

器材のレンタルと購入を比較すると

●レンタル

◎メリット   初期費用を極力抑えられる ×デメリット  自分に合っていない器材で潜ると思わぬストレスがかかることがある

●購入

◎メリット   講習前にすべて揃えるとかなり格安になるといったお得なケースがある/自分の器材で始めたほうが使い慣れるのが早く、結果的にダイビングの上達も早い ×デメリット 出費が大きい

STEP4 講習を受けよう

講習前に必ず読んでおくべき注意点

最近では、学科講習をDVDなどで事前学習しておくケースが増えていますが、学科にしてもプール講習にしても事前に準備しておくことで講習はかなりスムーズに進みます。 プール講習では実際にタンクや器材を背負うわけですが、その重さ10kg以上に多くの人がまず驚きます。慣れてしまえば平気ですが、運動不足だとケガの恐れもあるので、不安なら腹筋や背筋、足腰を鍛えておくことをオススメします。また少しでも水に慣れていたほうが安心です。何度かプールに通ってもいいでしょう。 ダイビングの前日は体調を整え、睡眠はしっかり取りましょう。また、深酒は厳禁です。

実際の講習を知っておこう

まず、ダイビング器材の用途から水深が深くなるにつれて変化する水圧といった中学生レベルの物理学、ダイビング特有の病気(潜水病)にならないよう気を付けることまで、安全に潜るための基礎知識を学びます。 その後、器材を身につけ、実際に水中に潜ってみます。潜降の仕方や中性浮力(浮きもせず沈みもしない状態)などダイビングスキル(技術)を身につけるとともに、トラブル時にも対処できるようマスククリア(水中でマスクを外してつけなおす)なども練習します。 そしていよいよ海で潜ります。プール講習のおさらいを行うわけですが、海では波もあるし天候も選べません。あらゆる状況に対処できるよう、慌てずにひとつひとつのスキルを確認していきます。 海から上がったら器材を洗って干し、ログブック(潜水記録)を付けます。

講習が終わったら

初級レベルのCカードでは、潜れる海は限られています。 Cカードを取得したら、知識や技術をしっかり自分のものにするまで、とにかく潜って経験を積むことが大切です。
とくに沖縄や海外など自宅から通えない海そばのお店で講習を受けた場合は、Cカードは取得したけれど、器材は何も持っていないし、どこで潜れるのかもわからない、仲間もいない、インストラクターを訪ねることもできない、そんな「ないない尽くし」に陥りダイビングから遠ざかってしまう人も多いのです。
またCカードを持っているからといって、いきなりどこでも自由に潜れるわけではありません。Cカードにはランクがあり、最初にダイバーとして認定を受けるCカードは初級レベルのため、「水深18mまで」などといった制限があります。まだまだダイバーとして若葉マークなので、水深が深い、または潮の流れがある難しいポイントで潜るのは危険です。 経験を積むためにはダイビングツアーに参加する、もしくは引き続きスクールでワンランク上の技術を効率よく身に付けられるステップアップ講習(上のランクのCカードを取得)を受けるのが一般的です。
自分のレベルを把握しているインストラクターが一緒ならより安心ですが、講習を受けたお店に通えない場合は、自宅や仕事場近くのお店を訪ねて相談したり、通える海そばのお店に問い合わせをしてみましょう。また、まとまった休みがには、旅行社のファンダイビングツアーに参加する方法もあります。

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Amano

DIVER ONLINE 編集部

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