皆さん、こんにちはー! 一味より七味が好きな、むらいさちです! 今年の夏はどこの海に潜りに行こうかとか、考えるのが楽しいですよね。今回は僕が大好きで何度も通っている宮古の海の写真をお見せしたいと思います。ワイドな地形!というイメージが強い宮古島ですが、実は岩肌をじっくり見てみると、いろいろな生物に出会うことができるんです。そこで今回は、そんなダイナミックな地形の横で出会った子たちを紹介します。
私、美しいウミウシにしか興味が湧かないのですが、この子は文句なしに美味しそうでした!(笑)。アカテンイロウミウシ君。
01 ファンタシー宮古 お魚編
宮古の安全停止は、とても楽しい時間。浅場の岩肌にはギンポちゃんがいっぱいいるからです。さらに砂地にはハゼなんかもいて、安全停止は3分どころでなくなり・・・。
浅場で目が合ったモンツキカエルウオ君。ちょっとうねりがあったので、身体を必死に固定しながら撮影。基本的にこの穴からは逃げないので、ぐぐっと近寄って自分の存在に慣らしてから撮影します。でも、目は警戒してますね・・・。
砂地でよく見かけるヤマブキハゼ君。個体数が少なければ、もっと人気が出たであろうこの子。いつ見ても美しい模様に心惹かれます。そっと寄ってあげれば近づけるので、アップの表情を目指してみましょう。
空を見上げるギンポちゃん。とても小さく警戒心が強いので、じっと岩のようになり時間をかけて待ちました。やがて警戒心も薄れて顔を出してくれました。
02 ファンタシー宮古 かわいい編
宮古に行ってまでマクロ撮影なんて、と思いますが、探せばほんとに次から次へと被写体は現れます。それはまさに宝探しのよう。ガイドさん任せもいいですが、目が慣れてくると自分でも探すことができるようになり、よりダイビングも楽しくなりますね。
大好きな通称「笑いボヤ」。見ていると、おじさんたちが笑っていますよ。何度見ても思わず撮影してしまうし、撮影している僕も笑顔に。なるべく寄って表情がわかるように撮りましょう。
ふら~っと現れたハナミノカサゴ君。見慣れた被写体ですが、その美しい容姿に思わずカメラを向けてしまいます。マクロレンズなので、ぐぐっと寄って切り取ってみました。まさに自然のアートですね。
ガイドさんに呼ばれて行くと、キンチャクガニ君が。この子の目がなんとも言えずかわいいので、腕に持つイソギンチャクではなく、目にピントを合わせました。なるべく低い位置から撮影すると立体感が出ますね。
03 ファンタシー宮古 ウミウシ編
意外にも、宮古では多くのウミウシに遭遇します。じっと動かないもの、動き回るものといろいろいます。小さいものが多いので、なるべく同じ目線まで下がって撮影してあげると臨場感が生まれますよ。
ウミウシの中でも、ウミコチョウ系の子はとても美しいので個人的に大好きです。ただ小さくて動き回るので撮影は大変ですが・・・。白鳥のような姿をしているので、そう見えるタイミングと角度で撮影してみましょう。
名前と容姿が違う気がする、イガグリウミウシ君です。とても美しいその姿と色。背景の色も美しくファンタジックに仕上げてみました。
パンダブームの昨今、この子も大人気に! はなってはないようですが・・・、ブチウミウシ君。パンダウミウシとかだったらきっともっと人気になったのだろうな・・・。正面に回り込みそのかわいい顔を写しました。
誰でも簡単・楽チンをモットーに月刊DIVERで連載中の「ゆるフォト」のバックナンバーです。(DIVER 2018年5月号掲載)
コラムニスト
むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。スタンスは、今も変わらず「ゆるく楽しく水中写真!」。