出羽 慎一さん
(ダイビングサービス海案内)
*ガイド歴:15年
*タンク本数:15,700本
*メインのフィールド:鹿児島錦江湾・薩摩硫黄島
●愛用器材
マスク:GULL/マンティス
スノーケル:GULL/カナールラバー
BC:スキューバプロ/ストライダー
レギュレーター:スキューバプロ/MK25AF/バランスアジャスタブル
スーツ(ドライ):モビーディック/スラッシュドライプロ
グローブ:GULL/スキンホットグローブ
ブーツ:ウェットの時は、GULL/スキンホットブーツ
フィン:ダイブウェイズ/トライスターL
ダイコン:ウワテック/アラジンプロ+スキューバプロ センサー
水中ライト:フィッシュアイ/FIX LED1000DXを2個
スレート:クエスト
指示棒:マレス(一脚にもなります)
デジカメ:ニコンF4+ネクサスF4PRO(まだフィルムです)
その他:虫眼鏡、1mの折りたたみ定規
虫眼鏡は、100円ショップの4倍虫眼鏡です。
水中では、屈折率の関係で虫眼鏡の倍率が落ちるのですが、4倍の虫眼鏡はかなりよく見えますよ。
小さな生物や、魚卵の発育段階を観察するときににとても便利です。
実際に拡大して見る目的と、虫眼鏡で見るくらいの距離に顔を近づけて、じっくり見てもらう目的のためにも使用します。
いろいろ試しましたが、チープなプラスチック製がいちばん長持ちです。
折りたたみ定規は、シンワ測定の「ファイバー折尺1000mm(5折)」です。
出会ったエイやヒラメなどの魚の大きさを正確に計り、あとで文献などと照らし合わせると、おおよその年齢が分かったりします。
また、いつも出会う魚のサイズを測ると、成長が分かります。
(例えばカエルアンコウやヨウジウオなど。ナイトダイブならクマノミなども)
同じく、サンゴの直径をきちんと測っておくと、数か月後には確実に成長を実感できます。
サンゴのポリプの写真を撮るときにスケールとして画面に入れておくと、種の同定に便利。
同様に、スケールを入れて魚の産卵床の全景、アップを撮影しておくと、全体の卵数が概算できるなど、いろいろ便利ですよ。
◆イチバンのお気に入り
フィッシュアイ/FIX LED1000DX
光量調整がごく弱いところからできるので、とても神経質な魚など、これまでお見せすることができなかった魚を紹介できるようになりました。
>>出羽慎一さん プロフィール
1969年大阪府出身。
鹿児島大学水産学部入学とともに鹿児島へ。
錦江湾に出会い、鹿児島永住を決意。
大学・大学院の専攻は魚類の行動生態学。
ひたすら毎日海に潜って魚の暮らしを追いました。
大学の先輩、座間味島「オイコス」の故高瀬進さんと出会い、ガイドという仕事に目覚めました。
その後、水族館の飼育職員を経て、2000年ダイビングサービス海案内を設立。
著書「桜島の海へ」南日本新聞社刊
*血液型:AB型
*星座:いて座
*出身県:大阪府
>>出羽さんに、一問一答
Q1:ダイビングを始めたきっかけは?
大阪と和歌山の県境近くで育ち、目の前の当時美しかった大阪湾で毎日泳いで成長しました。スキューバダイビングは、鹿児島大学水産学部のダイビングクラブ、「海洋生態研究会」に入部して。
Q2:得意のガイディングは?
生物を「種」として見るのではなく、「個体」で見ることで、全ての個体が、自分自身のために生きているということを伝えたいと思っています。
また、メジャーな生物にとどまらず、地味な無脊椎動物にいたるまで、全てのジャンルの生き物の暮らし、つながりを紹介することで、より「深く濃い」海中世界を紹介しています。
目から鱗が落ちる細やかなガイドを目指しています。
Q3:(個人としての)夢は?
錦江湾、錦江湾に流れ込む川、源流域の森や山、周りの海、生物や人の暮らしを盛り込んだ、「錦江湾水系」のガイド本を準備しています。
一分一秒を惜しんでフィールドに出ていたいです。
Q4:好物は?
びわ、サクランボ、柿など果物です。
庭にも実のなる木がたくさん。笑
Q5:好きな女性タレントは?
特にないですね…。
>>次回、出羽さんのご紹介で
「松野和志(柏島ダイビングサービス アクアス)さんです。一緒に潜っていると、『魚大好きですねん!』というオーラが誰よりも立ち昇っているガイドさんです。
もちろん魚を見つける目も秀逸。
とっても優しい人で、話しているとこちらまで優しい気持ちになります。見習わなければならないところ多々です」