太平洋の謎「レラ遺跡」  南国・コスラエ移住記 Vol.45

コスラエ語講座:Piac bank? (ピエ・バンク? / 銀行はどこですか?) こんにちは!コスラエ太郎です!! 南国移住記の第45話は、レラ遺跡を紹介します。

コスラエにはメンケ遺跡とレラ遺跡、2つの遺跡があります。
第22話「メンケ遺跡ジャングル・ハイキング」参照)
メンケ遺跡がジャングルの中に「祈りの場」として築かれた遺跡である一方、レラ遺跡は、西暦1,400年頃に栄華を誇ったレラ王朝の遺跡です。

レラ遺跡の特徴は、巨大な玄武岩を校倉造(あぜくらづくり)にした強固な城壁で、1つ数トンもあるその巨大な玄武岩を、西暦1,400年頃に、どこから、どのように運んで来て、どのように積み上げたかが、いまだに解明されていないことから、「The Great Wonder of the Pacific太平洋の謎」と呼ばれています。

このレラ遺跡には、船着き場、運河、お墓などの跡が今でも残っていますが、 特筆すべきは厨房の跡で、昔、まな板として使われた石が数多く残っています。

タロイモやブレッドフルーツ(パンの実)を叩いて磨り潰した石、コショウ科の植物の根を叩き潰して絞って作る飲料サカオ(南太平洋地域では「カヴァ」と呼ばれる)を作った石など、数百年たった今でもはっきりとした形で残っています。

レラ遺跡は、その昔は王様が住む都市遺跡でしたが、今では自然と共存しています。 遺跡の至る所で、玄武岩の荘厳な城壁にガジュマルが絡み付いていて、 とても神秘的な雰囲気を醸し出しています。

遺跡なのに商業地区にあり、民家のすぐ横に入口があります。
みなさん「ここから入るの?」と驚かれます(笑)

巨石文化は、太平洋の島々で数多く見つかっていて、コスラエのお隣のポンペイ島にある「ナンマドール遺跡」や、ヤップ島にある「ストーン・マネー(石貨)」、遠くはイースター島の「モアイ像」などに共通しており、ムー大陸の伝説の基にもなっているようです。

ムー大陸が実在したかは分かりませんが、ロマンを求めてレラ遺跡を訪れる旅行者もいらっしゃいます。 皆さんもコスラエにいらした際には、是非、レラ遺跡を訪れてくださいね!

次号は、緊急企画!コスラエ・ダイビングのQ&Aです!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(カット・ファ・オーシュン/またね!!)

 

ガジュマルと共存するレラ遺跡の外壁

コラムニスト

コスラエ太郎さん

コスラエ州政府観光局のお手伝いをする傍ら、旅行者が来るとダイブガイド、ツアーガイドに変身します!コスラエのホテル、ダイビング、 各種ツアーの手配も行っています。コスラエの観光業で働く唯一の日本人です。コスラエについてお気軽に日本語でお問い合わせください。

>> ホームページ:http://kosrae.wix.com/tour
>> 日本語メール・アドレス:kosrae.fsm@gmail.com
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Koga

DIVER ONLINE 編集部

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