コスラエ太郎のライバル・・・それは、犬です。コスラエでは飼い犬が鎖やヒモで結ばれておらず、野に放たれて飼われています。
旅行者の方々から「コスラエは野犬が多いですね」と言われますが、縦横無尽に動き回っている犬は、実はどれも飼い犬なのです。
従って、歩いていると、とにかく吠えられます。
野放しになっている「飼い犬」は家のセキュリティーも担っているので、見知らぬ人を見ると吠えてきます。
吠えられるだけならまだしも、車や自転車には突っ込んできます。
犬は回るものに反応すると聞いたことがあります。
そのため、自分の体よりも何十倍も大きい、動いている車を目掛けて、吠えながら突進してきます。
コスラエ太郎の移動手段は、自転車です。
通勤はもちろん、どこに行くのも自転車を利用します。
そう、皆さんのご想像の通り、それは日々、犬との戦いになります(苦笑)
コスラエ太郎は自転車に乗る場合、常に「竹の棒」を持ち歩いています。
竹で作った棒で、先端に釣り針のような返しがついていますので、攻撃力もなかなかです。
襲ってきた犬に対して、自転車に乗りながら「竹の棒」を駆使して追い払います。その姿はまるで騎馬して攻撃する、上杉謙信です(笑)
犬を追い払う際に使うコスラエ語もあります。ローカルの人たちは「チョーク」と言います。発音は黒板に使う「チョーク」と同じです。
コスラエの犬もしつこいです。不撓不屈の精神を持っていて、二度三度とアタックしてきます。
2年もコスラエに住むと、コスラエ太郎のレベルも上がっていますので、相手が1匹なら大抵の場合は圧勝です。しかし、2匹、3匹と徒党を組まれるとたまったものではありません(汗)
想像してみてください。
自転車に乗りながら、竹の棒を振りかざし、「チョーク」「チョーク」と叫びながら、犬と格闘。まさにリアル「ドラゴン・クエスト」です。
実際のところ、コスラエの人々にとって、犬が野放しになっていることに対して問題意識がありません。
現実に、コスラエでは狂犬病の発症例がないため、噛まれてもただ痛いだけで、命の危険はありません。
さらに、コスラエにはあるカスタム(慣習)があります。それは人を噛んだ犬は、肉になります。コスラエの人たちは犬を食べるのです。
コスラエ太郎が犬に噛まれた際、ホームステイ先のパパが言いました「今夜は御馳走だ」と。当時のコスラエ太郎には意味が分かりませんでしたが、その夜のご飯は、犬のバーベキューでした。
ちなみに、その犬は飼い犬でした。
旅行者の皆さんには不安になるようなことを紹介してしまいましたが、実際、旅行者の方々が行動する範囲では、それほど野放しになっている犬と遭遇することはありません。
ダイビングでもツアーでも、ほとんどが自動車の移動になりますし、この話はあくまでも生活レベルのストーリーです。
ただ、コスラエでサイクリングをする際には、野放しになった「飼い犬」にご注意くださいね。魔法の言葉は「チョーク!」です!!
次号はコスラエのダイビング・ポイントを紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!(カット・ファ・オーシュン/またね!!)
車に突進してくる犬
コラムニスト
コスラエ太郎さん
コスラエ州政府観光局のお手伝いをする傍ら、旅行者が来るとダイブガイド、ツアーガイドに変身します!コスラエのホテル、ダイビング、 各種ツアーの手配も行っています。コスラエの観光業で働く唯一の日本人です。コスラエについてお気軽に日本語でお問い合わせください。
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