今年もこのコスラエで色々と新しいことを経験することができました。
ちなみに昨年2011年は、何のトピックを
この一年を振り返る回で取り上げたか覚えていますか？
是非、懐かしの第9話もご覧になってくださいね！

今年、水中写真家の鍵井靖章さんが
コスラエに来てくださり、撮影ツアーを行ったことは、
予算も経験も乏しいコスラエ州政府観光局にとって、
今年の大一番とも言える大挑戦でした。
コスラエ太郎にとっても大変貴重な経験となりました。

鍵井靖章さん・・・すでにご存じの方も多いでしょう。
写真集「海中散歩」「アシカ日和」も大絶賛され、
雑誌、テレビ、新聞など、様々なメディアで活躍する、
水中写真家の鍵井さんです。

鍵井さんが貫いている撮影スタイルと言えば、
「着底しない水中撮影」

水中で撮影をする際、海の生態系を守り、その世界に傷をつけないよう、
海底や珊瑚に触れないで撮影をすることに挑戦しているのです。

実際にその姿を拝見し、本当に驚きました。
水中撮影をされる方は、これがいかに難しいことかが分かると思います。
海の中は「サージ」と呼ばれる波のうねりがあり、
体が左右に揺られ、撮影するのはとても難しいのです。

その中でしっかりと中世浮力（バランス）を保ち、
水中の魚や珊瑚に対して優しく撮影を行う姿に、
驚きとともに感動すら覚えました。

鍵井さんは「まだ100％出来ている訳ではない。」
と、おっしゃっていました。
確かに、いきなり完璧に出来ることではないと思います。
しかし、そう心掛け、自分に負けず信念を持って、
出来ることからやっていくことが大切だと感じます。

また、コスラエ太郎は能天気に、
「きっとプロの写真家は、素敵な写真を、
快刀乱麻のごとくパシャパシャ撮っていくのだろう。」
と、勝手に妄想していました。

快刀乱麻なんて、とんでもない！
鍵井さんは、どうやったらコスラエの海を
自分しか映し出せない世界で表現できるか、
海の中でも考え、悩み、悶えながら撮影をしていました。

ダイビング中に（水中で）頭をかいて苦悩しながら、
自分のスタイルを貫いて撮影している姿がとても印象に残りました。
まさにプロ魂だと思います。

ダイビングの撮影では雨の日ばかりでした。
コスラエ太郎が恨めしいほどに天気を悔しがっていると、
「晴れの日だけでは自分にはつまらない。」
鍵井さんが力強い言葉をくださいました。

鍵井さんが撮影された写真は、その一部を、
ブログ「鍵井天然水族館」で見ることが出来ます。

2012年10月12日〜10月18日更新が、
コスラエを取り上げています。全6話です。
ダイビングだけではなく、陸の撮影もしています。

特に、皆さんに見ていただきたいのが、10月17日更新の、
マングローブ・ダイビング「ドワーフ・フォレスト」です。

いかがですか？
この日・・・天気は雨でした。
写真を見て鳥肌が立ったのは初めてです。

（ドワーフ・フォレストに関しては、
本コラム第32話で紹介していますので、
そちらもどうぞご覧になってください。）

鍵井さんが撮影されたコスラエの写真は、今後、
ダイビング雑誌で見ることができると思います（希望的観測）！
是非、楽しみにしていてください！！

さて、撮影ツアーを終えて、ホッとしたのもつかの間、
コスラエ太郎の身にとんでもないことが起こります！

次号は2012年もう一つの「初めての経験」を紹介します。
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!（カット・ファ・オーシュン／またね！）

☆ 月刊ダイバー2012年12月号（発売中）に
コスラエ特集ページが掲載されています！

☆ コスラエ州政府観光局Facebook日本語ページ
または「コスラエ州政府観光局」で検索！

☆ 日本語専用メール・アドレス
Kosrae.fsm@gmail.com（日本語でどうぞ！）