パラオでワイド三昧♪ むらいさちの「ゆるフォト講座」

ギンガメアジを撮影していると、下から泡が……。 でもその「泡フィルター」がとてもいい感じだったラッキーな1枚です。 皆さん、こんにちは! ロケのたびに太っていくさちです。 今回は先日訪れたパラオで撮影した写真をお見せしながら話を進めていこうと思います。ベストシーズンに入ったパラオ、海も安定してきて、ワイドにマクロに誰でも楽しめてしまうのが何よりの魅力。僕がダイビングを始めたころから今まで、その人気が衰えないってすごいと思います。そんな海外のエリアはパラオだけではないでしょうか? そして、パラオの海は世界遺産に登録されています。そこに潜っていると思うだけでなんだか得した気分になりますよね。 そんなパラオで、王道のワイド写真にフォーカスを当てます。ワイドとひと言で言っても、バリエーションは多く、地形、群れ、大物などなど多岐にわたります。まあ、すべてをお見せすることはできないので、今回はソフトコーラル、群れ、地形の3つに分けてお見せしようと思います。では、今月もゆるフォトスタートです!

01 群れ群れをゲットしよう!

パラオの代名詞ともいえる魚群。その群れも、魚の種類、数、群れ方などその場によって撮り方も変わってきます。そんなときの参考になれば幸いです。

まずはバラクーダです。のんびり泳いでいたので、近くまで寄って撮影しました。なるべく近いほうが迫力が出ます。ただ撮るのではなく、群れの中で層の厚い部分を選んで撮影してみましょう。

これも定番、ギンガメアジの群れですね。この子たちはけっこう泳ぎ回っていたので近くには寄れませんでしたが、数が多かったので、画面全部が魚になるように意識して撮影しました。隙間があるとなんとなく魚群感が出ない気がします。でも、そんなに速い魚ではないので、慌てずじっくり撮影してみてください。

クマザサハナムロの群れです。ジャーマンチャネルの名物みたいなものですね。プランクトンが多いと、こうやってまとまって泳いでいます。魚自体は小さいのですが、これだけ数が集まると迫力がありますよね。これを捕食しに大きな魚が来るので、群れの形がどんどん変わっていきます。いろいろなパターンで抑えるといいですね。もちろんこのあとにマンタが登場しました!

02 意外ときれいなソフトコーラル

正直、パラオまで行ってこのソフトコーラルに目を向ける方は少ないかもしれません……。パラオはハードコーラルもすばらしいですしね。でも、僕は色がきれいなソフトコーラルも大好きです。今回は色を求めていたので、意識して見ていました。すると水深20m以深になると、立派なソフトコーラルがたくさんあって1人で興奮していました(笑)。

パラオは透明度がいい海なので、壁に向かって撮影するのではなく、青い海側に向かって撮れば、こんな色合いの美しい作品が撮れます。味気ない岩がバックよりいいですよね。

ヤギもけっこう多く見られます。水中では黒く見えるので見向きもされませんが、ストロボを当てるとこんなきれいな色をしているんです。なるべく近くに寄って余計な岩などが入らないように意識して撮影しました。こういった大きな被写体を狙うときはストロボは2灯ほしいところです。

これはきれいだったー! 桜が咲いているようでした。これも水中で見るととても地味……。意識していないとまず通り過ぎてしまいます。その美しさをシンプルに表現するために、近寄ってアップで撮影しました。

03 シルエットを狙おう!

パラオはとても美しい海。透明度が高い海にはシルエットがよく似合います。そんなシルエット写真を集めてみました。ストロボを使わないので一番簡単な撮影方法だと思います。それなのにカッコよく仕上がっていいですよね。ポイントは、何をシルエットにするかです。

僕も大好きなブルーホールで撮影した写真です。ここの地形はとてもダイナミック! 毎回ワクワクしちゃいます。後ろから違うチームが穴に入ってくるのが見えたので、少し下に行き、シルエットがきれいに入りそうな位置でスタンバイ。人物の位置を意識しながら数枚撮影しました。

小さな穴をのぞいてみたら、魚が泳いでいて周りのウミウチワのシルエットが美しかったので撮影しました。人間が近づくと魚は逃げてしまうと思ったので、少し離れたところでカメラをセッティングして、それから寄っていって撮影。案の定2枚ほど撮影したところでフレームアウトしてしまいました。

最後は定番のグレイリーフシャークです。よく見ますが、なかなか近寄れず撮影しにくい被写体ですよね。近寄れないので、ストロボをたいてもあまり意味がありません。こういうときは、ストロボはオフが基本と考えていいと思います。流線形がきれいなので、シルエットにしてもきれいですよね。他の魚じゃ、こうはいきませんね。

今回のまとめ

今回は世界遺産の海パラオで撮影してきました。僕の個人的な感想ですが、行くたびにサンゴが元気になっている気がします。たぶん気がするのではなく、実際に増えているのだと思います。海が健全な証しですね。

ワイドからマクロまで被写体満載のパラオ、ぜひ潜りに行ってみてください。もちろんそのときには素敵な写真を写してきてくださいね。

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com

(DIVER 2016年3月号掲載)

AUTHOR

Amano

DIVER ONLINE 編集部

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