前号でミクロネシア連邦4州の観光資源の違いを紹介しました。
ダイバーの皆さんはすでにご存じの方も多いでしょうが、
ミクロネシア連邦はダイビング資源も4州が全く異なります。
それもそのはず!
ミクロネシア連邦は、最も西側のヤップ州から、最も東側のコスラエ州まで、
なんと2,500kmの距離があります!
国土は小さい国ですが、海域はとても広い!!
最も西側に位置するヤップの目玉はマンタです。
ヤップ本島はマングローブに覆われ、ラグーンもあるため、
北側のポイントは世界でも有数のマンタ・スポットです。
エントリーしてクリーニング・ステーション(マンタ出現ポイント)まで
辿り着かないうちにマンタと出会うこともありますし、
1枚ではなく4枚、6枚と1ダイブで出会えるのもヤップの魅力です。
数匹のマンタが行き交うその光景はまさに「神秘」です。
次に、お隣のチュークの目玉は世界最大の沈船ダイブです。
チュークは太平洋戦争の大激戦地だったこともあり、
数多くの旧日本軍の戦艦がひっそりと眠っています。
チュークはラグーンのため(少し前はトラック環礁と呼ばれていた)、
海の中は非常に静かで、そのため「本当に70年前に沈んだものなのか?!」
と思うほど、沈船の保存状態もとても良いです。
沈船の中でも特に有名なのが「富士川丸」です。
映画『タイタニック』の撮影でも使われており、
チュークを訪れたら是非、潜っていただきたいポイント(沈船)です。
そして、チュークの隣、首都があるポンペイの目玉はブラックマンタです。
「マンタはヤップでしょ?」と思うかもしれませんが、
ヤップで見られるのはマンタのお腹が白い一般的なマンタで、
ポンペイで見られるのはお腹が真っ黒なブラックマンタです。
また、ポンペイのインリーフ(内洋)とアウトリーフ(外洋)の境目は、
ラグーン内のプランクトンを豊富に含んだ水と、
外洋の厳しい潮流が入り混じるポイントのため、
魚影が濃く、特に大型の回遊魚に出会える魅力的なポイントです。
最後に、ミクロネシア連邦の最東端に位置する、
私、コスラエ太郎が移住しているコスラエの目玉は・・・、
そう、このコラムの読者の皆さんならもうお分かりですね(笑)
「Coral Kingdom珊瑚の王国」と呼ばれる豪快なハード・コーラルです。
コスラエの海には220種類の珊瑚が生息しており、
その中の実に200種類がハード・コーラルです。
コスラエはこの珊瑚礁に傷をつけないよう環境保護にも努めているため、
手付かずの、無垢な姿の珊瑚の王国が広がっています。
コスラエにマンタは出ません、旧日本軍の沈船もありません(笑)
しかし、潜るダイバー誰をも魅了するこの豪快な珊瑚の王国は、
ミクロネシア連邦4州2,500kmの海域でもコスラエにしかありません!
皆さんも是非その目で確かめてください!!
以上、またしても駆け足でしたが、
ミクロネシア連邦4州・ダイビングの違いを紹介しました。
ダイバーの皆さんはウズウズしてきたのではないでしょうか?!
ダイビングをされたことのない方は潜ってみたくなったのではないでしょうか?!!
是非、皆さん、ミクロネシア連邦にいらして、
この魅力的な海でダイビングをしてみてください!始めてみてください!!
新しい世界との出会いが待っているはずです!
次号は、久しぶりにコスラエが主役に返り咲き!
メンケ遺跡ジャングル・ハイキングを紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(またね!)
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