欲張り派も満足!セブ島人気3サイトを一気に潜る

日本から約4時間のフライトで到着できる常夏のリゾートアイランド、フィリピン・セブ島。空港からほど近いマクタンエリア、ジンベエザメが集まるオスロブ、桁外れな魚群に包まれるモアルボアル。魅惑の3サイトを巡る、忘れられない海旅へ!

マクタン・オスロブ・モアルボアルを巡る3日間ツアーへ

せっかくセブへ行くなら、欲張りに楽しみたい! 限られた滞在時間でもそんな願いを叶えてくれたのは、〈マリンハウスシーサー セブ店〉(以下、シーサー)。今回は以前からゲストに人気が高いマクタン・オスロブ・モアルボアルを巡る3日間ツアーへ案内してもらいました。沖縄で創業36年の歴史を持つ〈マリンハウスシーサー〉は、一度利用するとファンになるダイバーが多い老舗人気店。明るく優しいスタッフ陣の行き届いたケア、スキルアップのコツも的確に指導してくれ、敏腕ガイドたちが感動を演出してくれるそんな“シーサーイズム”から、国内屈指の人気を誇ります。

丁寧なブリーフィング、海や魚について何を聞いても答えてくれるガイドの早野さん。水中でも笑いネタを絶やさず、ゲストの心をわしづかみにする愛されキャラ!

2年前に海外初支店としてセブ店を開業し、沖縄はケラマ諸島にある阿嘉島店の名ガイドだった早野嘉洋さんがセブ店へ。潮読みが難しい海況ですが、ケラマで培った実力と経験&持ち前の生態観察力で、大物が現れそうな潮通し、マクロが多そうな質のいいガレ場などポイントを調査しています。マニアックでユーモアあふれるガイド&話術が愛され、古くからのリーピーターも多く足を運びます。

ビギナーからでも楽しめるセブ島ダイビング

「セブはまだまだポテンシャルが高い海だと感じますね。ワイドばかりと思いきや、マクロのおもしろいポイントも開拓できたり。僕が好きなウミウシもセブでは日本の種類と違う発色や模様、新種も見られます。ここはケラマとは違ったガイド力が問われる海、だからこそおもしろい! ケラマは『いぶし銀』のような魅力、セブは『金ピカ』のような派手さがある。もちろんケラマも大好きですが、ケラマにはケラマの、セブにはセブの魅力があり、ガイドとして表現のし甲斐がありますね」

そう語る早野さん曰く、セブはビギナーにも優しい海ながら「こんなの見られていいの?」と思わせる華やかさがあり、初心者でもダイビングのだいご味を味わい尽くせます。周遊ツアーでは3か所を通して同じガイドが案内してくれ、海も陸もシーサーならではの上質なおもてなしに癒やされながら、未体験の海旅へと出かけました。

Access>>成田、羽田、中部、関空、福岡の各都市よりフィリピン航空やLCCなどが運航。マクタン・セブ国際空港まで直行便で約4時間。経由便はマニラまで約4時間+セブ島まで約1時間。マクタンからオスロブは陸路で約3~4時間、オスロブから西海岸のモアルボアルまでは約1時間半。

マクタン周辺の名物は、ロウニンアジの大群

初日はマクタン島周辺の島々を巡る3ダイブへ。1本目にボートで数十分の沖合いに浮かぶヒルトゥガン島で潜ると、さっそく名物のロウニンアジ(以下、GT)の大群が目の前に登場です。1匹だけでも興奮するGTが50~100匹もの群れで、挨拶代わりに登場するなんて! 水深5~10m付近での遭遇率が高いので、ビギナーでも大行進の迫力を観賞できます。

「ヒルトゥガン」名物、ロウニンアジの群れも他ではなかなか見られません

「僕も初めてここを潜ったとき、沖縄で苦労して見つけていたGTがこんな簡単に、それも大群で見られるなんてずるいと思ったほど(笑)毎回感動しますね」と早野さん。その日の潮通しを読み解き、ベストタイムに案内してくれたおかげで1ダイブ中に3回も遭遇しました。浅瀬の棚上へ戻ると、陽光を受けて色彩の豊かさが際立つサンゴ礁に心を奪われ、人懐っこいデバスズメダイの群れに360度を包まれる至福も。

ナルスアン島も見どころいっぱい

2本目はさらに数十分沖のナルスアン島へ。島の桟橋下から入水すると、水深3mに群れる大群のニセクロホシフエダイなどが歓迎してくれます。沖の華やかなコーラルガーデンを漂えば、固有種のローランドダムゼル、イチゴ柄のパンツを履いたマンジュウイシモチにもキュンとします。阿嘉島時代「ダイビング変態」と呼ばれた早野さんは、大物だけでなく愛らしい小物たちも丁寧に、お魚うんちくをおもしろおかしく紹介。ゲストに合わせてルートや見せ方を変え、彼のガイドはセブの海をより魅力的に感じさせてくれます。

種類も密度も圧倒的なセブのサンゴ礁

ほっぺに棘があるのが特徴のスパインチークアネモネフィッシュ

イチゴパンツを履いたように見えるマンジュウイシモチも人気の被写体

ナルスアン島の桟橋下はオヤビッチャなどの大群が

船上休憩中はマンゴー食べ放題

船上休憩中は食べ放題のマンゴーをたらふく頂き、3本目はマクタン島近くの「シャングリラ」へ。岸から程近い海域に往来するギンガメアジの群れに胸を熱くして初日を終えました。

絵に描いたようなソーダブルーの海は、船上タイムも至福

濃厚な甘みが感動的なフィリピンマンゴー。休憩中はいくらでも食べ放題!

