モルディブで、ワイド! むらいさちの「ゆるフォト講座」

僕の大好きなソフトコーラルに、 キンギョハナダイが彩りを添えています。 いつ行っても興奮してしまう光景です。 ダイビングを始めて20年以上が経ちました。でも、いまだに「ダイビングってなんでこんなに楽しいんだろう」と思ってしまう、むらいさちです。ほんとたのしー! さて、季節はすっかり秋、海もベストシーズンに突入です。今年は台風に泣かされることも多かったですから、これから潜り込みたいところですね。と、言いながら今回は先日行っていたモルディブで撮影した写真をお見せしようと思います。年に1度、モルディブのクルーズに乗りながら、フォトセミナーをする企画がありまして、1週間写真を集中して撮っていると、皆さん本当に上手になります。中には僕よりずっと上手な人も……(汗)。はい、僕もがんばりまーす。僕のセミナーは、コンパクトカメラの人が多いです。毎回思いますけど、カメラだけではないんですよね。コンパクトでも本当に良い写真を撮られます。そんな皆さんに刺激を受けながら僕も撮影してきました。今回はすべてワイドの写真です。やっぱりモルディブはワイドの海ですからね〜。 来年も8月にセミナーを行う予定なので、お楽しみに。では、今月もゆるフォトスタートしたいと思います!

01 魚・魚・魚なモルディブ

透明度がいい海! ではないモルディブ(タイミングにもよりますが……)。それだけプランクトンが多い栄養豊富な海ということになります。餌が多ければ、魚の数も多くなります。だから、潜っていても魚だらけ。ほんとに飽きることのない楽しい海です。

まずは、代表的な魚、ヨスジフエダイ。ほんとに数が多いです。動きがのんびりで色がきれいなので、出会うと毎回写してしまいます。逃げないので、粘って撮影していると、真横だけじゃない動きのある写真が撮れます。

いつだって人気者の、マンタ君です。このときは根の上を2匹が旋回していました。正直、近くに寄れず、ストロボを焚いても光は届きません。明るく撮るのは無理だったので、シルエットで撮影しました。状況によって撮影の仕方も臨機応変に変えていきましょう。

これもよく見かけるムレハタタテダイです。たくさんいるけど、このときは透明度が悪かったので、ストロボをオフにして撮影。粘っていると、魚たちが集まる瞬間があるんです。そのときをじっと待ちます……。

02 動きのないものを撮ってみよう

水中で動きのある被写体は、撮影が難しいですよね。できれば、動きのないものを狙いたい。そんな被写体を探してみましょう。

これは、無人島に上陸したときの写真。ほんとに楽園でした……。そのワクワク感を出したくて、わざと船から降りる人を入れて半水面で撮影しました。ある程度、要素を多めに入れて、説明的に撮っています。

モルディブでは珍しい沈船です。沈船はどうやって撮ったらいいのか? なかなか難しいですよね。そんなときは、船首に回って正面から写してみましょう。やっぱりこの角度は一番船らしいですよね。

食事中のウミガメも絶好の被写体です。普段は泳いでいて、なかなか近くに寄れませんが、このときばかりはすぐそばまで寄って写真が撮れますので、遠慮なく寄ってみましょう。後ろのヨスジフエダイがもっといい感じで入るとよかったですが。

03 ナイトマンタに大接近!

モルディブクルーズの大きなイベントの1つに、「ナイトマンタ」があります。夜になると、船の明かりにプランクトンが集まり、それを食べにマンタが集まってきます。餌に夢中なマンタは人間など気にせずに、水中を泳ぎ回ります。

こうやって、船の上と下からライトをつけプランクトンを集めることによって、マンタも集まってきます。

僕のカメラに付いていたライトが強いのか、僕のところに突進してきます(汗)。そして写した1枚。とてもいい感じだけど、実際はもっと迫力あるんです。もうちょっとがんばりました。

カメラぎりぎりのところまでやってきます。たまにぶつかってくるほどに……。ぐっとがまんして、撮影してみました。口の中まで見えちゃってますね。おもしろい!

今回のまとめ

今回のモルディブの写真はどうでしたか? もちろん生物もたくさんいるので、マクロもたくさん撮ったのですが、やっぱりワイドが気持ちいいですよね。せっかくですから、ワイドを満喫してみてください。

海の状況もあるし、自然が相手なので、なかなかうまくはいきませんが、だからこそ楽しいのだと思います。そしてまた行きたくなってしまうのです。また来年ミン子ちゃんに会うのがとても楽しみな、さちでした(笑)。

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com

(DIVER 2015年11月号掲載)

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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