4つの海を一度に潜るような贅沢! ガイド会メンバーによる写真展が六本木で開催中

八丈島、伊豆・八幡野、葉山、モルディブ。4つの海を4人の人気ガイドがを紹介する写真展「ガイド会 海のシェルパ展 ONE DIVE」が東京・六本木の富士フイルムフォトサロン 東京で開催されています。

4つの海を一度に味わえる極上の空間

世界の海で活躍するダイビングガイドの集団「ガイド会」に所属する4人が、自らのホームグラウンドで撮影した作品をまとめたのが今回の「ガイド会 海のシェルパ展 ONE DIVE」です。
タイトルの『ONE DIVE』は、写真展を最初から最後まで見て、1本のダイビングをしたように感じてもらいたい、という意味合いからつけたそうです。会場の入り口がエントリー、そこから「浅場」「中層」「深場」と潜るイメージでそれぞれの海が展示され、最後のコーナーには各ガイドが表現したい海の表情が切り取られています。
ホームグランドを潜り込み、その魅力を多くのダイバーに伝えてきたトップクラスのガイドならではの視点と、プロ級の写真力、さらに地元愛が紡ぎだした写真はすばらしいものばかり。個性ある4つの海のコラボ企画ということで、海の多様性も楽しめます。

ギャラリートークでは、4人がそれぞれの海の魅力をアピール!

それぞれの海を紹介するギャラリートークも開催され、カリスマガイドの話を聞こうと、写真展会場におさまりきらないほどのお客さんが集まりました。

葉山 佐藤 輝さん( DIVING SHOP NANA)

オスのお腹から赤ちゃんがハッチアウトするハナタツ

「葉山の良さを知っていただくには、この生態シーンをぜひ見ていただきたいです。ハナタツはメスがオスのお腹に卵を産み付けて1ヶ月後、夜中の1時ぐらいにハッチアウトします。水温やお腹の張り具合から大体の日にちを割りだして、昼にお客さんと潜った後に仮眠をとり、深夜に潜り始める。この写真は5日目ぐらいに撮れました。365日葉山の海に接しているからこそ撮ることができたんだと思います。東京からわずか1時間ぐらいの海でもこのようなシーンが見られるということを知っていただきたいです。」

モルディブ 前井 馨さん(モルディビアンスターズ)

夜の海でジンベエザメがプランクトンを捕食している

「モルディブの海の魅力は大物や固有種の魚影など、ワイドな風景を楽しめることだと思います。そしてナイトダイビングもワイドが楽しめる世界でも数少ない海なんです。例えばこのジンベエザメですが、夜に船からライトをつけ、その光に寄ってきた動物性プランクトンを食べにきて、ちょうど2匹が合わせ鏡みたいになったところを写真におさめました。大きすぎて多すぎて全部映りきっていないのですが、この時は8〜9mのジンベエザメが6匹も集まりました。この光景はまさにモルディブならではだなと思います。」

八丈島 田中幸太朗さん(ダイビングクラブ コンカラー)

ダイナミックな地形もカメも楽しめる八丈島

「羽田から50分飛行機で飛んだだけで南国の海を味わえるのが八丈島です。海底火山が隆起し、一度も他の島とくっついたことがないので固有種も生息しています。車は品川ナンバーで八丈島は東京都なのですが(笑)その東京の海にカメが多いんです。1枚の写真に7匹もカメが写っていることもあります。それぐらい日常的にカメがいます。普通『100%カメ見られます』なんてリスキーで言えないのですが、この八丈島では言うことができる。体験ダイビングのお客さんでも見ることができるんです。しかも人工で作った砂浜に希少種のアカウミガメが産卵にくるようになりました。カメが見たければぜひ八丈島へ!」

東伊豆・八幡野 福田航平さん(ダイビングショップ海好き)

キアンコウが大きく口を開ける写真は大迫力

「八幡野は伊豆高原にある大室山という火山が噴火して海の中まで固まった溶岩で覆われています。ここは沖合500mぐらいまでいくと水深も一気に100mを超えて場所によっては700m、800mぐらいまで深くなっていくのでファンダイビングで潜るような水深でも深海魚が出てくることがあります。今回メインで撮ったのが年に1、2回出るキアンコウです。出た時はいつも大興奮します(笑)体の3分の2ぐらいが口なのですが、この写真は水深25mのところで1時間ほどねばって撮ったあくびの瞬間です。あくびは捕食の練習といわれています。こんな珍しい魚がファンダイビングでも見られる場所だということを知っていただきたいです。」

カリスマガイド4人

 

左から佐藤さん、田中さん、前井さん、福田さん

月刊DIVER8月号でも、「ガイド会 海のシェルパ展 ONE DIVE」を紹介します。お楽しみに!

⇒富士フイルムフォトサロン 海のシェルパ写真展 「ONE DIVE」

⇒ガイド会

 

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Amano

DIVER ONLINE 編集部

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