INDEX
会える場所と行きかたは?
現地ガイドが教えるリーフィーシードラゴン
ダイバーのためのエスペランス旅ガイド
人気マクロポイント情報
ツアーで人気の異国体験&観光情報
リーフィーシードラゴンに会える場所と行きかたは?
オーストラリア大陸の約3分の1の面積を占める、西オーストラリア州。その州都であるパースからさらに約800㎞南下した場所にエスペランスがあります。
大自然に囲まれたエスペランスは、美しいビーチが点在し、中でも「ラッキー・ベイ」は野生のカンガルーが出没するワイルドなビーチとして知られています。
日本からは、成田空港からパース空港までの直行便があり、10時間ほどで行くことができます。
現地ガイドが教えるリーフィーシードラゴン
40cmを超える個体も。でも見つけるのが難しい
エスペランスを代表する生き物の1つが「リーフィーシードラゴン」。
ヨウジウオ科の中でもひときわ華やかな彼らは、オーストラリアの南部でしか見ることのできない希少な生き物。
体長は平均で約20㎝、大きな個体になると40㎝を超えるといいますが、見つけるのはなかなか難しいというのです。
というのも、彼らの体には海藻にそっくりな皮弁がいくつも付いているため、教えてもらっても見逃してしまうほど、見事なまでに紛れる術を持っています。
現地ガイド直伝、見つけ方にはコツがある
パース・スクーバの谷口泰博さんによると、エスペランスにある「ラッキー・ベイ」では、乱獲の影響から個体数が減ってしまったものの、他のエリアと比べると高い確率で見られるといいます。
見つけるコツは、いたってシンプル。海藻と少しでも違う動きがないか、じっと目を凝らしてみよう。
リーフィーシードラゴンのオスの潔い一生とは
さらに、注目したいのはオスの生態。メスはオスの皮膚の間にある窪み(育児嚢)に数百個の卵を産みつけると、それ以上の世話をしません。
受精から産卵までの約1か月間、オスが一生懸命に卵を育てるのです。子どもの旅立ちを見届けるとオスの役目を終了、なんとも潔い一生なのです。
ダイバーのためのエスペランス旅ガイド
エスペランスの人気のポイントと、ダイバーだからこそおすすめしたい、旅の情報をご紹介します。
人気のマクロポイント①ラッキーベイ
もう1種のシードラゴンが狙える!
ここでは、リーフィーシードラゴンと同様、オーストラリア南部にしか生息していないウィーディーシードラゴンが見られます。
曲がった腰と茶色い体に白い斑点が特徴的で、リーフィーシードラゴンよりも個体数が多く、その目立つ容姿から比較的見つけやすいといいます。
エスペランスを訪れたらぜひ見ておきたい生き物だ。2種共に、水深10~20mの海藻辺りで見られるので探してみましょう。
ダイビングスタイル
真っ白な砂浜からエントリーし、リーフィーシードラゴンがよく見られるポイントまで泳いで移動します。最大水深は20mです。
人気のマクロポイント②ロットネス島
パースから日帰りで固有種が楽しめる
島の周りにはダイビングポイントが点在しており、パース近郊でメジャーなダイビングスポット。ここでもまれにリーフィーシードラゴンが見られます。
「3匹見ると幸せになれる」と言われているブルーデビルフィッシュなどの固有種も見逃せません。10~11月頃には、島の沖合いにザトウクジラが回遊し、ホエールウォッチングでにぎわいます。
また、世界でも珍しいとされる「イセエビハンティング」もできる、魅力満載のエリアです。
ダイビングスタイル
水深5 ~ 30 mとビギナーからベテランまでが楽しめるダイビングエリア。パースから日帰りで行ける
こともあり、人気があります。
おすすめ観光情報①かわいい動物に会う
人気者のクオッカなど動物王国のオーストラリア
ぜひ会いたいアイドル「クオッカ」。ロットネスト島でしか見られないオーストラリア固有の有袋種クオッカは、人間をあまり怖がらないので近寄ってくることも。
まん丸の瞳で見つめられたらきゅんきゅんすること間違いなし。
パース近海のカーナック島では、野生のアシカとスノーケルスイム。子どもから大人まで、家族でも楽しめます。
おすすめ観光情報②雄大な大自然を体感する
オーストラリアならではの自然を味わえる
パースから南に約800kmに位置するエスペランス。現地での参加も可能ですが、パースからの遠征ツアーでは、有名な観光スポットに立ち寄ります。
全長約110mの巨大岩「ウェーブロック」やフォトジェニックな「ピンクレイク」など、オーストラリアが生み出した大自然を体感できます。
ダイビングの合間で観光もできるので、なんだか得した気分のツアーなのです。
教えてくれた人●パース・スクーバ谷口 泰博さん
パースを拠点にエスペランスへの遠征も行うパース・スクーバ。現地を知り尽くすガイドがオーストラリア南部の海を案内してくれる。「ゲストに喜んでいただけるように、安全なダイビングを心がけています」
写真:パース・スクーバ/Australia’s Coral Coast/オーストラリア観光局