夏休みは24時間の船旅で、ボニン・アイランドへ

24時間の船旅でしかたどり着けない場所、東京都小笠原。夏は海の青さがいっそう増し、その独特の青さはBONIN BLUEとも称えられる。「無人」が訛って「BONIN」とも呼ばれるようになった小笠原。島に精通したカメラマンの杉森雄幸さんに、見どころを教えてもらいました!

東京から南へ1000kmにある小笠原諸島へは船でしかアクセスすることができないが、2016年に定期船のおがさわら丸がリニューアルされ、これまで以上に快適な船旅となった。小笠原には30以上の島々があり、有人島は父島と母島の二つ。おがさわら丸が到着する父島が小笠原の玄関口となっている。

小笠原は2011年に世界自然遺産に登録されているが、とにかく海、陸かかわらず豊かな自然が残されている。島の誕生以来、地続きになったことのない海洋島のために、生物が独自の進化を遂げていることも興味深い。

小笠原でダイビングをする機会があればユウゼンだけは見逃せない。ほとんどのダイビングポイントで見ることができる。

岩礁域のダイビングポイントでは、30cm以上のアカイセエビを見ることができる。

小笠原を代表する夕景スポットが三日月山展望台。島民も一日の終わりにこの場所に集まってくる。

父島では多くのアクティビティを楽しむことができるが、無人島である南島ツアーは最も人気の高いツアーの一つ。白砂が広がる島の景観は息を呑むような美しさだ。ボートでの移動中にはミナミハンドウイルカなどに遭遇することもあり、ドルフィンスイムも楽しむことができる。

南島は小笠原滞在中に一度は訪れたい無人島。その美しい景観には誰もが魅了されることだろう。

南島の砂浜には謎の多いヒロベソカタマイマイの貝殻が残されている。ちょうどヤドカリが近くを歩いていった。

またダイナミックなダイビングポイントが多くあり、イソマグロの大群、大型のサメなどを見ることができる。春にはザトウクジラが回遊してくるために、ホエールウォッチングも盛んに行われている。陸上ではジャングルトレッキングがお勧めだ。固有の植物を観察しながら、ゆったりと森林浴を楽しんでほしい。中には戦跡を巡るツアーも開催されている。

毎年12月末からGWの期間、笠原周辺の島々でザトウクジラが観察できる。体長10mを超える巨体は迫力満点だ

小笠原の自然の景観を楽しめるトレッキングツアーも人気が高い。特に砲台などの戦跡を見るツアーも開催している。

ボートで海にでると、カツオドリの姿をよく見かける。南島は営巣地にもなっている。

父島のさらに南へ50kmにある母島は父島以上にのどかな雰囲気に包まれている。特に固有種のメグロはここでしか見ることのできない希少種。またダイビングでザトウクジラと遭遇できるポイントもある。

母島列島のいくつかの島でしか見ることのできないメグロ。この鳥を見るために母島を訪れるゲストも少なくない。

(文・写真 杉森雄幸)

海洋写真家 杉森雄幸オフィシャルウェブサイト

おがさわら丸を運航する小笠原海運のウェブサイトはこちら!

小笠原海運

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Takeuchi

DIVER ONLINE 編集部

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