メキシコ・ラパスはどこにある?
メキシコのバハ・カリフォルニアの東側に位置する街ラパス。年間を通して南国のような気候で乾燥した陸地が広がっています。
ハンマーヘッドを見るおもなポイントは3つの大きな岩の根が特徴の「エルバホ」で、ラパスからボートで約2 時間の距離に位置しています。
ハンマーヘッド以外にもアシカやマンタ、ジンベエザメと大物三昧のダイビングが楽しめるエリアとしてダイバー憧れのポイントです。
ラパスへの行きかたは?
成田空港からアエロメヒコ航空でメキシコシティへ。その後アエロメヒコ航空の国内線でラパスへ到着です。
ハンマーヘッドシャークダイブの体験記
遭遇率は50%ハンマー狙いのポイント「エルバホ」に向かう
11月のラパスは、アシカの他にもハンマーヘッドシャークが狙えることで有名です。現地サービスの情報によると、ハンマーの群れに遭遇できる可能性はだいたい5割ほどで、レア度の高い大物になるそう。
朝は若干の寒さを感じるものの、ボートに乗り移動すること2時間弱。ボートがじょじょに速度を緩めると、この日のファーストダイブはもうすぐ。到着したのは、ハンマー狙いのビッグポイントの「エルバホ」です。
まずはアンカーロープにつかまりながらゆっくりと潜降、といきたいところですが、かなりの激流。そんなときはロープをしっかりにぎって潜降します。15〜20m 進んだところで、やっと岩根にたどり着きます。ここではコルテス海を象徴する、キングエンゼルフィッシュやシザーテールクロミスの群れを見ることができます。
水温の低いところを好むハンマーヘッドシャーク
先に進むと突如感じるサーモクライン、水温が急激に下がるのを感じるはずです。ふだんのダイビングであれば通過したくないダイバーもいるかもしれませんが、ハンマーヘッドシャークは水温の低いところを好むことから、選択の余地もなくそのまま進むことになります。そして同時に、会えるかもしれない、と高まる期待が抑えられず、身震いする瞬間でもあるのです。
シーズンには100匹を超える大群に遭遇できることも
ガイドが指さした方向を見ると、十数m先に黒い川のようなものが見えました。50〜100匹はいる群れが確認できることもあるそうです。
ハンマーヘッドシャークに遭遇し、太古の時代から現在までの時の流れや、生物の進化の過程を感じます。どうしてあの奇抜な頭で生まれてきたのか、弱点になりそうなあの頭でどのようにして生存競争に勝ってきたのだろうか、などとあれこれ想像が膨らむ、特別なサメでもあります。
「エルバホ」はハンマーヘッドシャークの巣窟と言われるポイント。ぜひ奇跡的な瞬間を見に訪れてほしいです。
ハンマーヘッドシャークを知る
ハンマーヘッドシャークってどんなサメ?
メジロザメ目シュモクザメ科に属する。頭部が左右に突き出していて、その頭の形が鐘を打ち鳴らす「撞木(しゅもく)」に似ていることから名付けられました。頭部の左右両端に目がついていますが、前方の死角を補うために体を左右に揺らしながら泳ぐそう。
サメの中では珍しく、群れを形成して行動するのが大きな特徴とされています。
ハンマーヘッドシャークの観察方法は?シーズナリーは?
「エルバホ」へはボートでのアクセスとなります。中層で潮流に乗りながらその姿を追っていくことになりますが、流れが速いため中級以上のダイビングスキルが必要です。
また、水温の低い場所を好んで群れを成すハンマーヘッドシャークを見るために、観察は15 ~ 30m 以深。潜水時間は40 分ほどに限られます。
水温の下がる5 ~ 6月、10月末~ 12月ころがシーズンになります。
ラパスのおすすめスポット
【観光】ラパス大聖堂
ローカルな雰囲気を楽しむことができるのがラパスの観光の魅力。
なかでも地元の人たちに愛されるカトリック教会「ラパス大聖堂」はラパスの中心地にあり、いちばん賑やかなメインストリート「マレコン通り」からも比較的近いため、買い物の途中などに気軽に立ち寄ることができるスポットとしておすすめです。
【宿泊】マリーナウォーターフロントホテル
マリーナを眺望できてロケーション抜群でありながら、比較的リーズナブルな価格のホテル。マリーナに面したレストランで食事も楽しめて、ダイビングショップが併設しているので移動も楽なのがうれしいところ。
【宿泊】コスタバハリゾート&スパ
街から車で10 分ほどの場所にある、ラパスを代表する高級リゾートです。敷地内にレストラン、コンビニ、ゴルフ場などが併設されていて、アフターダイブもリゾート内でゆっくりくつろぐことができます。
ラパスの最高級レストランとしても名高いスタインベックスは、テキーラはもちろんワインの種類も豊富です。