コスラエ×東海大学・海外航海研修 南国・コスラエ移住記 Vol.18

コスラエ語講座:Kom fuhkah?(元気?) こんにちは!コスラエ太郎です!! 南国移住記の第18話は、先月コスラエで2日間に渡って行われた、 東海大学の海外航海(クルーズ)研修の様子をリポートします!

東海大学の海外航海研修はいわゆる「クルーズの旅」で、
例年2月に日本を出発、パラオ、パプア・ニューギニア、
ニューカレドニアに寄航して、最後の目的地として
3月にミクロネシア連邦コスラエを訪れる研修旅行です。
今年、参加した学生と引率の先生は、総勢113名。

113名が一度にコスラエに来る。
船員も含めれば、その数は150名にもなります。
日本人の年間コスラエ訪問者数は200人。
そう。つまり、年間訪問者の半数以上が一度にやってくるのです。

コスラエを目的地に選んでいただくのは簡単な話ではありませんでした。
今までにコスラエにいらした引率の先生方から
「コスラエには何もない」
「わざわざコスラエに寄る必要がない」
という声があがっており、今年から寄港地を変更するかもしれない、
との情報がありました。

コスラエ太郎はコスラエを代表してExecutive Coordinatorとなり、
陣頭指揮を執ることになりました。
さっそく昨年までの研修内容を見直しました。
なるほど、確かに「コスラエらしさ」に欠けた内容でした。
コスラエはハワイやグアムではありません。
その上、コスラエの直前の寄港地はニューカレドニアです。
「コスラエらしさ」を掲げ、プログラムの変更に取り掛かりました。

まず、例年は観光局が主導で行っていたツアー手配・運営を
コスラエにある唯一の旅行会社Micronesia Grand Tourに任せることにしました。
この仕組みによって、民間にお金が落ちるようになり、
サービスの向上も図れ、コスラエ観光産業の発展が助長されます。

そして、研修内容を一新しました。
これまでは「自由行動」としていた研修内容を
① マングローブによるコスラエのエコ・サイクルを学ぶ
② レラ遺跡を訪れコスラエの歴史を学ぶ
③ 島民とコスラエ伝統文化体験
という3つのツアーを用意し、それぞれの研修目的を明確にしました。

コスラエが団体客を受け入れる場合、最も課題とあるのが交通手段です。
コスラエには公共の交通機関がありません。もちろん観光バスもありません。
そこで使用したのがスクール・バスです。
ほとんどの日本人はアメリカのスクール・バスに乗った経験がありませんので、
スクール・バスに乗ることだけでも胸が躍る体験です。

研修当日の朝、東海大学の研修船「望星丸」は、
予定より早くコスラエの港に到着しました。
しかし、研修は波乱の幕開けとなりました。
90分と計算していた入国審査がなんと150分もかかってしまい、
いきなり1時間以上もスケジュールが遅れてしまいました。

さらに3台のスクール・バスを手配していましたが、
2台しか時間通りに来ませんでした。
時間通りに物事が進まないことは南の島のお決まりですが、
バスの運転手はもちろん携帯電話を持っている訳もなく、
バスが来ない間はさすがに背筋が凍る思いをしました。

入国審査に手間取り、送迎バスも来ず、
いったいこの研修旅行はどうなってしまうのだと焦燥していたとき、
コスラエ太郎のパートナーである観光局長のグラントが言いました。
「今やれることに集中しよう」
賛成です。それしか選択肢はありません。
時間にルーズなところは悩みの種でもありますが、
コスラエ人のこのポジティブな考え、私は大好きです。

始まりの困難を乗り越えた後、研修旅行は軌道に乗り、
2日間を無事に、大盛況のうちに終わらせることが出来ました。
参加した学生たち、引率の先生方からも
「今回の航海で一番楽しかった」
「今度はプライベートで訪れたい」
という最高の言葉をいただきました。

皆さんの笑顔は何よりの宝物です。
準備段階から研修中まで多くの困難がありましたが、
最後の皆さんの笑顔で全ては解決です。
望星丸が日本に向かって出航した後、
コスラエ太郎は極度の疲労でお尻の筋肉をツリました(笑)
きっと緊張して力みっ放しだったのでしょう。
最高の疲れです。この疲れなら何度でも味わいたいくらいです。

色々と課題が見つかりましたし、
もっとこうしたらさらに良くなると思うところも多かったです。
一つずつ、一年ずつ改善していきたいと思います。
また来年、望星丸のお越しをお待ちしています。

次号はコスラエ神秘の森「Ka」の木を紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(またね!)

 

コスラエ州政府観光局Facebook日本語ページ
または「コスラエ州政府観光局」で検索!

☆ 日本語専用メール・アドレス
Kosrae.fsm@gmail.com(日本語でどうぞ!)

 

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Koga

DIVER ONLINE 編集部

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