ジンベエザメ遭遇率99%以上のオスロブ

2日目は早朝にマクタンを出発し、南部オスロブへ。

オスロブではジンベエザメにストレスを与えないようルールを守りながら、スノーケリングとダイビングで観賞します

水面スノーケリングでは餌を大きな口でまるのみしては、エラをビローンと揺らすお食事シーンを間近で観察できます。ときおりチラ見してくるつぶらな瞳もたまりません

オスロブは誰もが遭遇を夢見るジンベエザメが集まる大人気スポットです。地元の漁師がまくオキアミを目当てに、この日は6匹、多いときは20匹近くも群れるそう。今回はダイビングで水中から、スノーケリングで水面からと2回観賞しましたが、人間の存在もお構いなしに、全長8m前後の巨体を寄せ合いながら食事に夢中な“ジンベエザメの群れ”に親近感と愛着を抱かずにはいられません。

スミロン島もオサカナ天国

ぜいたくなジンベエ鑑賞の余韻に浸りながら、沖に浮かぶスミロン島「サンクチュアリ」でのんびり潜ると、グルクンの大群が競演するサンゴ礁、ゴールドスペックジョーフィッシュもあちこちでぽかんと口を開けて顔をのぞかせ、ニチリンダテハゼ、珍しいアキアナゴなどもお待ちかね。「ライトハウス」では年間通してギンガメアジやバラクーダのトルネードが狙え、2日目も抱え切れない感動に包まれました。

スミロン島周辺にはゴールドスペックジョーフィッシュが多数

丸い背ビレに日の丸を背負ったニチリンダテハゼ

スミロン島には干潮時だけ現れる幻のビーチもあり、上陸して寛ぐ時間も

アフターダイブは、オスロブのヒーリングスポット「ツマログの滝」へ。セブ最大級の落差を誇り、マイナスイオンがほてった心身をクールダウン

数万~数億単位のミズンに興奮!モアルボアル

2日目の夕方に西海岸へ横断し、モアルボアルへ。ここは街の空気感もひときわ心地いいが、世界中のダイバーをひきつける一番の理由は、ビーチ前の海で繰り広げられるイワシ(正式にはミズンというニシンの仲間)が億単位で渦巻く興奮シーンにあります。

ビーチから100mほど沖、プランクトンが豊富なドロップオフ沿いに集まる数万~数億単位のミズン。排泄物も少ない朝一が透明度が高く狙い目です

3日目の朝、「サーディン」と呼ぶビーチポイントへ入ると、巨大な竜のようなミズンの魚群が視界を埋め尽くしています。朝日を受けてきらめく銀色の大河は目の前を爽快に横切ったり、ときに包み込まれたり、エネルギッシュな躍動は群れがうねる水流まで感じ取れます。カスミアジなどがアタックすると豪快に編成を変え、一瞬一瞬違う感動が押し寄せてきます。

極上サンゴとカメラッシュの「タリサイ」で締めくくり

陸に上がっても興奮さめやらないなか、最後はボートで10分ほどの「タリサイ」でのんびりスノーケリング。翌日の飛行機搭乗に余裕があればさらに2ダイブ、サンゴ礁も魚影も密度や美しさが群を抜く沖のペスカドール島も、ぜひ心ゆくまで堪能して欲しいです。

「タリサイ」の水深3~5mはキャベッジコーラルなどもゴージャスに。リーフエッジでパープルビューティーとメラネシアンアンティアスの花吹雪にもうっとり

アオウミガメも多い「タリサイ」。多いときは10匹以上も遭遇!

毎日いくつものドラマと感動を重ね、帰国時はつい数日前ですら遠い昔に感じるほど充実した3日間。ぜいたくな周遊ツアーは、ダイビングライフの記憶に残る海旅をかなえてくれました。

沖縄本島、ケラマ・阿嘉島をメインに創業36年、国内ベストサービス&ベストガイドも長年連続受賞する沖縄最大のダイビングサービス。2017年にオープンしたセブ店でも、その信頼と実績を受け継ぐ徹底した安心安全なサービスとホスピタリティが光る。早野さんを筆頭に日本人ガイドが3名常駐、日本語が堪能な頼れる現地スタッフも多数在籍し、海も陸も手厚くおもてなし。ファン&体験ダイビングや各種講習はもちろん、スノーケリングツアーも人気でリピーターが後を絶たない。3ダイブサイト以外に、今後はマラパスクアなど遠征エリアを拡大予定。

写真=尾﨑 たまき
文=湊 亜弥子
モデル=比嘉 梨乃
取材協力=マリンハウスシーサー セブ店
衣装協力=BILLABONG

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Kishimoto

DIVER ONLINE 編集部

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