ミクロネシア連邦の公用語は英語とされていますが、
実はヤップ州、チューク州、ポンペイ州、コスラエ州で
それぞれ言語が異なり、8つの言語が使われていると言われています。
コスラエの公用語も英語ではありますが、
日常で使われているのはコスラエ語です。
コスラエはミクロネシア連邦4州の中でも、
特に英語が話せない州と言われています。
その理由はいくつかありますが、
まず、ヤップ州、チューク州、ポンペイ州は同じ州の中でも、
違う言語を使う人たちがいるため、公の場では共通語として、
英語を使う機会が少なからずあります。
また、コスラエは地理的にグアムやハワイから離れた位置にあること、
さらには、4州で最も外国人の出入りが少ないことも、
コスラエの言語事情に関係があると言われています。
実際にコスラエで生活をしていても、
英語を使う機会が極端に少ないと感じます。
コスラエ太郎は日本人ですが、コスラエの人たちから
話しかけられる際は、コスラエ語で話しかけられます。
コスラエ太郎も必要最低限の単語ならなんとか分かりますので、
苦し紛れにコスラエ語で相槌を打ったものなら、さぁ大変!
怒涛のごとくコスラエ語で攻め立てられます(笑)
コスラエでも州政府機関で働く人たちは、
英語が話せる人が多いです。
しかし、どうしてそうなるのか、
日本人やアメリカ人など外国人が混ざっている会議の場でも、
大部分はコスラエ語ということも珍しくありません。
会議中ずっとコスラエ語でやり取りされて、
いきなり意見を求められる時ほど、
目をパチクリさせることはありません。
これは学校教育の場でも言えることのようです。
小学校高学年から、特に高校では英語で授業することになってはいるようですが、
結局、先生たちがそこまで英語を話せないので、
結果的にコスラエ語での授業になってしまっているそうです。
観光局で勤務中、電話の対応で、
コスラエ太郎が英語、電話の相手がコスラエ語という、
世にも奇妙なやり取りも少なくありません ww
電話を切った後、あまりの滑稽さに思わず吹き出すときがあります(笑)
ちなみに観光局の受付の職員も英語はほとんど話せません。
従って、観光案内も業務の一つですが、
旅行者から英語で聞かれてポカーンとしています。
たまにコスラエ語で返しています(笑)
毎週日曜日の教会でも説教はコスラエ語です。
賛美歌や日常で歌う歌も、もちろんコスラエ語です。
しかし、このコスラエ語も偉大な功績があります。
それは、ユネスコの消滅危機言語に指定されていることです。
コスラエの人口は公称7,600人。
しかし、現実はもっと少ないと言われていますから、
コスラエ語を話せる人は世界にわずか数千人しかいないのです。
さて、そのコスラエ語とは、いったいどのような言語なのか?!
次号「コスラエ語・後編」で、いよいよコスラエ語の中味に迫ります!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(カット・ファ・オーシュン/またね!!)
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