マイクロネシアン・サミットはその正式名をMicronesian Chief Executives` Summitと言い、ミクロネシア地域(グアム、北マリアナ連邦、パラオ共和国、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国)の首脳が集まるミクロネシア版のサミット(首脳会議)です。
通常このような国際的な会議やイベントが行われる場合、コスラエ太郎が活動支援をしているコスラエ州政府観光局もその手配や段取りを担当します。
準備を始める前は正直、コスラエ島では運営能力や会議場、送迎車などが足りず、各国の首脳を集めて会議を催すことは難しいのではないかと楽しみ半分、不安も半分ありました。
しかし、そこがコスラエ・パワー。
感動のストーリーの始まりです。
今回は首脳会議と言うこともあり、準備や運営は島をあげて行いました。
普段は南国特有の「どうにかなるさ」精神全開、おおらかでゆったりしているコスラエの人々が協力し合い、ちぐはぐでも一つずつ準備を進める姿に、心がとても温かい気持ちになりました。
各国首脳が集まる会議場は、なんと図書館です(笑)
「ホントに〜?」と不安になりましたが、まずはやってみよう!
書籍棚を全て移動し、図書館を空にし、机と椅子を配置、音響や照明などの設備を設置してみると、なるほど、それなりに格好が付けられた会議場になりました。
コスラエ島には、リンカーンやプレジデントなどのVIP専用車として使われる車種はありません。
以前、やはり国際会議があった際には、20人ほどの参加者を移動するために「スクール・バス」を利用したことがありました。
さすがに今回は大統領クラスの方々です。
スクール・バスで済む話ではありません。使用したのは乗用車ではありますが、洗車して磨きをかけ、警察が先導・護衛することで、立派なVIP専用車に変わりました。
治安が良すぎるコスラエ島では、普段、警察を見る機会がほとんどないため、こんなに警察がいたのか、と初めて知りました。
警察にとっても晴れの舞台だったのでしょう。
ハプニングは起きるものです。
サミット前日に参加者が相次ぎキャンセルになってしまい、結果的に大統領が参加したのはマーシャル諸島共和国だけで、他は副大統領や副知事など代わりの方が参加することになりました。
「ホスト国(ミクロネシア連邦)の大統領までキャンセルなんて・・・」
と正直、驚きました。
会議場の席順やスピーチの順番から、ホテルの部屋割り、セキュリティーの配置など、せっかく準備した段取りに変更が生じてしまいましたが、そこはコスラエの人々です。
「Wona! Wona! (全く問題ないよ)」
何事にも寛大で、明るく前向きな姿勢です。
サミット開催中は、普段はコスラエ語しか話さない人たちが堂々と英語でスピーチをし、司会や運営など自分が任された仕事を しっかり務める姿に胸が熱くなりました。コスラエアン、格好良かったです。
コスラエ島はレジャーだけではないです。
コスラエ島で会議や研修、セミナーを開いてみませんか?
次号はコスラエ・ダイビング!豪快な珊瑚の王国を紹介します!!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!
コラムニスト
コスラエ太郎さん
コスラエ州政府観光局のお手伝いをする傍ら、旅行者が来るとダイブガイド、ツアーガイドに変身します!コスラエのホテル、ダイビング、 各種ツアーの手配も行っています。コスラエの観光業で働く唯一の日本人です。コスラエについてお気軽に日本語でお問い合わせください。
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