マリン
ビギナーダイバー。昨年からトレーニングしているが、なかなか上達しない。口は一人前
ジョー
経験本数100本以上の中堅ダイバー。三味線の名手らしい
蝶々夫人
知識豊富なインストラクター。しかし、セレブ一家に育ったため、世間知らずなところがある
正しくは“資格”ではなく“認定”
ダイバーであることの証明
マリン:今度、職場の後輩がダイビングのライセンス取りたいって言っているんだけど、オススメのショップってどこかしら?
ジョー:ライセンスって、Cカードのことだろう? ま、ライセンスのほうがわかりやすいけどね。
蝶々夫人:ライセンスといえば自動車の運転免許に代表される公式の免許証を連想するけど、それとは違うってことは知っておいたほうがいいわね。ダイビング講習を終えてもらえるものは認定証。認定という意味の英語「Certification」の頭文字を取ってCカードと呼ばれるのだけれど、発行しているのはお役所ではなく、民間のダイビング指導団体よ。
マ:ということは、Cカードは身分証明にはならないってこと?
ジ:通常の生活においてはそういうことになるな。ただし、ダイビングするときはこれがないと潜ることができないぜ。
マ:そうだよね。ファンダイビングするときに提示するもの。
ジ:本当に潜れるかどうかわからない人をファンダイブに連れていったり、タンクを貸し出すような無謀なお店はまずないからな。さしずめダイバーであることの証明カードってとこだな。
マ:でも、どこの指導団体がいいのかしら?
蝶:アメリカ系のPADIやNAUIが有名だけど、その他にもイギリス系、日本系などの指導団体を含めると30ほどあるわ。
マ:そんなに〜?
蝶:それぞれ独自の講習プログラムによる指導を行っていて、その指導内容や考え方は少し異なるけど、それほど大きな違いはないわ。
マ:でも海外で潜るとき、国際的に知名度の高い指導団体のCカードでないと潜れないってことは、ないの?
蝶:それはあまりないわね。むしろ海外では、Cカードだけではなく、ログブックもいっしょにチェックして、その人のスキルを知ろうとする傾向があるわね。
ジ:講習をどこで受けるのか、指導団体だけでなく、お店の雰囲気や場所も大切だな。
マ:フムフム。
ジ:そうそう、そして、なによりも信頼できるインストラクターとの出会いが大事だよな。
マ:ジョー、私たちって幸せね。 蝶々夫人みたいな心強いインストラクターに出会えて!
蝶:まぁ、ウレシイわ〜!