リロアンで、あえてのワイド編 むらいさちの「ゆるフォト講座」

近くのスミロン島のものですが、これもワイドです。 サンゴが復活してきているようで、とてもキレイでした♪ 皆さんこんにちは! 何度来てもテンションが上がってしまう夏! 来ましたね〜。今年はどこの海に行く予定ですか? 僕も短い夏を満喫しながら、海に潜りに行きたいと思います! さて、今回はフィリピン・セブ島にあるリロアンに行ってきました。ダイバーならご存知の方も多い場所ですね。そして今回は〈マリンビレッジ ダイブハウス〉さんにお世話になりました。 ここは、とにかく魚の種類が多く、じっくり見られるのでマクロ派ダイバーの聖地のような場所になっています。でも、行ってみると意外とワイド写真も楽しめるんですよね。ならば、あえての「リロアンでワイド写真」を撮ってみることにしました。ガイドの関口さんに無理を言って、いろいろとワイドポイントを案内してもらいました。透明度がよく、サンゴも多い海に入っているのにマクロだけではもったいないと思いました。レクチャーももちろんですが、写真をじっくり見ながらぜひ楽しんでくださいね。 では、ゆるフォトスタートです!

01 地形と魚編

ボートで3分ほど走った所にあるポイント(どこも近いんです)に、小さな穴があります。小さいですがそこには魚がぎっしり。足元にいるハゼが気になるけどそこをぐっと我慢して(笑)、いろいろとバリエーションをつけて撮影してみました。

穴全体にハタンポがぎっしり。群れは常に動くので、全体にバランスよく魚がくるように意識しました。シャッタースピードを遅めにして、バックのブルーがきれいに入るようにしています。

今度はストロボをオフにして撮影。シルエットの美しさを表現しています。同じ場所でもストロボのオンオフだけでイメージががらっと変わりますね。1カットで終わりにせず、ぜひいろいろなバリエーションで写してみてください。

穴だけでは寂しいので、ソフトコーラルも入れてみました。こうすると、一気に華やかになりますね。穴の写真はどうしてもワンパターンになりがちです。自分なりに工夫してみましょう。

02 気持ちいー!半水面を目指して

フィリピンでは、ダイビングでバンカーボートを使います。これはフィリピン独特のもので、スピードは速くないけど揺れなくて、のんびりしているので僕は好きです。船体が白いので被写体としてもいいんですよね。今回はこのボートを入れて半水面を狙ってみました。半水面撮影は、とにかく波がない日を狙うことです。波があると、難易度はとても高くなってしまいます。

タイミングを逃すと、こうなってただの水面写真になってしまいます……。海がないでいない日はあきらめましょう(笑)。レンズは広角なほどいいです。フィッシュアイレンズが一番いいですね。さあ、波が収まるタイミングをじっと狙いましょう。

これは成功ですね! そうなんです、縦位置にすると、海と陸の入る位置が広がるので成功率も上がります。だから、半水面写真は縦位置がおススメです。水面のボートと、水中のサンゴ礁を1枚で表現できる、水中ならではの撮り方です。おもしろいですよね。

最後に、横位置でも再挑戦。波が収まる一瞬を狙って撮影しました。これは、露出も明るめにして、僕が好きなふんわりテイストにしてみました。白いボートだからこそ、こういった明るさでも大丈夫なんです。個人的には一番好きなカットです。半水面撮影は難しい面もありますが、条件が揃えば意外にうまくいくものなので、挑戦してみてくださいね。

03 ワイドコレクション♪

最後にお見せするのはその他のワイド写真です。僕はワイドが好きです。ワイドのカメラを取り出すということは、そこにステキな景色があるってことになるからです。その目で見た美しい風景をどうすれば上手に表現できるのか? それは永遠の課題でもありますが……。少しでも参考になれば幸いです。

波がなく、フラットできれいな水面を撮影しました。水中から見る空はとても美しい。そこを泳ぐ青い魚。「わー、きもちいいー、幸せ〜」と、思った気持ちを写真でちゃんと表現できるように意識しています。

メラネシアンアンティアスの群れです。たいてい群れは流れに向かって泳ぐので、流れの上で魚を待ち伏せしながら撮りました。すると、偶然、目が合いました♡ 長く撮影していると、魚も徐々に警戒心を解いていくので、そのときまでじっと待ちます。

リロアンの海では、ソフトコーラルもよく見られます。それがまたカラフルで……、よだれが出ちゃいます(笑)。まずは色のきれいさを出すためにしっかり光を当てます。普通に撮影してもおもしろくないので、斜めの構図にして動きを出しています。画面に余計なものを入れないようにするのもポイントです。

今回のまとめ

今回は、マクロ生物の聖地のようなリロアンの、〈マリンビレッジ〉さんにお世話になりました。もちろんセブの海は高いポテンシャルを持っているのですが、それ以上にガイドさんの眼力がすごく、そんなのどうやって見つけるの? という驚きの連続でした。そんなマクロがすごい海であえてのワイドフォトを紹介しました。とても楽しかったのは写真を見ていただければわかると思います。 日本の海もこれからどんどん透明度も上がっていく時期です。ぜひワイドフォトにもチャレンジしてみてくださいね!

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com

(DIVER 2015年9月号掲載)

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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