コスラエには2つの遺跡があります。
1,400年頃に栄えた王朝のレラ遺跡はコスラエの街中にあり、
1,200年頃に築かれたメンケ遺跡はジャングルの中にあります。
レラ遺跡が外敵侵略と自然災害からの防衛を目的に築かれたのに対し、
このメンケ遺跡は「祈りの場」として利用されました。
メンケ遺跡にはいまだ解明されていない多くの謎が残っています。
パンの木(ブレッド・フルーツ)の女神「シンラク」を祀った場所と言われ、
遺跡は長方形に石を積み上げて造られた祭壇部分と居住部分の二間続きで、
それが一カ所ではなく、ジャングルの中になんと100カ所以上に点在しています。
しかし、なぜそのような設計になっているのか、
具体的にその一つひとつが何のために作られ、
どのように使われたかなどは謎に包まれたままです。
1,800年代にコスラエに最初のヨーロッパ人が来島し、
キリスト教が伝来したことにより、
メンケ遺跡は祈りの場としての役割を終えました。
たくさんの不思議がコスラエのジャングルの中にいまだに眠っています。
メンケ遺跡は遺跡としての価値も興味深いですが、
遺跡までのジャングル・ハイキングもまた、この遺跡の醍醐味です。
メンケ遺跡までは片道1時間30分ほど、
ところどころ渓流をヒザ下くらいまで浸かりながら歩いていきます。
川でザブザブ。これがなかなか楽しいです。
ヒンヤリとした感触がとても気持ちいいです。
往復で3時間くらい、川を10回ほど横切りますが、
高低差があまりないハイキング・コースのため、
シニア(年配)の方々にもおススメです。
このハイキングのもう一つの魅力が珍しい動植物との出会いです。
メンケ遺跡に向かう途中では、樹木が七色に光るレインボーツリーや、
コスラエの国有種「カ」の木、タピオカ、サカオ(カヴァ)、
マウンテン・アップルなど、珍しい植物を間近で見ることができます。
コスラエ太郎おススメの植物が、下記写真の生姜の花です。
雨が降った後、太陽光に照らされた生姜の花は、
まるで宝石のようにキラキラと瑞々しく輝いています。
珍しい動物の代表格がモニターリザードです。
いわゆる「大トカゲ」です。
モニターリザードは最大で体長2メートルにもなりますが、
草食動物のため、人間に危害は与えません。
むしろモニターリザードの方が逃げていきます。
ノソッと現れ、ボーとしているモニターリザードは、
まるでコスラエ人そのもののようで、大変かわいらしいです。
だから決していじめてはいけません。
「自然と仲良く」これが大切です。
いまだ多くの謎に包まれているメンケ遺跡と、
その遺跡までのジャングル・ハイキングが
この「メンケ遺跡ジャングル・ハイキング」の楽しみです!
コスラエの日曜日は安息日で、島のほとんどが休みですが、
このハイキング・ツアーは参加することができます!
コスラエにいらした際には是非お試しください!!
次号は、日本代表のミクロネシア連邦代表、
「東京⇔ポンペイ友好記念直行便」の様子をリポートします!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(またね!)
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