モルディブクルーズ編① むらいさちの「ゆるフォト講座」

久々のモルディブだったのですが、 場所によってはサンゴがだいぶ復活してました。今後が楽しみです♪ 先日写真展を行ったのですが、その中で1人だけ「ゆるフォトのファンです〜」と言ってくれた方がいて、心の中で号泣したさちです……(6年やって初めて……汗)。 さて今回は、先日行っていたモルディブクルーズの写真を、お見せしたいと思います。乗船したのは『イクエーター号』、モルディビアンスターズが運営する船です。初めて乗船したのですが、ゲストは最大でも18名まで、ガイドは5名もいて、基本的には少人数でのんびり潜れるので、フォト派にもおすすめです。 そこで、モルディブの海の撮り方を、オーナーのカオリータの協力のもと2回に分けて紹介します。まずは、モルディブを代表するお魚の撮り方をレクチャー。では、今月も張り切っていきますよー!!!(月刊ダイバー2014年11月号掲載)

01 定番のヨスジフエダイ

モルディブのクルーズで海を巡っていると、必ず出会うヨスジフエダイ君。その数や密集度がすごくて圧倒されちゃいます。もともと色彩がきれいで、のんびりしているので人気の被写体です。そこで、しっかりとした撮り方をここでレクチャーします。


まずは、よく見る写真。まわりに遠慮したのか、遠くからパチリ。せっかくあんなに群れているのに、ぽつんとしてしまっているのと、ストロボ光がプランクトンなどに反射してしまい、白い点々が……。

実際の撮影風景です。ここまで寄っています。ヨスジ君たちは性格がのんびりなので、そっと近くに寄れば、逃げることはあまりありません。とにかく、そっと寄ってみましょう。


そして撮れたのがこの写真です。どうです、迫力あるでしょ? 近寄っているのでストロボもしっかり届いているし、色もきれいに出ていますね。せっかくなら、画面いっぱいイエローになるように、がんばりましょう!

02 モルディブのアイドルを撮影!

個人的に大大好きな魚、パウダーブルーサージョンフィッシュ。その名の通り、とてもきれいなブルーをしています。初めてこの魚を雑誌で見たときの感動は忘れられないです。一時期、数が減ってしまって群れはなかなか見られなかったのですが、今回、モルディビアンスターズでは、こんなすごい群れを見せてくれました。


彼らは、ご飯を食べながら移動しています。ご飯中は、周りを気にすることもなく、食べることに集中しています。このときに、できるだけ近くに寄って、スタンバイしておきましょう。


やがて、いっせいに移動していきます。このときがシャッターチャンス!!! 群れになって泳いでいる姿を撮影してみましょう。でも、この写真、後方に人が中途半端に写ってしまってます……、これはボツですね……。


人を入れるなら、空いてるスペースにきれいに入れます。モデルさんとコンタクトを取りながら指示を与えて、動いてもらいましょう。

03 やっぱりマンタ!!!

わかっていてもうれしいマンタとの出会い。あの優雅に泳ぐ姿は、王者の風格ですよね。とにかく慌てない、これが撮影の一番のコツでしょう。冷静にどういうコースで来るかを読んで撮影していきます。


このときは、砂地のクリーニングステーションに現れました。油断していたので、びっくりしましたが、とても感動しました。砂地なので、下からの反射もありきれいに撮れました。マンタが来たら、とにかく邪魔にならないように気を使いましょう。


半水面写真は海が穏やかなお腹の下から空を入れて写すのが定番の角度です。このときは、寝転がるくらい低くなり、マンタに泡が当たらないように気をつけました。泡が当たると、それだけでいなくなってしまうこともあるので、注意してください。


クリーニングステーションの根もいっしょに入れ込んで、どういったところを泳いでいるのかもわかるようにしています。手前の魚の表情もいいでしょ? 個人的には好きな1枚です。

今回のまとめ

いや〜、モルディブの海はすごいです! 何度も行っているのですが、毎回感動ばかりです。今回の写真を見てもらえばわかりますが、透明度もよく、撮影はとても順調でした。そして、なにより撮影をサポートしてくれた、カオリータをはじめとしたスタッフ陣に感謝です。お客さんを楽しませたい! という思いがひしひしと伝わりました。次回はあの大物魚が登場するとかしないとか……。ぜひ機会があれば、モルディブのクルーズに乗船してみてください。

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コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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